連騰銘柄の押し目買い:強いトレンドに途中参加して利益を伸ばす実践手順

株式投資

連騰(複数日連続で上昇)している銘柄は「もう上がり切った」と見えて、初心者ほど手を出しづらい一方、実は“勝ち筋”が分かりやすい局面でもあります。理由は単純で、上げている最中は買い手が優勢である事実が価格に刻まれており、押し目(いったん下げてから再上昇する区間)での参加は、上昇トレンドに逆らわずにリスクを限定しやすいからです。

ただし、連騰銘柄の押し目買いは「下がったら買う」では勝てません。押し目の質、需給の状態、エントリーのタイミング、損切り位置、利確の設計まで、全部が噛み合って初めて優位性になります。この記事では、連騰銘柄を“途中乗車”するための具体的な観察ポイントと、再現性の高い手順を、株式(日本株を想定)を中心に解説します。デイトレ〜数日スイングまで共通で使えるように設計しています。

スポンサーリンク
【DMM FX】入金
  1. 連騰銘柄の押し目買いが機能しやすい理由
  2. まずは定義を揃える:ここで言う「連騰」「押し目」「強いトレンド」
  3. 実践の全体像:3層フィルター→押し目スコア→トリガーで入る
  4. Step1:候補抽出の具体例(連騰×出来高)
  5. Step2:3層フィルター① 材料・テーマの“鮮度”を確認する
  6. Step2:3層フィルター② 値動きと出来高の“形”を見る
  7. Step2:3層フィルター③ 押し目の“質”をチェックする(押し目スコア)
  8. 押し目の“支持線”はどこを見るべきか:初心者向けの優先順位
  9. Step4:エントリーの瞬間を固定する(押し目買いのトリガー)
  10. 具体例:日足3連騰→4日目押し目で入るシナリオ(数値で理解)
  11. 損切りは“価格”ではなく“シナリオ破綻”で置く
  12. ポジションサイズの決め方:初心者は「損失額固定」だけでいい
  13. 利確の設計:途中乗車は「分割利確」と相性が良い
  14. 押し目買いの落とし穴:初心者が踏みやすい3パターン
  15. 「押し目の質」をさらに上げる観察:歩み値と板で分かる“本物”
  16. 時間軸別の使い分け:デイトレとスイングで何が違うか
  17. 初心者の練習メニュー:負けにくい順番で上達する
  18. 連騰の“段階”で戦い方を変える:3連騰と7連騰は別物
  19. まとめ:連騰銘柄の押し目買いは「強さの確認」と「撤退の設計」が全て

連騰銘柄の押し目買いが機能しやすい理由

連騰とは、市場参加者が「買う理由」を共有し始め、買いが買いを呼んでいる状態です。典型的には、材料(決算、上方修正、提携、政策テーマ、指数採用など)と資金流入が重なります。ここで重要なのは、上昇の継続は“感情”だけでなく需給でも説明できる点です。

連騰局面では、次のようなメカニズムが同時に働きやすくなります。

①含み益ホルダーが増える→押し目で投げにくく、下落が限定されやすい。
②乗り遅れ組の待機資金が増える→下げた瞬間に買いが出やすい(押し目待ち)。
③短期の空売りが増える→再上昇で踏み上げが起き、上げが加速しやすい。

この構造があるため、押し目は「弱いから下げた」のではなく、「強いから一時的に利確・調整した」だけで終わることが多い。つまり、押し目買いは“強さの確認”をしながら参加できる戦術です。

まずは定義を揃える:ここで言う「連騰」「押し目」「強いトレンド」

曖昧なまま実践するとブレます。ここでは次の定義で進めます。

連騰:日足で3日以上の連続陽線、または5営業日で+10%超の上昇を目安(値動きの荒いグロースなら+15%でも可)。
押し目:上昇途中で起きる“調整”。日足なら前日比-1%〜-5%程度の下げ、分足なら直近上げ幅の30%〜60%程度の押し戻しが典型。
強いトレンド:価格が上昇しているだけでなく、出来高(参加者)押し目の浅さが伴っている状態。

「強いトレンド」を見抜くために、この記事では独自に3層フィルターを使います。①材料/テーマ、②出来高と値動き、③押し目の質、の3段階でふるいにかけ、押し目買いに向く連騰だけを残します。

実践の全体像:3層フィルター→押し目スコア→トリガーで入る

連騰銘柄の押し目買いは、次の流れで機械的に進めると失敗が減ります。

Step1:候補抽出(連騰×出来高)→Step2:3層フィルター(買っていい連騰だけ残す)→Step3:押し目スコア(押し目の質を点数化)→Step4:エントリートリガー(買う瞬間を固定)→Step5:撤退と利確の設計(損失限定と期待値最大化)

特に重要なのは、Step3とStep4です。「押し目っぽい」ではなく、押し目の質を客観化し、買う瞬間を限定します。ここが曖昧だと“落ちるナイフ”を拾います。

Step1:候補抽出の具体例(連騰×出来高)

まず、候補は値上がり率ランキング出来高急増ランキングから拾うのが最短です。初心者はスクリーニングに凝るより、まず「人が集まっている場所」に行った方が早い。

候補抽出で見るのは次の2つだけで構いません。

①上昇率:直近5日で+10%(グロースは+15%)以上。
②出来高:直近5日平均が、過去25日平均の2倍以上(少なくとも1.5倍)。

例:ある銘柄が5日で+12%、出来高が普段の2.3倍。これだけで「市場が注目している」可能性が高く、押し目買いの土台に乗ります。逆に、出来高が増えていない連騰は、少人数の値動き(=崩れやすい)になりやすいので避けます。

Step2:3層フィルター① 材料・テーマの“鮮度”を確認する

連騰の背景が「何となく相場が良い」だと押し目で崩れやすい。押し目買いに向くのは、買う理由が明確な銘柄です。ここで言う理由は、ニュースの良し悪しではなく、資金が入り続ける構造があるかどうか。

初心者が使いやすい判断軸を3つに絞ります。

A:イベント起点(決算、上方修正、ガイダンス改善、増配・自社株買いなど)
B:需給起点(指数採用/入れ替え、空売り規制、貸借の逼迫、逆日歩、自己株買いの継続など)
C:テーマ起点(半導体、AI、インバウンド、防衛、電力など、資金が“束”で動くテーマ)

押し目買いに強いのはBとCです。なぜなら、需給とテーマは「一日で終わりにくい」から。決算(A)は初動は強い一方、2〜3日で材料出尽くしになりやすいので、押し目での見極めがより重要になります。

Step2:3層フィルター② 値動きと出来高の“形”を見る

ここはチャートの型です。次の形なら押し目買い候補、逆なら除外します。

良い形:上昇日の出来高が増え、調整日の出来高が減る(上げで参加者が増え、下げで投げが少ない)。
悪い形:上昇日の出来高が細く、下落日に出来高が急増(上げは少人数、下げは多数が投げている)。

例:3連騰後、4日目に-2%の陰線だが出来高は前日の60%。これは「利益確定の調整」で終わっている可能性が高い。一方、-2%で出来高が前日の180%なら「逃げの売り」が増えているので、押し目ではなく崩れの初動かもしれません。

Step2:3層フィルター③ 押し目の“質”をチェックする(押し目スコア)

ここがこの記事の核です。押し目は同じ下げでも質が違います。私は押し目の質を、次の5項目で点数化します(各0〜2点、合計10点)。

①押しの浅さ:直近上げ幅に対する押しが30%以内→2点、30〜60%→1点、60%超→0点。
②出来高収縮:押しの間に出来高が縮む→2点、横ばい→1点、増える→0点。
③支持線の明確さ:節目(前日高値、VWAP、5/25日線、ラウンドナンバー)で止まる→2点、曖昧→1点、貫通→0点。
④反発の速さ:下げ止まりから当日中/翌日に切り返す→2点、数日横ばい→1点、ズルズル→0点。
⑤上値の軽さ:戻り局面で売り板が薄く、スッと抜ける→2点、重い→1点、跳ね返される→0点。

合計7点以上を「押し目買いの許可ライン」にします。6点以下は、勝てる局面もありますが初心者が再現するのが難しいので見送ります。

押し目の“支持線”はどこを見るべきか:初心者向けの優先順位

支持線をたくさん引くほど迷います。初心者は優先順位を固定してください。

第1候補:前日高値(レジサポ転換)
連騰中は「前日高値=次の日の買い直しポイント」になりやすい。前日高値を一度上抜いた事実は強く、そこまでの押しは“押し目待ち”の買いが入りやすい。

第2候補:VWAP(当日軸)
デイトレ目線ではVWAPが最重要。VWAPの下で推移する時間が短いほど強い。VWAP割れからの即座の回復は、押し目の質が高いサインです。

第3候補:5日線/25日線(スイング軸)
日足で5日線までの押しは“強い”。25日線まで落ちると「トレンド継続か否か」の分岐点で難易度が上がります。

第4候補:ラウンドナンバー
1000円、1500円、2000円などは板が厚くなりやすい。理由がなくても注文が集まり、反発の起点になりやすい。

Step4:エントリーの瞬間を固定する(押し目買いのトリガー)

押し目買いで最も多い失敗は「まだ落ちるのに早買いする」ことです。そこで、買う瞬間は“反発確認後”に限定します。具体的には次の3つのうち、どれかが出たら買う、と決めます。

トリガー①:直近の下落波を上抜く(分足の高値更新)
押し目の下落中にできた分足の戻り高値を、陽線で上抜いたら買う。いわゆる「切り返しの初動」。損切りは直近安値の少し下に置けるので、リスクが小さい。

トリガー②:VWAP回復+出来高の再加速
VWAPを下回っていた価格がVWAPを回復し、その回復の足で出来高が増えるなら、買いが戻った可能性が高い。出来高が増えないVWAP回復はダマシが多いので注意。

トリガー③:前日高値で反発→その日の高値更新
前日高値まで押して反発し、さらに当日の高値を更新する流れ。最も分かりやすい“強い押し目”で、初心者向きです。

具体例:日足3連騰→4日目押し目で入るシナリオ(数値で理解)

仮に、A銘柄が次のように動いたとします。

1日目:1000→1060(+6%)出来高2倍
2日目:1060→1120(+5.7%)出来高2.5倍
3日目:1120→1180(+5.4%)出来高3倍
4日目:寄り1185→一時1135(-4.2%)→引け1165(-1.3%)出来高は前日の55%

この4日目は「下げたが出来高は細い」=押し目候補です。次に支持線を見ると、前日高値が1150付近。実際に1135まで突っ込んだが、1150を回復して引けた。押し目スコアを付けると、押しの浅さ1点(上げ幅180に対して押し45=25%で2点に近いが、日中は少し深いので1〜2点)、出来高収縮2点、支持線明確さ2点、反発の速さ2点、上値の軽さ1点。合計8〜9点で合格。

エントリーは、4日目の後場でVWAP回復+出来高増、あるいは5日目の寄りで「4日目高値1168」を上抜いた瞬間。損切りは4日目安値1135の少し下(例:1128)。リスクは40円程度。目標は、直近高値1185更新→1200(ラウンド)→出来高が増えて加速するなら1250まで、など複数段階を用意します。

損切りは“価格”ではなく“シナリオ破綻”で置く

押し目買いの損切りは、単に「-2%で切る」のような固定では弱い。なぜなら銘柄ごとにボラが違うからです。初心者が再現しやすいのは、次の2択です。

損切り案A:押し目の直近安値割れ
押し目の安値を割れる=買い支えが崩れた可能性が高い。最もシンプル。

損切り案B:支持線(前日高値/VWAP/5日線)を“回復できない時間”
例えばVWAPを回復したのに、その後30分以上VWAPの下に張り付く。これは「回復がダマシ」になったサイン。価格よりも“滞在時間”で判断すると、早い撤退ができます。

ポジションサイズの決め方:初心者は「損失額固定」だけでいい

資金管理は難しく見えますが、最初は1回の損失上限を固定するだけで十分です。例えば、1回のトレードでの最大損失を資金の1%に固定します。資金が100万円なら1回の損失は1万円まで。

先ほどの例で、エントリー1168、損切り1128(リスク40円)。1株あたり40円の損失なので、1万円÷40円=250株が上限です(手数料は別途考慮)。こうすると、負けが続いても致命傷になりません。連騰銘柄は当たり外れが大きいので、ここを徹底するだけで“退場”は避けられます。

利確の設計:途中乗車は「分割利確」と相性が良い

押し目買いは「上昇の途中」なので、どこまで伸びるか不確実です。そこで、利確は一発で当てに行かず、段階的に利益を確定します。初心者向けの型は次の通り。

利確①:直近高値更新で1/3利確
まずは“勝ちを確定”してメンタルを安定させる。

利確②:ラウンドナンバーでさらに1/3
1200円、1500円などの節目は反落しやすい。ここで利確しておくと取りこぼしが減る。

利確③:残りはトレーリング
5分足なら直近安値割れ、日足なら5日線割れ、などで追いかける。伸びるときは想像以上に伸びるので、最後の1/3で“ホームラン”を狙います。

押し目買いの落とし穴:初心者が踏みやすい3パターン

①「押し目」ではなく「天井形成」だった
連騰の後は、天井を作って崩れることもあります。見分けのヒントは、急騰日の出来高が異常に膨らんだ後に、翌日以降も出来高が減らずに下げるパターン。これは“分配”の可能性があるので、押し目スコアで出来高収縮が0点になり、自然に除外されます。

②寄り付きのギャップアップに飛び乗った
押し目買いのはずが、寄りで高く始まった瞬間に焦って買うと、寄り天で捕まります。ギャップアップの日は、寄りから5〜15分は“値固め”を待ち、VWAPと板の落ち着きを見てから判断するのが無難です。

③板が薄い低流動性銘柄でやった
連騰していても出来高が少ない銘柄は、押し目の安値が飛ぶ(スリッページが大きい)ので、損切りが機能しません。初心者は、最低でも売買代金が数億円/日以上(できれば10億円以上)の銘柄から始めてください。

「押し目の質」をさらに上げる観察:歩み値と板で分かる“本物”

チャートだけでも戦えますが、板と歩み値を少し見るだけで精度が上がります。難しいことは不要で、次の2点だけ意識してください。

観察①:押している最中に大口の成行売りが連発していないか
押し目が“調整”なら、売りは小口中心で断続的になりやすい。反対に、同じ価格帯で大きな売りが連続するなら、機関や本尊が逃げている可能性がある。こういう押し目は避けます。

観察②:反発の起点で「同値に厚い買い板」が出るか
前日高値やラウンドナンバーで、買い板が急に厚くなり、実際に約定が付くなら“支え”があるサイン。ただし見せ板もあるので、板が出た瞬間ではなく、実際に約定して価格が止まったかで判断します。

時間軸別の使い分け:デイトレとスイングで何が違うか

デイトレ(分足)は、VWAPと当日の需給が主役です。押し目は「VWAPまでの押し→回復」を狙う。損切りはVWAP下での滞在時間や、直近安値割れで素早く。

スイング(日足)は、5日線や前日高値、出来高収縮が主役です。押し目が1〜3日続くこともあるので、反発トリガー(高値更新)を待つ姿勢が重要。損切りは押し目安値割れ、または5日線割れで判断します。

初心者の練習メニュー:負けにくい順番で上達する

いきなり実弾でやると、負け方も分からず消耗します。次の順番で練習すると、経験が積み上がります。

1)過去チャート検証:連騰→押し目→再上昇の例を20銘柄集め、押し目スコアを付ける。7点以上だけを残すと、再上昇の割合が体感で分かります。
2)小ロット実践:損失上限1%ではなく、まず0.3%程度で実践し、手順を守れるかを評価する。
3)ルール固定:トリガーは1つに絞る(例:分足高値更新のみ)。成績が安定してから増やす。

連騰の“段階”で戦い方を変える:3連騰と7連騰は別物

最後に、連騰の回数による難易度の違いを押さえます。一般に、3〜4連騰は「資金流入の初期〜中盤」で、押し目買いが素直に機能しやすい。一方、6〜7連騰以上は注目度が極端に高まり、寄り付きのギャップや急落急騰が増えます。ここでは同じ押し目でも“狩られやすい”ので、初心者は3〜4連騰中心に狙う方が安定します。

具体的には、6連騰以上で狙う場合は「押し目の浅さ」よりも出来高収縮支持線の明確さを重視し、反発確認(分足高値更新)を必ず待つ。寄り付き直後の値動きが荒い日は、最初の30分はノートレにして“落ち着いてから”入るだけでも成績が変わります。

まとめ:連騰銘柄の押し目買いは「強さの確認」と「撤退の設計」が全て

連騰銘柄の押し目買いは、上昇トレンドの途中に乗る戦術です。勝ちやすく見える反面、ルールが曖昧だと“天井掴み”になります。だからこそ、3層フィルターで候補を絞り、押し目スコアで質を判定し、反発確認のトリガーで入る。損切りは安値割れやVWAP滞在時間で機械的に撤退し、利確は分割で伸ばす。この型を徹底するだけで、初心者でも「何となく」で売買する状態から脱出できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました