ビットコイン急騰で動く仮想通貨関連株:投機資金の移動を「前夜から」捕まえる具体手順

デイトレード

夜間にビットコイン(BTC)が急騰した翌朝、「日本株の仮想通貨関連が一斉に動く」光景を見たことがあるはずです。ここで大事なのは、BTCの値動きそのものよりも投機資金がどの“器”に移動してくるかです。BTCが上がっても、関連株が必ず上がるわけではありません。逆に、BTCが横ばいでも関連株だけが飛ぶ日もあります。理由は単純で、株は株で需給と板で動くからです。

この記事では、初心者でも再現しやすいように、前夜(米国市場)→PTS→寄り付き→場中の順に「監視するべき指標」と「具体的なトレード手順」を整理します。個別銘柄名はあえて固定しません(入れ替わるからです)。代わりに、仮想通貨関連株を分類して“その日いちばん資金が集まりやすいタイプ”を選ぶ方法を中心に解説します。

スポンサーリンク
【DMM FX】入金

なぜビットコイン急騰で「株」の仮想通貨関連が動くのか

BTC急騰局面で株側が動くメカニズムは、ざっくり3層あります。

① 物語(ナラティブ)で一斉に注目される
BTC急騰はニュースになり、SNSで拡散され、短期勢が「関連するものは全部買い」を始めます。ここで買われるのは“関連が強い順”ではなく、動きやすい順(軽い・板が薄い・値幅が出る)です。初心者がやりがちなのは「関連が強い=動く」と思い込むこと。実際は逆で、動く銘柄が結果的に“関連株”として語られることが多いです。

② 24時間市場(暗号資産)→日中市場(日本株)への遅行波及
暗号資産は24時間動きますが、日本株は朝9時にしか開きません。夜間の上昇分を“朝の寄り付きで一気に価格調整する”ため、ギャップアップや寄り付きの乱高下が起きます。ここは初心者にとって最大のチャンスであり、最大の罠でもあります。

③ 株は「実需」より「需給」で動く
交換業やマイニングの実益がどうこうより、短期資金は出来高・板・値幅だけを見て動きます。BTCが+10%でも、関連株が前日から高値圏なら材料出尽くしで売られることも普通にあります。

仮想通貨関連株の“タイプ別”分類:当たりを引くのはここ

同じ「仮想通貨関連」と言っても、資金が入りやすい器は日によって違います。まずはタイプ分けします。

A. 取引所・証券・金融(暗号資産の売買量に連動しやすい)
BTC急騰=取引が増える=手数料や口座開設が増える、という連想が働きやすいタイプです。加えて金融株は時価総額が大きく、指数や先物の影響も受けやすいので、寄り付きで“素直に”反応することがあります。

B. マイニング・データセンター・電力/設備(連想が先行しやすい)
マイニングそのものをやっていなくても、データセンター・GPU・電力などに連想が飛びます。ここは思惑の速度が速い一方で、説明がふわっとしているので剥がれやすいです。デイトレ向き。

C. Web3/ブロックチェーン開発・SaaS(テーマ循環で後から来る)
BTC急騰直後は、まず「ストレートな関連」へ資金が集中し、その後に「ブロックチェーン」「Web3」「NFT」など周辺テーマへ循環します。初動は遅いが、順番が回ってきた時の伸びが大きいのが特徴です。

D. 自己資金で暗号資産を保有/運用している会社(“株版アルトコイン”)
会社として暗号資産を保有している、あるいは運用益が注目されるタイプ。ここはBTC連動というより“材料株”として値幅が出ます。急騰時に「含み益」連想で買われますが、開示やニュース1本で上下するので、ポジションを大きくしないのが鉄則です。

初心者が勝率を上げるコツは、タイプのうち「その日いちばん資金が入りやすい器」を見つけ、1〜2銘柄に絞ることです。関連を片っ端から触ると、板読みと損切りが追いつきません。

前夜にやること:BTCだけ見ても不十分。見るべきは“熱量”

BTCが上がったか下がったかより、投機熱の強さを数値で確認します。前夜に見る優先順位は次の通りです。

① BTCの上昇が「じわ上げ」か「短時間の噴き上げ」か
じわ上げ(数時間かけて高値更新)は、翌朝も連動が続きやすいです。短時間の噴き上げ(15〜30分で急騰)は、ショートカバー由来のことが多く、翌朝は利確売りが出やすい。初心者はショートカバー急騰の翌朝に飛びついて焼かれることが多いので要注意です。

② 先物の資金調達率(Funding)と未決済建玉(OI)の増え方
Fundingが急上昇し、OIも増えているなら“レバ勢の熱”が入っています。熱が入るほど、株側の関連銘柄にも短期資金が飛びます。ただし熱が強すぎると逆回転も速い(急落)ので、翌朝は初動の利確を早めるのが合理的です。

③ 米国の暗号資産関連株(例:取引所、暗号資産保有企業)の動き
日本株は米国市場の影響を強く受けます。前夜に米国の暗号資産関連株が大幅高なら、日本の関連株は寄り付きから買いが集まりやすい。一方、BTCは上がったのに米国株が弱いなら、「暗号資産は上がったが株は付いていけない」状態で、日本株も寄り天になりやすいです。

PTSでやること:夜間出来高で“本命候補”を絞る

寄り付き前に勝負を決める最大の材料がPTSです。見るポイントは3つだけに絞ります。

① PTS出来高が「普段の何倍」か
普段のPTSが薄い銘柄で出来高が急増しているなら、翌朝の注目度は高いです。ただし出来高が薄いまま価格だけ飛んでいるなら、朝の寄り付きで逆回転しやすいので警戒します。

② PTSの上昇率が「ほどほど」か「やりすぎ」か
目安として、寄り付きで勝負しやすいのは+3%〜+8%くらいのギャップです(もちろん銘柄の値動き特性で変わります)。+15%のような“やりすぎ”は、寄り付き直後に利確が殺到しやすく、初心者が入ると滑って損切りが遅れます。

③ PTS高値での“揉み”があるか
PTS高値で何度も売りをこなして価格を維持しているなら、翌朝も買いが残っている可能性が高い。逆に、最後に一発で跳ねて終わっただけなら、朝はギャップを埋めに行きやすいです。

寄り付き戦略:初心者は「寄りで買う」より「寄った後」を狙う

BTC急騰翌朝は寄り付きが最も危険です。初心者はまず、寄り直後に次の2パターンだけを狙ってください。

パターン1:寄り後の押し目→VWAP回復
寄り付きでギャップアップした後、利確売りで一度押し、その後にVWAP(出来高加重平均)を回復してくる動きです。狙いどころは「VWAPを割った後に、出来高を伴ってVWAPを上抜く瞬間」。この瞬間は、短期の売り方が踏まれやすく、再上昇が起きやすいです。

パターン2:寄り天否定→5分足で高値更新
寄り付き直後に高値を付けて下げる(寄り天)形になりかけたのに、すぐに買いが入り直して高値を更新するパターンです。ここは「売りたい人が売り切った」合図になりやすい。1回目の高値では買わず、いったん押してからの再ブレイクを待つのがコツです。

逆に、初心者が避けるべきは「寄りで成行買い」「板が薄いのに追いかける」「含み損を祈る」の3つです。BTC急騰相場は値幅が出るぶん、逆回転も一瞬です。

具体例:BTC+8%の翌朝に“よくある”値動きを想定して練習する

以下は仮想の数字ですが、値動きの型は実戦に近いです。

前夜の状況(例)
・BTCが夜間に+8%上昇、直近高値を更新
・米国の暗号資産関連株が+10%前後上昇
・国内PTSで仮想通貨関連株Aが+6%、出来高が平常の15倍

朝の作戦
① 寄り付きは見送る(最初の1分は触らない)
② 5分足で、寄り後に一度押してVWAPに戻るかを見る
③ VWAP回復+出来高増が確認できたら、指値で小さく入る(最初は“試し玉”)
④ 直近高値を更新したら半分利確、残りはVWAP割れで撤退

損切りの置き方(初心者向け)
最初の試し玉は、VWAP再割れか、直近押し安値割れのどちらかで切ります。大事なのは「損切り位置を入る前に決める」ことです。暗号資産関連はボラが大きく、入ってから考えると遅いです。

“資金移動”を見抜く:同時に監視する3つの画面

投機資金の移動は、1つの指標では読めません。初心者でも実務的に使えるよう、3画面に分けます。

画面A:暗号資産(BTC)
・BTCの直近高値/安値、4時間足のトレンド
・急騰後に高値圏で横ばい(“高値持ち合い”)できているか
→高値持ち合いなら、株側も続きやすい。急落して反発中なら、株側は寄り天警戒。

画面B:米国の暗号資産関連株(先行指標)
・前夜の終値ベースで強いか弱いか
・時間外(プレマーケット)で売られていないか
→BTCだけ強くて米国株が弱いと、日本株も上値が重くなりやすい。

画面C:日本株の候補銘柄(板・歩み値・出来高)
・寄り後の出来高が増えているか(増えない上げは続かない)
・板の買いが“厚い”のか、“食い上げ”なのか
・歩み値で大口が連続で叩いていないか(上値で売り吸収されているか)

この3つが同じ方向を向いたときだけ、勝負の期待値が上がります。どれか1つが逆方向なら、無理にやらない方が合理的です。

利確と撤退:初心者が勝ち残るための「分割」と「撤退条件」

暗号資産関連のデイトレは、当て続けるゲームではなく、大きく負けないゲームです。利確と撤退はルール化してください。

利確の基本:2回に分ける
・第一利確:直近高値更新、または+2〜+3%程度で半分落とす
・第二利確:VWAPや5分足移動平均を割ったら残りも撤退
こうすると、最悪でも“勝ちを残して逃げる”形が作れます。

撤退条件:BTCが崩れたら株も粘らない
株は独立に動くこともありますが、BTC急騰テーマの日は、BTCが崩れた瞬間にテーマが冷めます。BTCが短時間で急落し始めたら、株側がまだ強く見えても、初心者は粘らない方が良いです(経験者は別)。

やってはいけない典型例:BTC急騰日の“初心者焼き”パターン

① 9:00の寄り成行で飛びつく
寄りは価格が飛びやすく、約定も滑ります。特に値がさ・板薄は危険です。

② 「BTCが上がったから」と理由だけで買う
株は需給です。出来高が増えていない上げは続きません。出来高が伴っているかを最優先に。

③ 含み損を“材料があるから戻る”と放置する
材料がある日にこそ、利確と損切りが速いです。戻らないことも普通にあります。

初心者向け:翌朝のルーティン(テンプレ)

毎回迷わないために、作業を固定します。

前夜(寝る前の10分)
1) BTCがどの足で上がったか(じわ/急騰)
2) 米国暗号資産関連株が強いか
3) 国内PTSで出来高が増えた銘柄タイプ(A〜D)を把握

朝(寄り前の15分)
1) PTS出来高上位を確認し、候補を2つに絞る
2) 前日高値、窓、VWAPをチャートに引く
3) 入る条件(VWAP回復/再ブレイク)と損切り位置をメモ

寄り後(最初の20分)
1) 最初の1分は見送る
2) 5分足で出来高とVWAPを見る
3) 条件が揃ったら試し玉→伸びたら増やす(逆はしない)

検証の考え方:自分の“勝ちパターン”だけ残す

暗号資産関連は、その日のテーマ資金で動くので、万能の手法はありません。初心者が上達する最短ルートは、自分が触った日の「前夜→PTS→寄り→場中」のスクショを残し、後で答え合わせすることです。

検証では、次の問いだけに答えれば十分です。

  • 前夜のBTC上昇は“続きやすい形”だったか?
  • 米国関連株は強かったか?
  • PTS出来高は増えていたか?
  • 寄り後に出来高が増え、VWAPを基準に攻防が見えたか?
  • 利確/損切りはルール通りにできたか?

これを20回分ためると、「自分は寄り天を取りにいって負ける」「VWAP回復だけは勝てる」など、はっきり癖が出ます。癖が分かったら、勝てる型だけ残して、負ける型は触らない。これが最も現実的です。

まとめ:BTC急騰は“テーマ”であり、“銘柄選びと需給”が本体

BTC急騰は、関連株に短期資金が集まるきっかけです。しかし勝負を決めるのは、BTCそのものではなく、どのタイプに資金が集まり、どの銘柄が出来高を伴って先頭に立つかです。

初心者が最初に徹底すべきは、寄りで飛びつかず、寄り後のVWAP回復や再ブレイクといった「形」が出たところだけを取りにいくこと。ルールは少なく、撤退は速く。これだけで、暗号資産テーマの荒波でも生存率が上がります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました