連続陽線後に初めて安値:切った瞬間:板・歩み値・5分足で再現する短期トレード手順(テーマ#179)

株式トレード

今回のテーマは「連続陽線後に初めて安値を切った瞬間」です。短期トレードで勝ちやすい人は、“どの瞬間に需給が偏ったか”を、板・歩み値・5分足の3点で同時に確認しています。逆に負けやすい人は、ニュースや雰囲気で入ってしまい、入った根拠が崩れた瞬間の撤退が遅れます。

この記事では、テーマ#179を再現性のあるルールに落とし込みます。投資経験が浅くても実行できるように、チェック順・数字の目安・失敗しやすい罠・具体例(仮想の板と値動き)まで含めて説明します。

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この戦略が機能しやすい相場環境(先に結論)

短期戦略は「いつでも同じように勝てる」ものではありません。機能しやすいのは、次の条件が揃う局面です。

第一に、出来高が“局所的に集中”していること。つまり、誰か(またはアルゴ)が明確に仕掛けている瞬間です。第二に、値動きが一方向に走った直後に、板の厚み・約定の勢い・ローソクの形のいずれかに“息切れ”が出ること。第三に、息切れが出た位置が、VWAP・前日高安・ラウンドナンバーなど、参加者が意識する価格帯と重なることです。

この3条件が揃うと、勝ち筋は「伸びる方向の初動」か「伸び過ぎの巻き戻し」に限定されます。テーマ#179は、まさにこの“偏り→息切れ→再バランス”を取る発想です。

必要な準備:チャート・板・歩み値の最低限セット

道具は増やすほど良いわけではありません。最低限、次が見えれば十分です。

1つ目は5分足です。短期でノイズを減らしつつ、判断を遅らせない時間軸として扱います。2つ目はVWAPです。短期勢・機関・アルゴの共通言語になりやすく、「戻り」「押し」の磁石として働きます。3つ目は(最良気配の厚みと変化)です。4つ目は歩み値(約定の連続性とサイズ)です。板と歩み値は“今この瞬間”の需給変化を捉えるために必須です。

注意点として、板読みは“見せ板”に騙されます。だからこそ、板だけで決めず、歩み値で実弾(約定)が伴っているかを必ず確認します。

戦略の骨格:エントリーの前に「条件分解」する

テーマ文を、そのまま実行すると失敗します。理由は簡単で、「GU」「出来高増」「板が消えた」などの表現が、現場では曖昧だからです。そこで、条件を4つに分解して、順番に評価します。

(A)トリガー(きっかけ):何が起きたから監視対象にするのか。
(B)セットアップ(形):入る前に、どんな状態が必要か。
(C)実行シグナル(瞬間):板・歩み値・5分足のどれでGOを出すか。
(D)撤退ルール:否定されたらどこで切るか。

この4つを紙に書けない戦略は、ライブでは再現できません。ここから、テーマ#179をこの形に落とします。

ルール設計:テーマ#179を“定量化”する

以下は、テーマ#179を再現性が出るように数字に落とした例です。市場や銘柄で微調整は必要ですが、まずはこの枠組みで運用します。

(A)トリガー:監視に入れる条件

まず、銘柄を“監視対象”に入れる段階です。ここで無駄なエントリー候補を削ります。

・寄り付き~前場のどこかで、5分足の出来高が直近5本平均の2倍以上(目安)になっている。
・値動きが一度は明確に走り、高値(または安値)更新を試した痕跡がある。
・板が薄すぎない(目安:最良気配の上下に、合計で数千株以上の板が並ぶ)。

出来高が薄い銘柄は“勝っても小さく、負けると大きい”構造になりがちです。初心者ほど、まず流動性を優先してください。

(B)セットアップ:入る前に必要な形

セットアップは「この形になったら、次の1分~10分でどちらに動きやすいか」という“期待値の偏り”です。テーマ#179で重要なのは、仕掛けの勢いが続いているのか、息切れなのかを判定することです。

息切れの典型は、次の組み合わせです。

・高値(安値)更新を試したのに、更新できずに戻された
・戻された直後、歩み値の成行(買い/売り)が連続しなくなる
・板で、支えていた買い厚(または売り厚)が消える/薄くなる

ここまで揃うと、「追随勢の弾切れ」か「仕掛け側の手仕舞い」の可能性が上がり、次の動きはVWAP・直近支持線・前日高安などへ“戻りやすい”状態になります。

(C)実行シグナル:GOを出す具体的な合図

初心者が最もやりがちなのが、形を見た瞬間に飛び乗ることです。正解は、形が出た後に、価格が“動き始めた事実”を待つことです。

実行シグナルは、次のいずれか(または複合)で定義します。

・歩み値で、同方向の成行が同サイズで3回以上連続(例:成行買いが同程度のロットで連続)。
・板で、最良気配が1ティック進むたびに、追い指値が付かずにスカスカ(=走りやすい)。
・5分足で、直近の小さな戻り高値(戻り安値)を終値で抜ける、またはヒゲではなく実体で抜ける。

“歩み値の連続”は、裁量でも最も再現しやすい条件です。板は見せ玉があるので、歩み値を主、板を従にします。

(D)撤退ルール:負け方を先に決める

短期トレードの損切りは、メンタルではなく構造で決めます。ルールは次の2系統を用意します。

価格否定:入った方向と逆に、直近の否定ラインを抜けたら撤退。目安は「直近の小さな押し安値(戻り高値)」です。
時間否定:入ってから2本(10分)以内に伸びないなら撤退。短期で伸びない動きは、だいたい逆流します。

損切りは“浅く・機械的に”が基本です。勝ち筋は伸びるのが早いので、伸びないなら撤退が合理的です。

具体例:仮想シナリオで「監視→セットアップ→実行→撤退」を追う

ここでは、架空の値動きで流れを示します。実際の銘柄名は出しませんが、相場の典型パターンとして読み替えてください。

ケース1:成功パターン(期待値が偏った形)

寄り付き後、最初の5分足で急騰し、出来高は直近平均の3倍。高値を更新しようとしたが、1ティック上で失速し、上ヒゲを付けた。歩み値の成行買いが止まり、板の買い厚が一段薄くなる。ここで“息切れ”を認定します。

次の判断は「どこまで戻りやすいか」です。VWAPが直下にあり、かつ前の急騰の起点がVWAP近辺なら、戻りの吸引が強い。価格がVWAPに近づく途中で、歩み値に成行売りが3連続し、最良気配が1ティックずつ下がる。ここでショート(またはロングの利確→戻り売り)を実行します。

利確は「VWAP到達」と「到達後の反応」で分けます。VWAPに触れた瞬間に半分利確し、残りはVWAPを割って走るか、反発して戻るかで判断します。反発が強ければ残りもクローズ。VWAPを割って歩み値の成行売りが続くなら、次の支持(前の押し安値)まで伸ばします。

ケース2:失敗パターン(見せ板・ダマシ)

高値更新失敗に見えたが、実は大口が板を引いて見せ、下で集めていたケースです。板の買い厚が消えた直後に、歩み値で大きめの成行買いが入って高値を抜ける。このとき、あなたがショートしていたら、“価格否定”で即撤退します。具体的には、戻り高値を超えた瞬間、あるいは直近の小さな高値を実体で超えた時点で撤退です。

この負け方は避けきれません。大事なのは、負けを小さくする設計です。短期は「勝率」より「負けの限定」が先です。

フィルター:やらない取引を増やすほど成績が安定する

テーマ#179をそのまま当てはめると、エントリー回数が増えすぎる可能性があります。そこで、初心者ほど“やらない条件”を明確にします。

スプレッドと板の薄さを避ける

最良気配の上下がスカスカで、1ティック動かすのに必要な株数が小さい銘柄は、あなたの損切りが滑ります。板が薄い銘柄は、伸びると大きい一方で、逆に飛んだときの損失が大きい。まずは、板がある銘柄で練習してください。

寄り直後の“情報不足”を避ける

寄り付き直後は、注文の偏りが極端で、歩み値の連続も誤認しやすい時間帯です。テーマによっては寄りが主戦場ですが、それでも、最初の1分は見送って、最初の5分足が確定してから判断したほうが安定します。

指数に振られる時間帯はサイズを落とす

日経先物やTOPIX先物が荒れているとき、個別の形は崩れます。指数が強く動いているなら、個別のトレードは「指数に逆らわない」か「サイズを落とす」のが無難です。勝ちやすいのは、個別の需給が指数を上回る局面です。

利確設計:勝ちを伸ばすより“取りこぼしを減らす”

短期は、利確を欲張るとトータルが悪化します。理由は、優位性があるのが「初動」や「最初の巻き戻し」であり、そこを過ぎると期待値が急速に薄れるからです。

おすすめは、利確を2段階にすることです。第一利確は、VWAP・前日高安・ラウンドナンバーなど、参加者が意識する地点。第二利確は、そこを抜けて走るときだけ“トレール”で追う。走らないなら、機械的に降ります。

「伸びたら嬉しい」ではなく、「伸びるときだけ乗る」に切り替えると、成績が安定します。

損切り設計:損切り幅より“損切りの理由”を固定する

よくある間違いは、固定の%で損切りすることです。短期では銘柄ごとにボラが違うので、固定%は不合理です。損切りは“根拠否定”で決めます。

具体的には、あなたの根拠が「歩み値の連続」なら、逆方向の歩み値連続が出たら撤退。「VWAP回帰」なら、VWAP手前で反発して高値更新をしたら撤退。「板の買い厚消失」なら、消失後に再び買い厚が復活して吸収が始まったら撤退です。

損切りは“最初から予定していた行動”にすると迷いが消えます。

練習方法:いきなり実弾でやらない

この種の戦略は、知識より画面認知の速度が勝敗を分けます。練習は次の順番が効率的です。

(1)過去チャートで、テーマ#179に該当しそうな局面を20例見つける。
(2)その20例について、「Aトリガー」「Bセットアップ」「C実行」「D撤退」を文章で書く。
(3)同じ銘柄で、同じ時間帯の別日も見て、再現するか確認する。
(4)最初はロットを最小にして、1回の損失が心理に影響しない範囲で回す。

短期は反射神経ではなく、パターンの蓄積で上達します。書き出す作業が一番効きます。

よくある失敗と対策

失敗1:条件が揃う前に入る
対策:実行シグナル(歩み値連続、5分足終値ブレイクなど)を必ず待つ。待てないならロットが大きすぎます。

失敗2:損切りが遅れる
対策:価格否定ラインを“入る前に”決める。入った後に考えると遅れます。

失敗3:勝ちが小さく負けが大きい
対策:第一利確を必ず置く。短期は「勝ちを伸ばす」より「負けを限定し、勝ちを取りこぼさない」ほうが結果が出ます。

失敗4:銘柄選びが雑
対策:板が薄い銘柄、出来高が少ない銘柄は避ける。短期ほど流動性が正義です。

運用の型:1日のルーティンに落とし込む

戦略は、日々の運用に落とさないと再現できません。おすすめのルーティンは次の通りです。

寄り前に、当日の監視銘柄を5~15に絞ります(出来高・値幅・材料・セクターなどで選別)。寄り後は、5分足が1本確定するまで待ち、出来高急増や高安トライの銘柄だけを残します。そこから、板・歩み値で“実弾の偏り”が出たものにだけ仕掛けます。取引回数は、最初は1日1~3回で十分です。

短期の最大の敵は、エントリー過多です。回数を増やして勝とうとすると、期待値の薄い局面に手を出して崩れます。

まとめ:テーマ#179を武器にするための要点

テーマ#179「連続陽線後に初めて安値を切った瞬間」は、短期市場の“需給の偏り”を利用する発想です。勝つために必要なのは、派手な指標ではなく、(A)監視条件→(B)形→(C)GO合図→(D)否定で撤退という型を守ることです。

最後に、今日から使えるチェックを置きます。取引前に、①出来高は集中しているか、②高安トライ後に息切れがあるか、③VWAPや節目に近いか、④歩み値で実弾が確認できるか、⑤否定ラインはどこか。これを満たすときだけ入れば、短期でも安定します。

発展:同じテーマを「順張り版」と「逆張り版」に分ける考え方

同じ現象でも、順張りで優位になる日と、逆張りで優位になる日があります。分岐はシンプルで、指数と同じ方向に個別が走っているか、そして出来高が“増え続けているか/ピークアウトしているか”です。

出来高が増え続けるなら順張り寄り、ピークアウトして減り始めたら逆張り寄りになります。例えば、上昇の最中に出来高が右肩上がりで、押しで板が支えられるなら順張りの押し目。逆に、高値更新を試した直後に出来高が減り、板の厚みが消えるなら、巻き戻しが起きやすいので逆張りが有利です。

ここで重要なのは「どっちが正しいか」ではなく、事実(出来高・板・歩み値)で毎回判定することです。相場は日によって性格が変わるので、固定観念で決めると負けが増えます。

リスク管理の現実解:1回の負けを“口座に無害”にする

短期で最も重要なのは、勝率よりも「破綻しない」ことです。目安として、1回の損失が口座の0.2~0.5%以内に収まるようにロットを調整します。これなら連続で負けても心理が崩れにくく、ルールを守れます。

また、損切りが滑りやすい銘柄では、損切り幅が想定より広がります。その場合はロットを落とすか、そもそも取引対象から外します。ルールは“守れる形”で設計しないと意味がありません。

検証のコツ:勝ち負けではなく「条件が揃った回数」を記録する

検証で多い失敗は、勝った負けたの感情で評価することです。正しい記録は、条件が揃った回数と、そのときの平均リターンです。条件が揃っていない取引を混ぜると、戦略の成績が歪みます。

具体的には、トリガーを満たした銘柄数、セットアップを満たした回数、実行シグナルが出た回数を分けて記録します。この“漏斗”が細くなるほど、期待値は上がります。初心者ほど、漏斗を細くする方向(=取引回数を減らす方向)に調整すると、成績が安定します。

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