新低値更新銘柄のリバウンド戦略:投げ売りクライマックスを見極める短期トレード術

株式トレード

新安値更新銘柄のリバウンドは、いわゆる「落ちるナイフを掴む」局面でもあるため、運任せに飛び込むと資金を削ります。一方で、投げ売りが出尽くした“クライマックス(capitulation)”の直後は、短期資金が一斉に戻りやすく、数分〜数時間の反発が取りやすい場面もあります。この記事では、初心者でも再現しやすいように、新安値更新→投げ売り出尽くし→短期反発の一連を「価格」「出来高」「板・歩み値」「時間帯」「ニュース」の5つで判定し、具体的なエントリー・損切り・利確まで落とし込みます。

重要なのは、“新安値=買い場”ではないことです。買うのは「安いから」ではなく、売りが枯れた(または吸収された)痕跡が揃ったときだけ。これを徹底するだけで、無駄な損切りが大きく減ります。

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  1. 1. なぜ新安値更新後にリバウンドが起きるのか(需給の構造)
  2. 2. まず避けるべき「危険な新安値」3パターン
    1. 2-1. 低出来高でじわじわ下げ続ける新安値
    2. 2-2. 連日の悪材料追加(材料が連続で出る)
    3. 2-3. 価格帯が“崩壊”している(上に売りが無限に出る)
  3. 3. “投げ売りクライマックス”を判定する5つのチェック
    1. 3-1. 出来高:当日出来高が“普段の何倍か”
    2. 3-2. ローソク足:長い下ヒゲと終値の位置
    3. 3-3. 板・歩み値:成行売りの連打が“止まり”、買いが板を食う
    4. 3-4. 価格帯:キリの良い節目割れ→即回復(フェイクブレイク)
    5. 3-5. 時間帯:寄り直後・引け前は“出尽くし”が起きやすい
  4. 4. エントリーの型:初心者向けに「2段階」で入る
    1. 4-1. ステップ1:テストエントリー(小さく入る)
    2. 4-2. ステップ2:本エントリー(VWAP回復 or 節目回復)
  5. 5. 損切り設計:新安値リバウンドは“浅い損切り”が必須
    1. 5-1. 直近安値割れで即撤退
    2. 5-2. 分足VWAP再割れで撤退
    3. 5-3. “時間損切り”を入れる
  6. 6. 利確設計:初心者は「戻りの壁」を事前に決める
    1. 6-1. 目標1:直近の下落途中の揉み合い価格帯
    2. 6-2. 目標2:日中の高値更新が止まったら段階利確
    3. 6-3. 目標3:前日終値・前日安値などの“分かりやすい節目”
  7. 7. 具体例:架空銘柄で“投げ売り→反発”を分解する
  8. 8. スキャナーの作り方:初心者でもできる「候補の絞り込み」
    1. 8-1. 事前条件(前日まで)
    2. 8-2. 当日条件(寄り付き後)
  9. 9. よくある失敗と対策(初心者が負ける理由はだいたい同じ)
    1. 9-1. 安いと思ってナンピンする
    2. 9-2. “反発した瞬間”に飛びつく
    3. 9-3. 損切りが広すぎる
    4. 9-4. 反発を信じすぎて“持ち越す”
  10. 10. 1日の運用手順(チェックリスト化)
  11. 11. 検証のやり方:初心者でも“手応え”を数値化できる

1. なぜ新安値更新後にリバウンドが起きるのか(需給の構造)

新安値を更新する局面では、売りの主体が段階的に入れ替わります。典型例は次の流れです。

  • 段階A:我慢していた保有者の損切り(含み損が耐えられなくなる)
  • 段階B:追証・強制決済(信用買いの維持率低下や担保割れ)
  • 段階C:アルゴ・短期勢の加速売り(節目割れ、VWAP割れ、前日安値割れ)
  • 段階D:投げ売りクライマックス(成行売り連発、板が薄いところを一気に踏み抜く)

リバウンドは、段階Dで「売りたい人がほぼ売り切った」か、あるいは「大口が売りを吸収し切った」ときに発生します。ポイントは、反発は“業績が急に良くなった”からではなく、短期的な需給の真空地帯が生まれるからです。

2. まず避けるべき「危険な新安値」3パターン

リバウンドを狙う前に、初心者が踏み抜きやすい地雷を先に潰します。次の3つは、反発があっても持続しにくく、損切りが連発しがちです。

2-1. 低出来高でじわじわ下げ続ける新安値

出来高が増えないまま新安値を更新する銘柄は、売りが出尽くしていない可能性が高いです。持っている人が「まだ諦めていない」ため、反発しても上では戻り売りが厚く、ダラダラと安値更新を繰り返しやすい。狙うなら“クライマックス”なので、静かな下げは基本的に見送ります。

2-2. 連日の悪材料追加(材料が連続で出る)

悪材料が1回で出尽くすなら“織り込み”が起きますが、連日で追加材料が出る銘柄は織り込みが終わりません。例:下方修正→翌日も追加の特損→さらに資金繰り不安、のような形です。このタイプは、反発してもニュースで再度叩き落とされるので短期でも難易度が上がります。

2-3. 価格帯が“崩壊”している(上に売りが無限に出る)

過去の出来高が多い価格帯(いわゆる“しこり玉”)が上に何層もある銘柄は、反発してもその都度売りが湧きます。チャートで見ると、下げの途中に揉み合いが多く、戻っても節目ごとに叩かれる形。こういう銘柄は、狙うなら「数ティック〜数%」の超短期に割り切るか、別銘柄に移るのが合理的です。

3. “投げ売りクライマックス”を判定する5つのチェック

ここが本題です。新安値リバウンドを「偶然」から「手順」に変えるには、クライマックスの痕跡を複数重ねて確認します。1つだけでは誤判定が多いので、最低でも3つ以上が同時に出たときに限定してください。

3-1. 出来高:当日出来高が“普段の何倍か”

クライマックスでは、当日の出来高が急増します。目安は銘柄の流動性で変わりますが、初心者向けのざっくり基準としては次のように考えると実務的です。

  • 直近20日平均出来高の2倍以上:警戒(投げが始まった可能性)
  • 3〜5倍:クライマックス候補(強制決済や成行の連打が出やすい)
  • 5倍以上:出尽くしの可能性が上がる(ただし材料次第で“崩壊継続”もある)

ポイントは「出来高が多い=上がる」ではなく、“売りの主体が一巡したか”を推定する材料として見ることです。出来高が増えても価格が戻らないなら、吸収しきれていないので見送ります。

3-2. ローソク足:長い下ヒゲと終値の位置

投げ売りを吸収した直後は、分足・日足ともに長い下ヒゲが出やすいです。特に重要なのは「安値からの戻り幅」と「終値(または直近足の終値)がどこで終わっているか」。

  • 安値からすぐに反発し、同じ足の中で戻す → 吸収の可能性
  • 安値を付けた後、何度も安値トライして割れない → 売り枯れの可能性
  • 反発しても足の終わりが安値付近 → まだ売り優勢

初心者は「下ヒゲが出たから買い」とやりがちですが、下ヒゲは“反発した事実”であって“反発が続く保証”ではありません。下ヒゲ+出来高+板のセットで判断します。

3-3. 板・歩み値:成行売りの連打が“止まり”、買いが板を食う

投げ売り局面では、歩み値が売りの連打になり、板の買いが薄いところを一気に踏み抜きます。クライマックスの終盤では、次の変化が出ます。

  • 売りの連打が続いた後、突然ピタッと止まる
  • 直後に、同値〜上方向での約定が増える
  • 買い注文が板を1段ずつ食い上げる(一発の大口でも、連続でもOK)

これが出ると「売りたい人が減った」「売りが吸収された」可能性が上がります。逆に、買いが入ってもすぐ上で叩かれ、また売り連打に戻るなら未完成です。

3-4. 価格帯:キリの良い節目割れ→即回復(フェイクブレイク)

短期勢は節目(例:1000円、500円、前日安値、年初来安値)割れで自動的に売ることが多く、割れた瞬間に投げが出ます。その後、節目をすぐ回復すると、売った短期勢が買い戻し、反発が加速します。これがフェイクブレイクです。

ただし、節目回復が出来高を伴わない場合はダマシになりやすいので、必ず出来高急増とセットで見ます。

3-5. 時間帯:寄り直後・引け前は“出尽くし”が起きやすい

クライマックスはいつでも起きるわけではなく、強制決済やポジション整理が集中する時間帯に偏ります。具体的には、

  • 寄り付き〜10:00頃:夜間情報の反映、成行が集中しやすい
  • 13:00の後場寄り:昼休みの材料で需給が一変
  • 14:30〜大引け:当日中に逃げたい投げ、逆に仕掛けも入りやすい

初心者は、閑散時間帯の小さな反発を“出尽くし”と誤認しがちです。時間帯の偏りを知るだけで、無駄なエントリーが減ります。

4. エントリーの型:初心者向けに「2段階」で入る

新安値リバウンドで最も難しいのは、底がどこか分からないことです。そこで初心者向けには、いきなり全力で入らず、2段階(テスト→本玉)で入る設計にします。

4-1. ステップ1:テストエントリー(小さく入る)

条件はシンプルに、

  • 新安値更新後、出来高が急増している
  • 安値から反発し、直近の小さな戻り高値を更新した

この「戻り高値更新」は、分足で言うと直近1〜3本の高値を抜く程度で十分です。ここで小さく入って、すぐに逆行するなら「まだ出尽くしていない」と判断し、最小損失で撤退します。

4-2. ステップ2:本エントリー(VWAP回復 or 節目回復)

テストがうまくいったら、次の“本命サイン”で増やします。

  • 分足VWAPを上抜けて定着(2〜3本維持)
  • 節目(例:前日安値、ラウンドナンバー)を回復して押し目を作る

初心者は「最安値で買う」ことに執着しがちですが、最安値は後からしか分かりません。反発が確認できてから乗る方が、トータルで勝ちやすいです。

5. 損切り設計:新安値リバウンドは“浅い損切り”が必須

この戦略は勝率だけでなく、負け方が重要です。新安値局面は下に加速しやすいので、損切りが遅れると一撃が致命傷になります。初心者向けの損切りは、次のどれかに固定してください(迷うと遅れます)。

5-1. 直近安値割れで即撤退

テストエントリーの場合は特にこれが有効です。反発の起点(直近安値)を割ったら、あなたの仮説「売りが止まった」が否定されたということ。すぐ切ります。

5-2. 分足VWAP再割れで撤退

本エントリーの増し玉をした後は、VWAPが防衛線になります。VWAPを再び割り、戻れないなら需給が再悪化している可能性が高いので撤退です。

5-3. “時間損切り”を入れる

新安値リバウンドは、伸びる時は早いです。入ってから10〜20分で伸びない、または出来高が急減して動かないなら、チャンスの鮮度が落ちています。価格で切れない人は、時間で切ると機械的に撤退できます。

6. 利確設計:初心者は「戻りの壁」を事前に決める

利確が遅れて“行ってこい”になるのが、新安値リバウンドの典型的な失敗です。上には戻り売りが待っているので、利確ポイントを事前に決めます。

6-1. 目標1:直近の下落途中の揉み合い価格帯

チャートで、下落途中に一度止まった価格帯(小さな横ばい)があれば、そこが最初の売り圧力です。ここで半分利確して、残りは伸びたらラッキー、という設計が初心者向きです。

6-2. 目標2:日中の高値更新が止まったら段階利確

分足で高値更新が止まり、上ヒゲが増えたり、出来高が減ってきたら利確を進めます。特に、板の買いが薄くなってきたら“反発の燃料”が尽きかけています。

6-3. 目標3:前日終値・前日安値などの“分かりやすい節目”

短期勢は分かりやすい節目で利確します。あなたも同じ節目を意識しておくと、利確の迷いが減ります。新安値リバウンドは、欲張らず“取れるところだけ取る”のが正解です。

7. 具体例:架空銘柄で“投げ売り→反発”を分解する

ここでは架空銘柄「A社(証券コード0000)」を例に、当日の値動きを分解します。数字は例示ですが、観察ポイントは現実でも同じです。

前提:前日終値 1,050円。過去1か月は下落基調で、年初来安値 1,020円が意識されていた。

  • 9:00 寄り付き:1,030円(ギャップダウン)。寄り直後に成行売りが連発し、板の買いが薄いところを踏み抜く。
  • 9:12:年初来安値 1,020円を割れ、1,000円のラウンドナンバーも割る。出来高が急増(普段の朝の3倍ペース)。
  • 9:18:安値 980円まで急落。しかし、980円の直後に売り連打が止まり、同値〜上方向の約定が増える。下ヒゲが出る。
  • 9:22:990円→1,000円を回復(フェイクブレイク)。出来高は高水準のまま。
  • 9:25:直近の戻り高値 1,005円を超えたところでテストエントリー(小さく)。損切りは直近安値 980円割れ。
  • 9:33:分足VWAP(仮に1,012円)を上抜け、2本維持。ここで本エントリーとして増やす。損切りはVWAP再割れ。
  • 9:50:下落途中の揉み合いだった1,040円付近で上値が重くなり始める。半分利確。
  • 10:05:高値更新が止まり、上ヒゲが増える。残りも段階利確して撤退。

この例で大事なのは、980円で当てにいっていない点です。最安値付近は“結果として”買えているだけで、手順は戻り高値更新→VWAP回復という確認後のエントリーです。初心者はこの順番を守るだけで事故が減ります。

8. スキャナーの作り方:初心者でもできる「候補の絞り込み」

新安値リバウンドは“当たり銘柄”を探すゲームです。闇雲に見ていると疲れるので、朝の時点で候補を絞ります。無料〜一般的なツールでも十分です。

8-1. 事前条件(前日まで)

  • 年初来安値・上場来安値を更新している(または更新しそう)
  • 直近5日で出来高が増えている日がある(投げの兆候)
  • 出来高が最低限ある(板が薄すぎる銘柄は除外)

板が薄い銘柄は一見動きますが、初心者はスプレッドに負けやすいので避けます。目安として、朝から常に買い板が数十万株並ぶような大型でなくても、ティックが飛びにくい程度の流動性は必要です。

8-2. 当日条件(寄り付き後)

  • 新安値更新が起きた後、出来高が急増している
  • 下ヒゲや急反発で“吸収”の痕跡が出た
  • 節目回復やVWAP回復の兆しがある

この3つが揃った銘柄だけ監視し、揃わないなら“今日は見送り”でOKです。新安値リバウンドは毎日やる必要がありません。むしろ、条件が揃った日だけやる方が成績が安定します。

9. よくある失敗と対策(初心者が負ける理由はだいたい同じ)

9-1. 安いと思ってナンピンする

新安値局面でのナンピンは、最も危険です。下げの途中で買い増すと、平均単価は下がりますが、損切りできなくなるのが問題です。買うのは「条件が揃ったときだけ」。逆行したら撤退。これを徹底します。

9-2. “反発した瞬間”に飛びつく

急落中の一瞬の反発は、単なる“売りの一時停止”であることが多いです。戻り高値更新やVWAP回復など、“継続のサイン”を待ってから入ると、勝率が上がります。

9-3. 損切りが広すぎる

新安値リバウンドは、損切りが広いと期待値が崩れます。理由は、上の利幅が限定的なのに、下の落下スピードが速いから。損切りは浅く、当たったときに複数回利確する設計にします。

9-4. 反発を信じすぎて“持ち越す”

新安値リバウンドは基本的に短期勝負です。翌日にギャップダウンで始まることも多く、持ち越しは難易度が上がります。持ち越すなら、材料・地合い・出来高の裏付けが必要ですが、初心者はまずデイトレで完結させた方が再現性が高いです。

10. 1日の運用手順(チェックリスト化)

最後に、迷わないための手順をまとめます。これをそのままルーティンにしてください。

  1. 寄り前:新安値候補をスクリーニング(年初来安値付近、出来高、材料)
  2. 寄り後:新安値更新+出来高急増を確認(平均の2〜5倍)
  3. 観察:下ヒゲ、売り連打の停止、節目回復、板を食う買いを確認
  4. テスト:戻り高値更新で小さく入る(損切りは直近安値割れ)
  5. 本玉:VWAP回復・節目回復で増やす(損切りはVWAP再割れ)
  6. 利確:揉み合い価格帯・高値更新停止・節目で段階利確
  7. 撤退:10〜20分伸びないなら時間損切りで撤退
  8. 復習:当日のチャートと歩み値を保存し、判定が正しかったか検証

11. 検証のやり方:初心者でも“手応え”を数値化できる

最後に、上達速度を上げるための検証方法です。難しい統計は不要で、まずは「記録」を作るだけで十分に差が出ます。

  • エントリー時刻、エントリー理由(チェック3つ以上のどれか)
  • 損切りルール(安値割れ / VWAP割れ / 時間損切り)
  • 利確ポイント(揉み合い帯 / 節目 / 高値更新停止)
  • 結果(R倍数:利確÷損切りで期待値を把握)

これを20回分だけ集計すると、「自分はVWAP回復が得意」「節目回復はダマシが多い」など、勝ちパターンが見えてきます。新安値リバウンドは“感覚”より“型”で伸びる領域です。

新安値更新は恐怖が強い分、ルールを持つ人だけが淡々と取れます。狙うのは大底ではなく、投げ売り出尽くし後の短期反発。条件が揃った日にだけ、浅い損切りで、段階利確。これが初心者でも再現しやすい実戦的な攻め方です。

p-nuts

お金稼ぎの現場で役立つ「投資の地図」を描くブログを運営しているサラリーマン兼業個人投資家の”p-nuts”と申します。株式・FX・暗号資産からデリバティブやオルタナティブ投資まで、複雑な理論をわかりやすく噛み砕き、再現性のある戦略と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ実践できること、そして迷った投資家が次の一歩を踏み出せることを大切にしています。

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