株・仮想通貨におけるスカスカ板とヒゲ狙い戦略のお金拾い徹底解説

ヒゲ狙い

投資家の中には「板のスカスカ状態」を利用して、小さなリスクで大きな利益を得る手法を知っている人がいます。本記事では、その中でも特に有名な「パターン:板がスカスカでヒゲが出るケース」を中心に、株式市場と仮想通貨市場における実践的な戦略を徹底解説します。

1. 板がスカスカでヒゲが出る仕組み

板とは、売り注文と買い注文が価格順に並んだリストです。流動性が低い場合、板の間隔が広くスカスカになり、成行注文が出ると一気に飛んでしまいます。その結果、チャートに長い上ヒゲ・下ヒゲが発生します。この瞬間を待ち構えることが「小銭拾い」につながります。

2. 典型的なケースの例

通常価格が950円の株があるとします。買い板は940円に500株、930円に200株しかなく、売り板は960円に300株、970円に100株しかありません。この状態で成行売り500株が出れば、一気に930円まで突っ込み、チャートには長い下ヒゲが出現します。逆に成行買いが入れば上方向にヒゲが伸びます。

3. 戦略:極端な指値を置いて待つ

このような状況では、通常の価格帯から大きく離れた価格に指値を置いて待つ戦略が有効です。例えば株価950円の時に「500円で買い指値」を置いておけば、偶発的な暴落の瞬間に約定する可能性があります。仮想通貨市場であれば「BTCが5,000ドルのときに4,000ドルの買い指値」を置くと、急落のヒゲで拾える場合があります。

4. 約定した場合の利確シナリオ(仮想通貨)

BTCが5,000ドルの通常価格で推移している時に4,000ドルで1BTCを拾えたとします。急落が一瞬で終われば、価格はすぐに4,900〜5,000ドルまで反発します。このとき、即座に成行売りか高めの売り指値を出して利確します。利益は1BTCあたり900〜1,000ドル。リスクはゼロに近く、利確スピードが勝負となります。

5. 約定した場合の利確シナリオ(株式)

株価950円で推移している銘柄に対して500円で2,000株の指値を入れておき、誤発注や成行売りで一気に500円まで突っ込んだとしましょう。これが約定した場合、株価はすぐに940円近辺に戻る可能性が高く、2,000株を940円で売れば1株あたり440円の利益、合計88万円を瞬間的に得られます。ただし株の場合は規制があるため、極端すぎる指値は置くべきではありません。

6. 株式市場と規制リスク

株式市場は金融商品取引法によって規制されています。極端な指値を置いても、約定意思がないと判断されれば「見せ玉」行為として相場操縦に該当するリスクがあります。実際、証券会社のシステムでは901円の買い注文と999円の売り注文を同時に置こうとすると「売買不均衡の不正注文」と警告が出ます。したがって株では法令順守のため片側注文で約定した後に反対注文を出す必要があります。

7. 仮想通貨市場での自由度

仮想通貨取引所では、こうした両建て注文やサンドイッチ戦略が自由に行えます。規制が株式市場ほど厳格ではないため、流動性を供給する行為としてむしろ歓迎されるケースも多いです。マーケットメイカーとして取引所から手数料優遇を受けることもあります。2017〜2019年頃のマイナー取引所では、この戦略で一撃数十万〜数百万円の利益が可能なケースすらありました。

8. 共通する鉄則

  • 指値が刺さったら即利確する(長く持つと逆に危険)
  • 株は片側注文で安全に、仮想通貨は両建ても可能
  • 狙うのは「誤発注」や「板のスカスカ状態」だけ

9. 実際のシミュレーション

通常価格5,000ドルのBTC。板が薄く、成行で5BTCが売られると一気に4,500ドルまで落下。この時に4,000ドルに指値を置いていたら一部約定。すぐに反発し4,900ドルに戻ったところで売れば、1BTCあたり900ドルの利益。株でも同様に、通常950円の銘柄が誤発注で500円に突っ込んだ場合、瞬時に反発して940円で利確できれば数十万単位の利益になる。

10. まとめ

この戦略は、初心者の誤発注や薄い板を利用して、リスクほぼゼロで利益を狙う「待ち伏せ型」の手法です。株では規制を意識して片側注文を徹底し、仮想通貨では両建ても許容される点を活かす。いずれの場合も、約定後は即座に利確することが成功の鍵です。

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