米国債MMFで守りを固めつつ、攻めのレバレッジを“別枠”で組むバーベル運用

投資戦略
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【DMM FX】入金
  1. この戦略の結論:守りのコア(米国債MMF)+攻めの小口(レバレッジ)を完全に分離する
  2. なぜ米国債MMFなのか:現金に近いのに“金利が乗る”置き場所だから
    1. MMFをコアに置くと何が良いのか
  3. 「レバレッジを使う」=危険、ではない。危険なのは“全資金に混ぜる”こと
    1. 危険要因1:損失がコア資金まで侵食する設計
    2. 危険要因2:下げ相場で損失が加速する(含み損の拡大と追証)
    3. 危険要因3:ルールが曖昧で“負けを取り返す”心理に飲まれる
  4. 基本設計:コア90%(MMF)+サテライト10%(攻め)から始める
  5. 攻めの手段を3分類する:あなたが扱うべき“レバレッジの種類”はどれか
    1. 1)レバレッジETF(例:株指数の2倍・3倍)
    2. 2)証拠金取引(先物・CFD・信用取引など)
    3. 3)オプション(買い・売り)
  6. 実践例A:MMFコア+株指数レバETFの“短期トレンド追随”
    1. 売買ルール(例)
    2. なぜMMFと相性が良いのか
  7. 実践例B:MMFコア+個別株(AI銘柄など)の“イベントドリブン小口レバ”
    1. 資金配分の具体例
    2. イベント枠の基本ルール
  8. 実践例C:MMFコア+暗号資産の“損失限定レバ”
    1. 損失限定の基本形
  9. この戦略の肝:リバランスこそが“利益の固定化装置”になる
    1. 月1回の簡易リバランス手順
  10. “破綻しない”ためのリスク管理:3つの上限を数値で固定する
    1. 1)サテライト比率の上限
    2. 2)1回の損失上限(トレード単位)
    3. 3)月間の損失上限(口座単位)
  11. 初心者がハマる落とし穴と対策
    1. 落とし穴1:MMFを“退屈”に感じてコアまで動かしてしまう
    2. 落とし穴2:サテライトが増えたことを“実力”と勘違いする
    3. 落とし穴3:含み損を抱えたままサテライト枠を拡大する
  12. チェックリスト:始める前にこれだけは決める
  13. 日本在住者の実行手順:円資金→ドル建てMMF→攻め枠、を“手順化”する
    1. ステップ1:運用資金を3つの袋に分ける
    2. ステップ2:円→ドルへの両替コストを“見える化”する
    3. ステップ3:MMFは「目的」で選ぶ
  14. 運用を数字に落とす:期待リターンより「許容損失」から逆算する
    1. 例:全体100万円、許容損失は最大5万円の場合
  15. 攻め枠の“型”を決める:3つのテンプレート
    1. テンプレ1:トレンド追随型(勝ちを伸ばし、負けを小さく)
    2. テンプレ2:レンジ逆張り型(損切りを速く、利確も速く)
    3. テンプレ3:イベント小口型(勝ち負けを繰り返しつつ、大勝ちを待つ)
  16. “勝ったらコアへ戻す”の具体例:利益の50%を必ずMMFへ退避させる
  17. 為替リスクの扱い:MMFを持つだけでドル円の影響は受ける
    1. 初心者向けの割り切り
  18. 想定シナリオ別の動き:上げ相場・横ばい・急落で何をするか
    1. シナリオ1:株が上げ相場(トレンド継続)
    2. シナリオ2:横ばい相場(シグナルが機能しにくい)
    3. シナリオ3:急落(リスクオフ、ボラ上昇)
  19. 上級編への橋渡し:サテライトに“ヘッジ”を組み込む発想
    1. ヘッジの目的は「当てる」ではなく「損失の上限を平らにする」
  20. 運用の記録が成績を決める:初心者は“改善できる形”を作るだけで優位になる
    1. 最低限の記録項目
  21. まとめ:勝ち筋は“当てる”ではなく、“壊れない設計”にある

この戦略の結論:守りのコア(米国債MMF)+攻めの小口(レバレッジ)を完全に分離する

「安全に運用したい。でもリターンも欲しい。」この矛盾を、無理やり1つのポジションで解決しようとすると失敗しがちです。そこで有効なのが、資金を“役割”で分けてしまうバーベル型の設計です。

本記事では、コア資金を米国債MMF(米ドル短期金利に連動するMMF)で保管しつつ、サテライト資金だけでレバレッジを使った攻めを行う、という二層構造を徹底的に掘り下げます。ポイントは「レバレッジを使うこと」ではなく、使う場所を限定して、壊れない枠組みにすることです。

なぜ米国債MMFなのか:現金に近いのに“金利が乗る”置き場所だから

米国債MMFは、短期国債やレポなど短期の安全資産を中心に運用し、短期金利に近い利回りを目指します。銀行預金と比べて利回りが期待でき、価格変動も小さめになりやすいのが特徴です(ただし元本保証ではありません)。

この戦略では、MMFを「勝ちに行く商品」ではなく、弾薬庫(待機資金の置き場所)として扱います。ここを安定させることで、攻めの運用で精神的にブレにくくなります。

MMFをコアに置くと何が良いのか

コア資金が“寝ていない”ため、相場が動かない局面でも資金効率が改善します。また、株や暗号資産の急落時に、現金化のために損切りを強いられる状況を避けやすくなります。攻めの枠が損失を出しても、コアが残っていれば再起が可能です。

「レバレッジを使う」=危険、ではない。危険なのは“全資金に混ぜる”こと

レバレッジ自体は道具です。危険性を生むのは、主に次の3つです。

危険要因1:損失がコア資金まで侵食する設計

証拠金取引や信用取引、レバレッジETFを“主力”にしてしまうと、想定外の変動で資金が一気に減ります。そうなると生活資金や将来資金にまで影響が及びます。これが致命傷になります。

危険要因2:下げ相場で損失が加速する(含み損の拡大と追証)

下げ相場で証拠金が不足すると追加入金が必要になります。初心者が破綻する典型パターンです。したがって本記事の設計は、追証を極力発生させない、または発生してもコアに触れない枠組みを前提にします。

危険要因3:ルールが曖昧で“負けを取り返す”心理に飲まれる

レバレッジ運用は感情を刺激します。負けを取り返すためにサイズを増やすと、統計的に破綻確率が跳ね上がります。よって、サイズ上限・損失上限・撤退条件を最初に固定します。

基本設計:コア90%(MMF)+サテライト10%(攻め)から始める

初心者が最初にやるべきは、派手な勝ち方ではなく、生き残る仕組みの構築です。以下は実用的な初期配分です。

例:運用資金100万円の場合

・コア:90万円 → 米国債MMF(待機資金)
・サテライト:10万円 → 攻め(株指数、個別株、暗号資産など)

この10万円は「失っても生活に影響がない」範囲に固定します。ここが曖昧だと、戦略全体が破綻します。

攻めの手段を3分類する:あなたが扱うべき“レバレッジの種類”はどれか

レバレッジと一口に言っても、中身が違います。初心者は、まず分類で理解するのが安全です。

1)レバレッジETF(例:株指数の2倍・3倍)

売買が簡単で追証の仕組みがない点は分かりやすい一方、日次リバランスによる逓減(ボラティリティ・ドラッグ)があり、長期で持つと指数の倍率どおりにならない場合があります。よって「短中期の波を取りに行く道具」と割り切ります。

2)証拠金取引(先物・CFD・信用取引など)

少ない元手で大きく動かせますが、相場急変で損失が膨らみやすいです。初心者は、最大損失を最初から口座残高の数%に縛る仕組み(損切り・サイズ管理・ヘッジ)を用意できないなら、手を出す優先度は下げるべきです。

3)オプション(買い・売り)

損失限定の買い戦略は設計しやすい一方、売り戦略はリスクが大きくなります。本記事の主題はMMF+レバレッジの枠組みなので、オプションは「保険」や「損失限定の賭け」として補助的に使う考え方を紹介します。

実践例A:MMFコア+株指数レバETFの“短期トレンド追随”

まずは最も理解しやすい例です。サテライトの10万円を、株指数レバETFで短期トレンドに乗せます。

売買ルール(例)

ここでは、初心者でも実行可能な「価格だけで判断する」ルールにします。

・エントリー:株指数が直近20日高値を更新したら、サテライトの半分(5万円)でレバETFを購入
・追加:その後も高値更新が続き、含み益がある状態でのみ、残り半分を投入
・撤退:直近10日安値を割ったら全て売却(機械的に)

このルールの狙いは、負けが続く局面で自然に取引回数が減ることです。トレンドが出ない時に無理やり勝とうとすると、手数料と損切りが積み上がります。

なぜMMFと相性が良いのか

株が崩れている局面でも、コアはMMFに残っているため、焦って“底を当てに行く”行動を取りにくいです。サテライトが損失を出しても、コアが残っているので、次のチャンスまで待てます。

実践例B:MMFコア+個別株(AI銘柄など)の“イベントドリブン小口レバ”

個別株でよくある失敗は「好きな銘柄を全力で買う」ことです。バーベル設計では、個別株はサテライトの中でさらに分割し、1回の判断ミスで致命傷にならない形に落とします。

資金配分の具体例

サテライト10万円のうち、

・イベント枠:3万円(決算・製品発表などの短期勝負)
・トレンド枠:5万円(上昇トレンドの継続を狙う)
・学習枠:2万円(小さく検証し、勝てる形を探す)

イベント枠の基本ルール

・事前に「損失上限」を決める(例:3万円枠のうち最大6,000円まで)
・決算や発表の直前に大きく張らない(ギャップリスクが大きい)
・勝ったら、利益の一部を必ずMMF側へ戻す(リスク資金を増やさない)

この「勝ったらコアへ戻す」動きが、資金曲線を安定させます。勝ちが続くほどリスクを増やすのではなく、勝ちを“安全資産”に変換する発想です。

実践例C:MMFコア+暗号資産の“損失限定レバ”

暗号資産は変動が大きい分、レバレッジの事故が起きやすい市場です。初心者がやるなら、発想はこうです。

「当たれば大きい」ではなく、「外れても小さい」を最優先する。

損失限定の基本形

・サテライトのうち、暗号資産は最大でも2〜3万円まで
・レバレッジを使うなら、口座残高に対して損切り幅を先に決める(例:1回の損失は最大1,000〜2,000円)
・急落時に追加で入れない(ナンピン禁止)

暗号資産は上昇も急ですが、下落も急です。「戻るまで待つ」は最悪の選択肢になることがあります。ルールで手を縛ってください。

この戦略の肝:リバランスこそが“利益の固定化装置”になる

バーベル設計は、定期的にリバランスしないと機能しません。なぜなら、攻めが当たった時にサテライトが膨らみ、自然とリスクが増えるからです。

月1回の簡易リバランス手順

・月末に資産配分を確認
・サテライトが当初比で増えたら、増えた分の一部をMMFへ移す
・サテライトが減ったら、原則としてすぐ補充しない(負けの直後にサイズを戻すと連敗が痛い)

補充するなら「次のシグナルが出た時だけ」など、条件付きにします。機械的に戻すのではなく、再エントリーの根拠がある時だけです。

“破綻しない”ためのリスク管理:3つの上限を数値で固定する

この戦略は、数値の上限を決めないと形だけになります。最低限、次の3つを固定してください。

1)サテライト比率の上限

例:サテライトは最大でも全体の15%まで。超えたら強制的に利益確定し、MMFへ戻す。

2)1回の損失上限(トレード単位)

例:サテライト10万円なら、1回の損失は最大1,000〜2,000円(1〜2%)まで。これなら連敗しても立て直せます。

3)月間の損失上限(口座単位)

例:月間損失がサテライトの5%(5,000円)に到達したら、その月は新規取引停止。これがあるだけで、感情トレードが激減します。

初心者がハマる落とし穴と対策

落とし穴1:MMFを“退屈”に感じてコアまで動かしてしまう

退屈は正常です。コアは面白くなくて良いのです。面白さはサテライトで満たします。コアを動かした瞬間、戦略が崩れます。

落とし穴2:サテライトが増えたことを“実力”と勘違いする

相場環境で勝てているだけのことも多いです。勝ちが続くほど、リバランスでコアへ利益を移し、次の下落に備えるのが正しい動きです。

落とし穴3:含み損を抱えたままサテライト枠を拡大する

負けている時に枠を増やすと、回復までの必要リターンが急増します。サテライト枠は、勝っている時にだけ一時的に増え、すぐ戻すが基本です。

チェックリスト:始める前にこれだけは決める

最後に、実行前の最低条件を整理します。

・コア資金(MMF)とサテライト資金(攻め)を口座やメモで明確に分けたか
・サテライト比率の上限を決めたか(例:15%)
・1回の損失上限を決めたか(例:1〜2%)
・月間損失上限を決めたか(例:5%で停止)
・勝った時にMMFへ戻すルールを決めたか(利益の一部を固定化)

この5つが揃っていれば、たとえ手法の精度が完璧でなくても、致命傷を避けつつ改善が可能になります。バーベル運用は、勝つための前に“負け方を管理する”戦略です。まずは小さく始め、ルールの遵守率を上げてください。

日本在住者の実行手順:円資金→ドル建てMMF→攻め枠、を“手順化”する

日本の個人投資家は「どこでドルを持つか」「為替コストをどう抑えるか」が成績に直結します。ここを曖昧にすると、手法が当たっても手数料とスプレッドで削られます。そこで、作業を手順として固定します。

ステップ1:運用資金を3つの袋に分ける

まず頭の中ではなく、実際に分けます。

・生活防衛資金:別口座(この戦略の外)
・コア資金:米国債MMFに置く資金
・サテライト資金:攻めに使う資金

初心者が最初にやるべきは、投資の前に「投資できないお金」を隔離することです。これをやらないと、下落局面で精神が持ちません。

ステップ2:円→ドルへの両替コストを“見える化”する

ドル転のコストは、主にスプレッドと手数料です。ここは証券会社や銀行で差があります。重要なのは、最安を追うよりも、自分が使う経路を1つに決めて、毎回同じ条件で積み上げることです。経路が毎回変わると、実績の振り返りができません。

ステップ3:MMFは「目的」で選ぶ

米国債MMFには、運用対象やコスト、決済のしやすさなど違いがあります。ここで大事なのは、利回りの1位を探すことではなく、次の基準です。

・流動性:売りたい時にすぐ現金化できるか
・コスト:信託報酬や手数料が過大でないか
・運用対象:短期国債中心か(目的に合っているか)

あなたが欲しいのは“弾薬庫”です。弾薬庫が不安定だと、攻めの意思決定が歪みます。

運用を数字に落とす:期待リターンより「許容損失」から逆算する

多くの初心者は「年率で何%儲かるか」から考えます。しかし、この戦略では逆です。まず、最悪でも許せる損失を決め、それに合うサイズで攻め枠を作ります。

例:全体100万円、許容損失は最大5万円の場合

・コア90万円:MMF(価格変動が小さい想定)
・サテライト10万円:攻め

サテライトは変動が大きい前提なので、最悪ケースで半分失う可能性も見ます(もちろん目標ではありません)。すると、サテライトが5万円減っても、全体では5万円の損失に収まり、許容範囲内になります。これが設計の根拠です。

攻め枠の“型”を決める:3つのテンプレート

攻め枠の運用は、毎回思いつきでやらない方が良いです。以下のテンプレートから1つ選び、当面は固定するのが安全です。

テンプレ1:トレンド追随型(勝ちを伸ばし、負けを小さく)

先ほど紹介した高値更新・安値割れのように、相場が強い時だけ参加します。横ばい相場で連敗しやすいので、取引回数を抑える工夫(シグナルを厳しくする)が効きます。

テンプレ2:レンジ逆張り型(損切りを速く、利確も速く)

レンジで機能しやすい一方、トレンド発生時に焼かれやすいです。逆張りをやるなら、必ず損切りが先で、利確は機械的に早めにします。勝率に頼ると破綻します。

テンプレ3:イベント小口型(勝ち負けを繰り返しつつ、大勝ちを待つ)

決算、指数の重要指標、FOMCなど、短期的にボラが上がる局面に限定します。勝てない時期は取引を減らせるのが利点です。

“勝ったらコアへ戻す”の具体例:利益の50%を必ずMMFへ退避させる

ルールを文章で言うだけだと守れません。数字に落とします。

ルール例:サテライトで利益が出たら、利益の50%をMMFへ戻し、残り50%だけ次の取引に回す。

例えば、サテライト10万円が12万円になったら、増えた2万円のうち1万円をMMFへ移します。すると、サテライトは11万円に戻り、攻めの枠は少しだけ増える程度に抑えられます。これが、勝ち相場で“調子に乗って破綻する”のを防ぎます。

為替リスクの扱い:MMFを持つだけでドル円の影響は受ける

日本在住者が米ドル建て資産を持つと、ドル円の変動が損益に乗ります。ここを理解せずに始めると、MMFが安定して見えても、円換算ではブレます。

初心者向けの割り切り

・この戦略では、為替は「追加の変動要因」として受け入れる
・為替ヘッジを積極的に組むのは、仕組みが複雑になりやすいので、最初はやらない
・どうしても気になるなら、サテライトで円建て商品(日本株など)を扱い、全体の為替感応度を落とす

為替の見通しを当てに行くと、手法が崩れます。設計はシンプルに保つべきです。

想定シナリオ別の動き:上げ相場・横ばい・急落で何をするか

優れた戦略は「平時」よりも「有事」の手順が明確です。以下の3シナリオで、行動を決めておきます。

シナリオ1:株が上げ相場(トレンド継続)

・サテライトはルールに従って参加
・利益が積み上がったら、定期的にMMFへ退避(利益の固定化)
・サテライト比率が上限を超えたら強制リバランス

シナリオ2:横ばい相場(シグナルが機能しにくい)

・取引回数を減らす(シグナルの厳格化、時間足を伸ばす)
・サテライトの“学習枠”だけで検証し、主力枠は温存
・MMFコアは淡々と維持

シナリオ3:急落(リスクオフ、ボラ上昇)

・ルールに従ってサテライトは撤退(迷わない)
・「安いから買う」は禁止。再エントリー条件が出るまで待つ
・大きな下落後は、反発が強くても“取り返し”の心理が出るので、月間損失上限を守る

上級編への橋渡し:サテライトに“ヘッジ”を組み込む発想

慣れてきたら、サテライトの中でヘッジを考えると、成績のブレが下がります。ただし、最初から複雑にしないことが重要です。ここでは発想だけ紹介します。

ヘッジの目的は「当てる」ではなく「損失の上限を平らにする」

例えば、株指数に攻めているなら、急落時に価値が上がりやすい保険(小さなコストで損失を抑える)をサテライトの一部に置く、という考え方です。保険は当てに行くものではなく、事故の時に機能すれば十分です。

運用の記録が成績を決める:初心者は“改善できる形”を作るだけで優位になる

投資の世界で最も強いのは、天才ではなく、改善を積み上げる人です。この戦略は二層構造なので、記録も二層で残すと効果が高いです。

最低限の記録項目

・日付
・どのテンプレートで取引したか(トレンド・逆張り・イベント)
・エントリー理由(シグナル)
・損切り/利確の実行(できたか)
・損益(円)
・サテライト比率(%)

これだけで、「負ける癖」が見えるようになります。例えば、逆張り型で負けるなら、トレンド型に寄せれば良い。イベントで負けるなら、取引回数を半分にする。こうした改善が可能になります。

まとめ:勝ち筋は“当てる”ではなく、“壊れない設計”にある

米国債MMFをコアに置くバーベル運用の強みは、派手な当たりを狙うことではなく、損失を限定しながら試行回数を稼げる点です。初心者ほど、このメリットが大きいです。

コアを守り、サテライトで小さく攻め、勝ったらコアへ戻す。これを徹底すれば、相場に振り回される確率は大きく下がります。最初は配分90/10から始め、守るべき上限(比率・1回損失・月間損失)を固定して運用してください。

p-nuts

お金稼ぎの現場で役立つ「投資の地図」を描くブログを運営しているサラリーマン兼業個人投資家の”p-nuts”と申します。株式・FX・暗号資産からデリバティブやオルタナティブ投資まで、複雑な理論をわかりやすく噛み砕き、再現性のある戦略と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ実践できること、そして迷った投資家が次の一歩を踏み出せることを大切にしています。

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