はじめに:Fineqia Bitcoin Yield ETPを自分で再現する
Fineqiaが提供する**Bitcoin Yield ETP(YBTC)**は、DeFiレンディングで年利6~7%を狙う革新的な金融商品です。しかし、日本居住者が直接購入するのは困難です。
そこで、Aaveを活用した低レバレッジ運用により、個人でも類似の運用を実現する方法を解説します。
Aaveとは何か?
Aaveは、世界最大級のDeFiレンディングプロトコルで、以下の特徴を持ちます。
- 預け入れで利息獲得(銀行預金と同様の仕組み)
- 担保を預けて借入可能(レバレッジ運用が可能)
- 監査済みで高い安全性(ただしスマートコントラクトリスクは残る)
対応資産はBTC(WBTC形式)、ETH、USDC、USDTなどで、PolygonやArbitrumなど複数のチェーンに対応しています。
低リスクBTC運用の設計(LTV40%以下)
今回紹介するのは保守的な低レバ戦略です。
手法 | 目的 | 期待年利 |
---|---|---|
AaveにWBTCを預ける | BTC自体の複利成長 | 約0.5~2% |
WBTCを担保にUSDC借入→再度レンディング | スプレッド狙い | 約2~4% |
合計で年利3%超の運用が現実的に可能です。
運用シミュレーション(1BTCの場合)
項目 | 結果 |
---|---|
初期BTC | 1 BTC |
BTC複利増加(Aave預け入れ) | +0.0202 BTC |
USDC運用利益(BTC換算) | +0.0120 BTC |
合計増加量 | +0.0322 BTC(年利約3.2%) |
LTV40%以下なら、BTC価格が半値になっても清算されにくく、リスクを大幅に抑えられます。
実際の操作ステップ
1. 環境準備
- ウォレット:MetaMask(Ledger連携推奨)
- チェーン選択:Polygon(手数料安)or Ethereum(安定)
2. BTCをWBTCに変換
- Binanceなど取引所でBTC→WBTCに変換し、ウォレットへ送金。
3. AaveでWBTCを預ける
- Aave公式サイトにアクセス。
- MetaMaskを接続。
- 「Supply」→「WBTC」を選び、預け入れ数量を指定。
4. 担保設定(任意)
- 「Enable as collateral」をオン → USDCをLTV40%以下で借入 → そのUSDCを再度Aaveで運用。
図解:Aave操作フロー

①MetaMask接続 → ②WBTC預け入れ → ③担保設定 → ④LTV40%で借入、という流れです。
リスクと注意点
リスク | 回避策 |
---|---|
スマートコントラクトハッキング | 監査済みプロトコル(Aave)に限定 |
清算リスク | LTV40%以下を厳守 |
規制・税務 | 日本国内では自己責任。税務申告も要注意 |
まとめ
FineqiaのYBTCと同様の運用は、Aaveを活用することで個人でも再現可能です。
低レバレッジならリスクを抑えつつBTCを複利で増やせるため、長期投資家に有効な戦略となります。
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