BTCを担保に借入するとは
BTCの値上がりを保持したまま、換金せずに資金化する手段。保有し続けながら、現金やステーブルコインで運用資金を得ることで、「売らずに活用」が可能になります。
借入手法の分類
1. 中央集権型レンディング(CeFi)
- 例:Nexo、Ledn、BlockFi(要運営確認)
- 担保率(LTV):最大50%
- 金利:年利4〜12%
- 即時借入可能だが、カストディ(預け入れ)リスクあり。
2. 分散型レンディング(DeFi)
- 例:Aave、Compound、Liquity
- 非カストディ。透明性が高く、スマートコントラクトで担保管理。
- 担保としてはWBTCなどに変換が必要。
- Liquidationリスクがあり、LTV管理が必須。
借入した資金の運用法(5選)
1. ステーブルコイン運用
借入USDCをCurveなどに預けて利回り運用。年利3〜8%
2. BTC買い増しループ
借入資金でBTC再購入→再担保→再借入。上昇相場では強力だが、急落時は精算リスク。
3. DeFi LP運用
USDC+ETH等のLP提供で10%前後の年利。Impermanent Loss(IL)に注意。
4. アルトコイン投資
トレンド銘柄への分散投資(AI、L2など)。価格変動リスクが大。
5. 先物ロング+カバード戦略
BTC現物保有のまま、先物ロング。同時にカバードコールでプレミアム収入。
リスク管理と税務
- BTC下落による精算 → LTVは常に30〜40%以下に抑える
- プラットフォーム破綻 → CeFiとDeFiを分散利用
- 金利上昇 → 固定金利または返済余力を保持
- 税務 → 担保解放時・自動売却時は課税トリガーになり得る
実践例(1000万円相当BTC)
- 担保BTC:1BTC(1000万円)を保持
- 借入USDC:400万円(LTV40%)
- 運用:ステーブル運用(200万円)、BTC追加購入(100万円)、アルト投資(100万円)
まとめ:BTC担保運用戦略の基本フロー
- BTCを担保に預け入れ(WBTC化含む)
- LTVは40%以下に設定
- 借入資金を運用(ステーブル・LP・再投資など)
- 定期的にLTVとポートフォリオを監視
- 含み益を活かし複利運用を狙う
ビットコインを売らずに活用することで、含み益を保持しつつ、追加の収益源を構築できます。ただし、LTV管理・リスク許容度・税務対策が肝心です。しっかりと計画を立て、過度なレバレッジを避けた戦略的運用が求められます。
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