前回の記事では、LidoとKelp DAOを組み合わせたリステーキングスキームの仕組みを解説しました。本記事ではさらに一歩踏み込み、投資家が実際にETHをLidoでステークし、Kelpでリステークするまでの具体的な実務フローを詳細に説明します。
1. 前提条件と準備
必要なもの
- ETH資金(最低1 ETH以上推奨)
- Ethereum対応ウォレット(MetaMask推奨)
- 少額のETH(ガス代用)
- ブラウザ環境(Chrome + MetaMask拡張機能)
準備ステップ
- MetaMaskにETHを送金
- MetaMaskでEthereum Mainnetを選択
2. LidoでETHをステークする手順
- Lido公式サイトにアクセス(https://lido.fi)
- ウォレット接続(MetaMask承認)
- ステーク量を入力(例:10 ETH → 10 stETHを受け取る)
- 承認&実行トランザクションをMetaMaskで送信
3. Kelpでリステークする手順
- Kelp公式サイトにアクセス(https://kelpdao.xyz)
- ウォレット接続
- stETHをデポジット(例:10 stETH → 10 rsETHを受け取る)
- 承認+実行トランザクションをMetaMaskで送信
- rsETHがウォレットに着金
4. rsETHの運用方法
- UniswapやBalancerで流動性提供
- Aaveなどのレンディングで担保化
- Kelpキャンペーンでファーミング
5. 利回りシミュレーション(10 ETH運用例)
- Lido報酬:3.8%(0.38 ETH/年)
- Kelp報酬:3.0%(0.30 ETH/年)
- Kelpトークン報酬:3.0%相当(0.30 ETH相当)
合計で年利10%以上も可能。
6. 実務上のリスクと管理
- スマートコントラクトリスク(Lido・Kelp・EigenLayer依存)
- Slashingリスク
- 流動性リスク(rsETH市場の薄さ)
- 税務リスク(雑所得扱いの可能性)
まとめ
LidoとKelpを組み合わせたリステーキングは、ETH投資家にとって実効利回りを引き上げる有効な戦略です。リスク管理を徹底しつつ、資産の一部で試すことでDeFiの成長機会を享受できます。
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