ロンドン時間の寄り付きで起きるトレンド発生を、個人が再現して取る方法

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東京時間で何となく動かなかった相場が、ロンドン時間の寄り付き前後で急に「方向が出る」現象は、FXの短期売買で最も再現性の高い局面の一つです。理由は単純で、欧州勢の参入によって流動性の質が変わり、東京時間に溜まっていたストップ注文やポジション調整が一気に発火しやすいからです。

ただし、ロンドン寄りは「いつもトレンドが出る」わけではありません。雑に飛び乗ると、スプレッド拡大とヒゲで刈られて終わります。この記事では、ロンドン寄りの“トレンドが出る日”だけを選別し、初心者でも手順化できる形で、エントリー条件・損切り・利確・やってはいけない罠まで落とし込みます。

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  1. ロンドン時間の寄り付きとは何か:いつが「勝負の時間帯」なのか
  2. なぜロンドン寄りでトレンドが出やすいのか:3つのメカニズム
  3. 最初に覚えるべき「今日がトレンド日かどうか」の判定
  4. 通貨ペアの選び方:何をやるかで勝率が変わる
  5. 基本の型:東京時間レンジを使った「ブレイク→初押し」戦略
  6. 具体例:ユーロドルでの一日のシナリオを文章で追う
  7. 「走る日」に共通する特徴:初心者が見落とすサイン
  8. 罠その1:スプレッド拡大と「見えないコスト」
  9. 罠その2:ロンドン寄り直後の「往復ビンタ」
  10. ロンドン寄り手法で最重要のリスク管理:負け方を決める
  11. 利確の設計:伸びる日に取り逃がさない「二段階利確」
  12. 実務的な準備:当日やることをチェックリスト化する
  13. 上級への入口:同じ型を「ニュース日」に適用してはいけない理由
  14. まとめ:ロンドン寄りは「時間」ではなく「構造」を取る
  15. もう一段だけ精度を上げるフィルター:最小限で効く3条件
  16. 負ける日の典型パターンを先に知る:撤退の判断を速くする
  17. 発注の具体:成行を減らし、指値と逆指値を“置き方”で使い分ける
  18. ロット計算の現実解:pipsではなく“損失金額”で固定する
  19. 検証のやり方:チャート保存と“条件メモ”だけで十分
  20. やらない方がいいこと:ロンドン寄りをギャンブルに変える行為

ロンドン時間の寄り付きとは何か:いつが「勝負の時間帯」なのか

日本時間でいう「ロンドン寄り」は、厳密にはロンドン現地の取引開始そのものではなく、欧州勢が実需と短期資金を混ぜて参入し始める帯域を指します。体感的には、以下の2段階が重要です。

第1波:欧州大陸の参加(フランクフルト周辺)で市場が動き始め、レンジが揺さぶられる段階。

第2波:ロンドン勢が本格的に流動性を厚くし、東京時間の高値・安値を突破して走る段階。

ここで重要なのは「時刻の固定」ではなく、“東京時間の値幅が小さく、上下の境界が明確で、そこにストップが溜まりやすい形かどうか”です。時計だけ見て突っ込むと負けます。

なぜロンドン寄りでトレンドが出やすいのか:3つのメカニズム

1)東京時間レンジにストップが溜まる
東京時間は参加者の性質上、急激な値動きが起きにくく、一定のレンジに収束しやすいです。すると、短期勢はレンジ上限に逆指値買い(ストップ買い)、下限に逆指値売り(ストップ売り)を置きがちになります。欧州勢の参入は、そのストップを狙いやすいタイミングになります。

2)流動性の「量」より「質」が変わる
ロンドン寄りは板の厚みが増えますが、それ以上に約定の連鎖が起きやすくなります。東京時間に作られたポジションが、欧州勢のフローで一方向に傾くと、損切りが損切りを呼び、結果的に“走る”状態になります。

3)ニュースではなく「ポジション構造」が動かす
初心者は材料を探しがちですが、ロンドン寄りの初動は材料がなくても動きます。むしろ材料がない日の方が、テクニカルな境界を抜けた瞬間に素直に走りやすいことがあります。材料より、どこに注文が溜まっているかを読む方が現実的です。

最初に覚えるべき「今日がトレンド日かどうか」の判定

ロンドン寄りの手法を安定させる鍵は、トレンド日だけを選ぶことです。初心者が最初に使いやすい判定は、次の3点です。

判定①:東京時間の値幅が狭い(圧縮)
東京時間の高値−安値が、直近数日の同時間帯と比べて明らかに小さい日は、ストップが外側に溜まりやすく、欧州参入で放たれやすいです。感覚が掴めない場合は、普段より「息が詰まっている」チャートを探してください。

判定②:高値・安値が水平に近い(境界が明確)
上限が何度も止められている、下限が何度も支えられているなど、水平ラインが引きやすい日は、ブレイクの再現性が上がります。逆に、斜めにだらだら動いて境界が曖昧な日は避けます。

判定③:直近の大きなトレンドの「休憩」局面
強いトレンドの後は、次の方向が決まるまで圧縮が起こりやすいです。ロンドン寄りで再加速するか、反転するかの分岐になるため、値幅が出やすい一方、罠も増えます。初心者は「同じ方向への再加速」だけに絞ると事故が減ります。

通貨ペアの選び方:何をやるかで勝率が変わる

ロンドン寄りで扱いやすいのは、欧州と関係が深く、スプレッドが安定しやすい通貨です。代表はユーロドル(EUR/USD)とポンドドル(GBP/USD)です。日本在住の個人だとドル円に目が行きますが、ドル円は東京時間でも参加者が多く、ロンドン寄りの“質の変化”が相対的に見えにくい日があります。

初心者が最初に選ぶなら、ユーロドルが無難です。ポンドは値動きが荒く、勝てるときは大きいですが、損切りが遅れると一瞬で持っていかれます。まずはユーロドルで「型」を作り、慣れてからポンドに広げる方が、学習コストが安いです。

基本の型:東京時間レンジを使った「ブレイク→初押し」戦略

ここからが本題です。最も事故が少ないのは、東京時間レンジのブレイクを確認してから、初押し(初戻り)で入る型です。ブレイク瞬間に飛び乗るのではなく、いったん引きつけます。

手順1:東京時間の高値・安値を確定させる
東京時間の高値(H)と安値(L)を決めます。ここが「境界」です。時間の切り方はブローカーのサーバー時間でズレるため、厳密に一致させる必要はありません。重要なのは、その日のチャートで多くの参加者が意識しそうな高値・安値を、目視で同定することです。

手順2:ロンドン寄りで境界を“抜けて定着”するのを待つ
よくある罠は、境界を一瞬抜けてすぐ戻るフェイクです。対策は「ローソク足の終値で抜ける」こと。分足なら、少なくとも1本は終値でレンジ外に出るのを待ちます。これで無駄な負けが減ります。

手順3:初押し(初戻り)を待ち、境界付近で反発したら入る
ブレイク後、価格は一度境界に戻りやすいです。ここで境界が支持・抵抗として機能するなら、トレンドが走る確率が上がります。エントリーは、境界を割らずに反発した“次の足”が分かりやすいです。

損切り:境界の内側に戻って終値で定着したら撤退。もしくは境界から一定のpipsで機械的に切る。
利確:最初の利確は「東京時間レンジ幅」と同程度の伸びを目安にし、そこからは建値移動で追いかける。

具体例:ユーロドルでの一日のシナリオを文章で追う

例として、東京時間にユーロドルが1.0900〜1.0920の20pipsレンジで推移したとします。上限1.0920は3回止められ、下限1.0900は2回支えられている。ここで境界は明確です。

欧州勢が入ってきて、まず1.0920を上抜けし、1分足で一瞬1.0925まで伸びるが、次の足で1.0918まで戻った。ここで飛び乗ると刈られます。あなたは「終値でレンジ外」を待つので、5分足で1.0922でクローズするのを確認する。

その後、価格は1.0928まで上昇し、再び1.0921まで戻ってくる。ここが初押しです。1.0920付近で下ヒゲを出し、次の足が陽線で始まったら、あなたは1.0923付近で買う。

損切りは、境界1.0920を明確に割り、終値で1.0918に定着したら切る。幅は数pips〜10pips程度で済む。利確は、レンジ幅20pipsを目安に、1.0943付近に置く。そこまで到達したら半分利確し、残りは建値にストップを置いて伸びを追う。ロンドン寄りのトレンドが強い日は、そのまま1.0960台まで走ることがあり、残り玉がボーナスになります。

「走る日」に共通する特徴:初心者が見落とすサイン

ロンドン寄りで大きく伸びる日は、初動のチャートに共通点があります。

1)戻りが浅い
ブレイク後の初押しが、境界まできっちり戻らず、途中で反発して再上昇することがあります。これは買い圧力が強いサインです。初心者は「戻ってこない」と焦りますが、こういう日は追いかけても勝てる可能性があります。ただし追いかけるなら、損切りもタイトにし、ロットを落として実験するべきです。

2)レンジ内での滞在時間が短い
フェイクが多い日は、抜けた後にレンジ内で何度も行ったり来たりします。走る日は逆で、抜けたら戻らず、境界の外側に居続ける傾向があります。時間という情報は軽視されがちですが、実は有効です。

3)ブレイク方向に複数の時間足が揃う
たとえば15分足でも上抜け、1時間足でも上方向に傾き、短期の移動平均が上向きになっている。こういう“方向の合意”がある日は、ロンドン寄りのブレイクが失敗しにくいです。

罠その1:スプレッド拡大と「見えないコスト」

ロンドン寄り前後は、ブローカーによってスプレッドが一時的に拡大します。初心者がやりがちな失敗は、チャート上ではブレイクしたように見えるのに、実際はスプレッドで不利約定し、すぐ損切りになるパターンです。

対策は2つです。第一に、成行を避ける。初押しで入るときは、境界付近に指値を置くことで、約定価格のブレを減らせます。第二に、損切り幅を“スプレッド込み”で設計する。たとえば普段スプレッド1.0pipsの口座でも、寄り付きで2.5pipsに広がるなら、損切りを極端に浅くすると刈られます。

罠その2:ロンドン寄り直後の「往復ビンタ」

ロンドン寄りは、上下どちらかのストップを狩ってから逆方向に走る“往復ビンタ”が起きます。特に、東京時間のレンジが極端に狭い日は要注意です。狭いと、上下両方のストップが近く、短期資金が両側を刈ってから本命方向に走ることがあります。

初心者の対策はシンプルで、最初のブレイクで入らないことです。必ず終値での定着と初押しを待つ。これだけで往復ビンタの被害は激減します。勝ちたいなら、焦らない方が早いです。

ロンドン寄り手法で最重要のリスク管理:負け方を決める

短期売買は、勝率よりも「負けの小ささ」が最終損益を決めます。ロンドン寄り戦略では、負けを限定しやすい構造を作れます。具体的には、境界(東京レンジ)を損切り基準にできるからです。

初心者が採用しやすいルールは、1回の損失を口座の0.5%以内に収めることです。例えば口座資金100万円なら、1回の損失は最大5,000円。これを守ると、10連敗しても致命傷になりません。ロンドン寄りは勝率がブレる日もあるので、まずは生き残る設計にしてください。

利確の設計:伸びる日に取り逃がさない「二段階利確」

ロンドン寄りは、勝てる日は大きく伸びます。にもかかわらず、初心者は「少し勝ったらすぐ全部利確」しがちです。これだと、負けは大きく勝ちは小さい最悪の形になります。

ここで有効なのが二段階利確です。第一利確で心理的な安定を取り、第二利確でトレンドの日のボーナスを拾う。手順はこうです。

・レンジ幅と同程度、または直近の分足の波の1.5倍程度のところで半分利確する。
・残りは建値にストップを移し、伸びたら押し目に合わせてストップを切り上げる。

これで「負けは小さい」「勝ちの平均が大きい」形を作れます。

実務的な準備:当日やることをチェックリスト化する

ロンドン寄りは、準備が9割です。初心者が当日やるべきことは、難しい分析ではなく、同じ手順を毎回繰り返すことです。

・取引する通貨ペアを1つに絞る(最初はユーロドル)。
・東京時間の高値・安値を引く。
・値幅が狭いか、境界が明確かを確認する。
・ブレイクは終値で確認し、初押しで入る。
・損切りは境界の内側定着で即撤退。
・第一利確で半分、残りは建値+追随。

この型を崩さない限り、ロンドン寄りは「再現できる局面」になります。

上級への入口:同じ型を「ニュース日」に適用してはいけない理由

最後に重要な注意点です。ロンドン寄りが最も機能するのは、材料で歪まない日です。重要指標や要人発言がある日は、同じ境界でも、スプレッドとボラが乱れ、初押しが深くなったり、瞬間的な逆流が増えます。

初心者は「指標の日こそ動く」と思いがちですが、動くのと勝てるのは別です。まずは材料が少ない日で型を完成させ、慣れてからイベント日を研究する方が合理的です。

まとめ:ロンドン寄りは「時間」ではなく「構造」を取る

ロンドン時間の寄り付きでトレンドが出る本質は、欧州勢参入という“参加者の交代”で、東京時間に溜まった注文が解放されることです。個人が勝つために必要なのは、当て物の予想ではなく、境界を使って損切りを小さくし、トレンド日だけを選んで利益を伸ばす設計です。

最初はユーロドルで、東京レンジのブレイク→初押しという型を、10回〜30回のトレードで検証してください。勝てる日と負ける日を分ける“条件”が、あなたの手元に残ります。そこから先は、手法ではなく、あなたの運用ルールが成績を決めます。

もう一段だけ精度を上げるフィルター:最小限で効く3条件

基本の型だけでも戦えますが、ダマシをさらに減らしたい場合は、フィルターを足しすぎず「3つだけ」に絞るのが現実的です。フィルターを増やしすぎると、チャンス自体が消え、検証も難しくなります。

フィルターA:直近の高値・安値が“整理されている”か
東京時間レンジの外側に、直近の戻り高値や押し安値が重なっていると、ストップが二重に溜まりやすく、ブレイクが伸びやすくなります。具体的には、東京レンジ上限が「前日の欧州時間の戻り高値」に近い、あるいは下限が「前日の押し安値」に近い形です。複数の参加者が同じ価格帯を意識しているほど、動いたときに速くなります。

フィルターB:ブレイク方向が1時間足の流れと一致しているか
1時間足が上昇トレンド(高値・安値が切り上がっている)なら、上抜けだけを狙います。逆なら下抜けだけ。これだけで逆行のストレスが減ります。初心者が一番損をするのは、下位足で見えた小さなブレイクに反応して、上位足の大きな流れに逆らうことです。

フィルターC:直前の急騰・急落の後は“最初の押し”だけに限定する
ロンドン寄り直前にすでに大きく動いている日は、寄り付きで伸び代が残っていない場合があります。そのときは、ブレイク狙いではなく、動いた方向への「最初の押し」だけを狙います。二回目、三回目の押しは、利確が増えて崩れやすいので初心者は触らない方が安全です。

負ける日の典型パターンを先に知る:撤退の判断を速くする

ロンドン寄りで負けが膨らむのは、ほぼ例外なく「撤退が遅い」からです。典型的な負けパターンを文章でイメージしておくと、実戦で迷いが減ります。

たとえば東京レンジ上限を終値で上抜けし、初押しで買った。ところが、戻りが深く、境界を割って終値でもレンジ内に戻ってしまった。この瞬間が撤退ポイントです。ここで「もう一回上に行くかも」と祈ると、次の下落で損失が拡大します。なぜなら、レンジ内に戻った時点で、ブレイク狙いの買いは“根拠が消滅”しているからです。

損切りを機械化するなら、終値でレンジ内に戻ったら即カットにしてください。勝ちパターンに戻るなら、再びレンジを上抜けしてくれます。そのとき入り直せば良いだけです。

発注の具体:成行を減らし、指値と逆指値を“置き方”で使い分ける

初心者が成績を落とす原因の一つは、エントリーの再現性ではなく、約定の再現性です。ロンドン寄りは値が飛びやすいので、成行は不利になりやすい。ここで「指値と逆指値の使い分け」を覚えると、同じ手法でも結果が変わります。

初押しで入るなら指値が基本
境界付近に戻ってきたときに買う(売る)のが初押しです。これは待ち伏せなので指値と相性が良いです。たとえば境界が1.0920なら、1.0922付近に買い指値を置き、約定したらストップを1.0916などに置く。こうすると、約定と損切りがセットになり、迷いが減ります。

ブレイク瞬間を狙うなら逆指値+許容スリッページの管理
どうしてもブレイク瞬間を狙う場合は、上抜けに買い逆指値を置く形になります。ただし初心者のうちは、逆指値の連発はおすすめしません。慣れるまでは初押しに統一した方が、取引の質が安定します。

ロット計算の現実解:pipsではなく“損失金額”で固定する

初心者が最初に身につけるべきは、テクニックよりもロット管理です。pipsを意識しすぎると、通貨ペアごとの値動きやスプレッド差でブレます。結局、口座の増減は金額で起きます。

やり方は単純で、1回の最大損失を先に決めてからロットを逆算します。口座100万円で最大損失5,000円、損切り幅が10pipsなら、1pipsあたり500円のロットにする。損切り幅が15pipsなら、1pipsあたり約333円に落とす。これを徹底すると、ロンドン寄りの荒い値動きでも資金が守れます。

検証のやり方:チャート保存と“条件メモ”だけで十分

勝てるようになる人は、派手な検証ツールよりも、地味な記録を続けます。ロンドン寄りは条件が比較的シンプルなので、次の3点だけをメモすれば学習が進みます。

・東京時間レンジ幅(狭い/普通/広い)
・ブレイク方向が1時間足と一致していたか(一致/不一致)
・初押しの深さ(浅い/境界まで/割り込み)

これを20回分集めると、「勝つときの組み合わせ」が見えてきます。初心者が伸びないのは、手法が悪いのではなく、勝つ条件と負ける条件を分けずに同じように入っているからです。

やらない方がいいこと:ロンドン寄りをギャンブルに変える行為

最後に、ロンドン寄りでありがちな“自爆スイッチ”を明確にしておきます。これを避けるだけで、負け方が改善します。

・負けを取り返すための追撃(連続エントリー)
・損切りを動かして先延ばしにする(根拠が消えたのに粘る)
・通貨ペアを日替わりで変える(学習が積み上がらない)
・同じ日でブレイクと逆張りを両方やる(判断軸が崩れる)

ロンドン寄りは「勝負どころ」ですが、勝負を急ぐほど負けます。型を崩さず、条件の良い日だけ淡々と取る。これが最短です。

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