再生可能エネルギー(再エネ)が増えると電気は“足りる”のに、“運べない”という事態が起きます。原因は送電網(系統)の制約です。送電線・変電所・配電設備は、道路や上下水道と同じく、老朽化・需要変化・災害対策の三重苦で更新が避けられません。ここに再エネの変動性(風が吹けば増える、曇れば減る)が重なると、ボトルネックは一気に表面化します。
個人投資家にとって重要なのは、「再エネが伸びる=発電企業だけが儲かる」という単純図式を捨てることです。むしろ利益の源泉は、送電網更新という“硬い支出(CAPEX)”が長期に継続し、受注残が積み上がり、価格転嫁が通りやすい領域にあります。この記事では、送電網更新需要をテーマ株として具体的に狙うための、指標→サイクル→銘柄分類→タイミング→リスク管理まで、順番に分解します。
- 送電網がボトルネックになる「構造」を先に押さえる
- 投資家が見るべき「5つの指標」:ニュースより数字
- 儲けの源泉はどこか:送電網テーマを「4つの収益レイヤー」に分ける
- 初心者でも迷わない銘柄選別の手順:スクリーニング→深掘り
- 「いつ買うか」:投資タイミングを3つの局面で分ける
- 具体例で理解する:送電網更新が株価に効く“3つのストーリー”
- 落とし穴:送電網テーマで負ける典型パターン
- 運用の型:初心者が再現しやすいポジション設計
- まとめ:送電網更新は「地味だが強い」長期テーマ
- 日本市場での読み替え:送配電会社は“買う銘柄”ではなく“発注の温度計”
- データの集め方:個人投資家でも再現できる情報源の当たり方
- 評価の考え方:PERより「受注残×採算×資本効率」を見る
- チェックリスト:決算で必ず確認する“7行”
- 想定シナリオ別の立ち回り:金利上昇・景気後退・素材高
- 結論の再確認:テーマ株は「構造」と「採算」を同時に追う
送電網がボトルネックになる「構造」を先に押さえる
送電網は、発電所から需要地まで電気を運ぶ「送電」と、需要家の近くで分配する「配電」、そして電圧を変える「変電」で構成されます。再エネの導入が進むと、この三つすべてにストレスがかかります。
(1)立地ミスマッチ:発電は“遠く”、需要は“都市”
風力は沿岸部や山間部、太陽光は広い土地が確保できる地方に偏りがちです。一方で需要は都市圏に集中します。この距離のギャップが送電線の混雑(コンジェスチョン)を生みます。送電線は「増やせば済む」ように見えますが、用地・環境アセス・住民合意・工期が長く、短期で解消しません。つまり、ボトルネックは数年単位で残るため、投資も数年単位で続きます。
(2)変動性:発電量が上下するほど“調整コスト”が増える
太陽光・風力は出力が変動します。電力系統は周波数を一定に保つ必要があり、需給差が大きいほど調整が必要です。ここで必要になるのが、蓄電池、系統用のパワーエレクトロニクス、需要側制御、そして系統運用の高度化(デジタル化)です。送電網更新は、単なる“古い線の張り替え”ではなく、制御・保護・監視まで含む高度化投資に変わっています。
(3)老朽化:更新需要は景気後退でも止まりにくい
送配電設備は耐用年数が長い一方で、更新を先送りすると事故リスクが増えます。停電は社会コストが大きく、規制・行政の圧力も強いため、更新は「任意支出」ではなく「不可避支出」になりやすい。景気循環よりも設備寿命サイクルに支配される点が、投資テーマとしての強みです。
投資家が見るべき「5つの指標」:ニュースより数字
送電網テーマは、派手な材料が出にくい代わりに、数字で追うと“早めに”変化が掴めます。以下の5つを定点観測すると、過熱と底の両方を避けやすくなります。
指標1:各国・各地域の送電/配電CAPEX計画(中期投資計画)
送電網は規制産業で、投資は中期計画に落ちやすい。投資家は「CAPEXの総額」だけでなく、内訳(送電線・変電所・配電自動化・系統用蓄電池・連系線増強)と、実行率(計画→実績)を見るべきです。計画が増えても、許認可や部材不足で遅れれば、受注は後ろ倒しになります。逆に、遅れが“積み上がる”と、次の年度に反動で発注が集中しやすい。ここが収益の山になります。
指標2:受注残(バックログ)と納期の伸び
送電関連はプロジェクト型が多く、受注残が積み上がると業績の下支えになります。特に変圧器・開閉装置・高圧ケーブルは供給制約が起きやすく、納期が伸びる局面では「価格転嫁が通る」「採算が改善する」ことが起こります。個人投資家は決算資料で受注残と売上計上のタイミングをセットで確認します。
指標3:銅・アルミ・鉄鋼の価格と電線/ケーブルのマージン
送電網更新は素材の比率が高く、銅価格は無視できません。ただし重要なのは「銅が上がる=悪い」ではなく、価格転嫁の速度です。短納期の製品・標準品は転嫁が早く、長期案件は原価が固定されずに変動する契約条項があるかが鍵になります。素材高の局面で利益率が維持できる企業は、交渉力と契約構造が強いということです。
指標4:系統制約(出力制御・接続待ち)の増減
再エネの出力制御が増えている、接続申請が滞留している、こうした“詰まり”は送電網投資の根拠です。詰まりが続くほど、連系線・変電設備・系統用蓄電池・制御システムへの投資圧力が高まります。投資家は、出力制御率や接続待ち容量など、行政・系統運用者が公開するデータを追います。
指標5:規制・料金制度(投資回収のルール)
送配電は、投資回収の枠組みが制度で決まります。投資が増えても料金回収が認められないと、送配電会社の投資は鈍ります。逆に、投資促進の制度が整うと、設備投資は加速します。ここは“政治ニュース”ではなく、制度の条文と運用が重要です。投資家は「制度変更→数年かけてCAPEXが増える」というタイムラグを前提にします。
儲けの源泉はどこか:送電網テーマを「4つの収益レイヤー」に分ける
送電網更新の恩恵は一枚岩ではありません。個人投資家が勝ちやすいのは、どのレイヤーが今“価格決定力”を持つかを見極め、そこに寄せることです。
レイヤーA:機器(変圧器・開閉装置・保護リレー・SCADA)
高圧機器は参入障壁が高く、認証・信頼性・長期保守が要求されます。供給が詰まると納期が伸び、価格も上がりやすい。ここは「受注残の増加」「納期の長期化」「サービス売上の伸び」が確認できる企業が強いです。特にデジタル化領域(監視制御、サイバーセキュリティ、系統運用ソフト)は粗利が高くなりやすい。
レイヤーB:素材・部材(電線、ケーブル、碍子、鉄塔、絶縁材)
素材はコモディティに見えますが、電力用の高規格品は別物です。耐熱・耐候・難燃・高電圧対応など、性能が要求され、供給制約が起きるとプレミアムが付きます。ただし素材比率が高い分、原材料価格の影響も大きい。価格転嫁の仕組みが弱い企業は、素材高局面で利益が潰れます。
レイヤーC:建設・工事(EPC、保守、更新工事)
送電線の張替え、変電所の更新、配電自動化の現場導入は工事が必要です。人手不足の時代では、施工能力がボトルネックになります。工事会社は景気連動に見えますが、インフラ更新は公共性が高く、受注が底堅い場合があります。一方で、労務費上昇や工期遅延リスクを抱えるため、採算管理が鍵です。
レイヤーD:周辺インフラ(蓄電池・パワー半導体・冷却・通信)
系統用蓄電池、STATCOMなどの無効電力補償、直流送電(HVDC)などは、再エネ比率が上がるほど必要になります。ここは技術革新が速く、競争も激しいですが、成長率が高い。投資家は「売上が増えているか」だけでなく、「粗利が出ているか」「プロジェクトの採算が安定しているか」を最優先します。
初心者でも迷わない銘柄選別の手順:スクリーニング→深掘り
テーマ株は、いきなり“名前の知っている会社”を買うと失敗します。送電網テーマは関係企業が多く、ど真ん中と周辺では値動きもリスクも違うからです。以下の順番で絞り込みます。
手順1:売上のどれだけが送電・配電に結びつくか(純度)
決算説明資料やセグメント情報で、電力インフラ比率を確認します。売上の一部だけが送電網でも、利益の大半がそこから出ている場合もあります。ここは“営業利益率×売上構成”で見るとズレが減ります。テーマの純度が高いほど、材料に対する株価反応が素直になりやすい。
手順2:受注残と投資サイクルの一致(今が刈り取り期か)
受注残が増えているだけでは不十分です。重要なのは、受注が増えている時期に、売上と利益がいつ増えるかです。送電機器は納期が長いことがあり、受注増→利益増まで時間がかかります。株価は“先取り”するので、受注残の加速が見えた時点でバリュエーションが上がることがあります。反対に、受注が鈍化してから業績が良い、という局面は天井になりやすい。
手順3:価格転嫁力(契約条件)
素材高・労務費高の局面で、利益率が守られている企業は強いです。決算で「価格改定」「サーチャージ」「エスカレーション条項」などの言及があるか、粗利率の推移が安定しているかを見ます。送電網更新は長期テーマですが、短期の勝敗はこの価格転嫁力で決まることが多い。
手順4:サービス比率(保守・ソフト・更新)
設備が増えるほど保守・点検・ソフト更新が増えます。サービス売上は景気耐性が高く、利益率も高めです。送電網はサイバー対策や監視制御の更新が継続するため、“売って終わり”ではありません。サービス比率が上がる企業は、収益が安定しやすい。
「いつ買うか」:投資タイミングを3つの局面で分ける
送電網テーマは長期ですが、株価は波を作ります。大雑把に、以下の3局面を意識すると、買値の精度が上がります。
局面1:制度・投資計画が固まる前(期待先行の仕込み)
制度変更の議論が始まり、投資促進の方向性が見える局面です。この段階では業績にまだ出ませんが、テーマの認知が進むと株価が先に動きます。初心者はここで“大きく張る”必要はありません。情報優位がないため、分散して小さく入るのが合理的です。
局面2:受注残が加速し、納期が伸びる(最も勝ちやすい)
受注残が増え、納期が伸び、価格改定が通り、利益率が改善する局面です。ここが最も投資妙味が出やすい。決算で受注・受注残・受注単価・利益率が揃って改善し始めた企業は、トレンドが続きやすいです。
局面3:供給制約が解消し、受注が平準化(利確・入替の検討)
供給制約が解消すると、納期が短くなり、価格が落ち着き、受注は平準化します。業績が良くても株価は伸びにくくなることがあります。ここでは、周辺の成長領域(系統用蓄電池、ソフト、HVDCなど)へ入れ替える判断が有効です。
具体例で理解する:送電網更新が株価に効く“3つのストーリー”
ここからは、典型的なストーリーを3つに分けて説明します。個別銘柄を当てるより、「どのストーリーに賭けているのか」を自覚すると、ブレずに運用できます。
ストーリーA:変圧器不足→納期長期化→価格上昇→利益率改善
送電網更新で需要が一気に増えると、変圧器や開閉装置は供給が追いつきません。納期が伸びると、顧客は「早く欲しい」ため価格改定を受け入れやすくなります。ここで製造能力と品質認証を持つ企業は、単価上昇と稼働率上昇の両方で利益が伸びます。投資家が見るべきは、売上ではなく粗利率と受注単価の変化です。
ストーリーB:配電の自動化(スマートグリッド)→ソフト比率上昇→利益が安定
停電を減らすために配電網の監視・自動復旧が進むと、通信機器、センサー、制御ソフトが必要になります。ハードの更新は波がありますが、ソフトの更新と保守は継続課金に近い形になり、利益が安定しやすい。ここは“売上成長率”よりも“ARR的な繰り返し売上”の説明がある企業が強いです。
ストーリーC:連系線増強・HVDC→大型案件→受注の塊→株価の材料化
地域間連系線やHVDCは大型案件で、受注が塊で出ます。発表が株価材料になりやすい反面、採算ブレも大きい。投資家は、案件ごとの採算管理(原価上振れ、遅延、ペナルティ)を見なければいけません。初心者は、単発案件に依存する企業より、案件が分散し、保守も取れる企業を優先するとリスクが下がります。
落とし穴:送電網テーマで負ける典型パターン
テーマ株は“正しいテーマ”でも負けます。送電網更新はとくに落とし穴が明確です。
落とし穴1:材料は派手でも、利益が残らない(原価と労務)
受注が増えても、素材高・人件費高で利益が潰れることがあります。工事系は特に注意です。売上増で安心せず、営業利益率が上がっているかを必ず確認します。
落とし穴2:政策期待で買い、実行の遅れで失望する
送電線新設は許認可が長い。期待先行で買うと、実行遅れで株価が冷えます。中期視点で、発注が“いつ現れるか”を想定し、短期で結果を求めない運用が必要です。
落とし穴3:バリュエーションだけで飛びつく
インフラ関連は“割安に見える”銘柄が多い一方で、成長が弱い場合があります。テーマの純度が低い企業をPERだけで買うと、材料に反応しません。送電網テーマは「テーマの純度」と「受注・価格転嫁・サービス」の実態が最優先です。
運用の型:初心者が再現しやすいポジション設計
最後に、個人投資家が再現しやすい運用の型を示します。ポイントは、送電網更新の“硬い支出”を取りに行きつつ、短期のブレを許容することです。
(1)コア:受注残とサービス比率が高い企業を中核にする
コアは、受注残が積み上がり、保守・ソフト比率が高い企業を選びます。理由は単純で、景気や金利が揺れても、業績が崩れにくいからです。テーマが続く限り、押し目で拾う運用が可能になります。
(2)サテライト:成長領域(蓄電池・HVDC・系統制御)で上振れを狙う
サテライトは成長領域に限定し、比率は抑えます。技術競争が激しく、勝者が入れ替わる可能性があるためです。短期で上振れが出たら一部利確し、コアに戻すと、資産曲線が安定します。
(3)リスク管理:材料より“粗利率”と“受注単価”を監視する
送電網テーマはニュースが多く、追いかけるほど疲れます。監視すべきは、粗利率と受注単価です。ここが悪化するなら、テーマが正しくてもポジションを落とすべき局面です。逆にここが改善しているなら、多少の株価調整は“仕込み直し”の候補になります。
まとめ:送電網更新は「地味だが強い」長期テーマ
送電網更新需要は、再エネ拡大・老朽化・災害対策・デジタル化が重なって、長期で続きやすいテーマです。個人投資家が勝ちやすいのは、発電側の派手なストーリーではなく、受注残が積み上がり、価格転嫁が通り、サービスが伸びる“硬い収益”を持つ企業を押さえることです。
見るべき指標(CAPEX計画、受注残、素材価格とマージン、系統制約データ、制度ルール)を定点観測し、局面(期待→受注加速→平準化)に合わせてポジションを調整すれば、テーマ株特有の“行って来い”を減らせます。送電網は目立たない一方で、社会の基盤として逃げ場がない。だからこそ投資テーマとして強い、というのが結論です。
日本市場での読み替え:送配電会社は“買う銘柄”ではなく“発注の温度計”
日本では送配電部門は規制下で、利益が料金制度に左右されます。そのため、送配電会社そのものを成長株として買うよりも、「どの領域に投資が向かうか」を読む温度計として使う方が実利的です。中期経営計画や設備投資計画に、変電所更新、配電自動化、災害対策(地中化・耐震化)、系統運用高度化などが明記されていれば、周辺の機器メーカー・工事会社・部材メーカーに波及します。
特に日本は、地域間連系線の制約が議論になりやすく、北海道・東北の再エネを本州へ運ぶ、九州の太陽光の出力制御を減らす、など“詰まり”が可視化されています。詰まりが可視化されるほど、投資圧力は強まります。投資家はニュースよりも、出力制御の実績値と、接続検討の滞留容量など、数字を優先します。
データの集め方:個人投資家でも再現できる情報源の当たり方
送電網テーマは、情報戦というより“定点観測の継続”が勝ち筋です。難しいデータ分析は不要で、公開情報を同じフォーマットで追うだけで、相場の温度が掴めます。
まず、系統運用者や行政が公開する統計(出力制御、連系線利用率、接続申請の状況)を月次で見ます。次に、主要な機器メーカーの決算資料で受注残・納期・価格改定の記述を拾います。最後に、素材価格(銅・アルミ)と企業の粗利率の推移を重ねます。これだけで「需要増なのに利益が出ていない」「供給制約で価格が上がり、利益が出始めた」といった局面判定ができます。
ポイントは、データの“方向性”だけを見て、細かい数字に拘泥しないことです。出力制御が前年比で増えているのか減っているのか、受注残が連続で増えているのか横ばいなのか、粗利率が改善しているのか悪化しているのか。方向性の一致が確認できたとき、テーマ株は最も再現性が高くなります。
評価の考え方:PERより「受注残×採算×資本効率」を見る
インフラ関連は、PERだけでは判断を誤りやすいです。理由は、売上計上のタイミングが遅く、会計上の利益が“後から”付いてくるからです。そこで、以下の順で見ます。
第一に受注残です。受注残が増え続ける企業は、将来の売上の可視性が高い。第二に採算(粗利率・営業利益率)です。受注が増えても採算が悪化しているなら、値上げが通っていないか、原価管理が弱い。第三に資本効率(ROEやROIC)です。インフラ機器は設備投資も必要で、資本を食います。資本効率が改善している企業は、同じ売上成長でも株価が評価されやすい。
この三点を揃えて確認すると、「テーマの追い風なのに株価が伸びない銘柄」を避けられます。逆に、受注残が増え、採算が改善し、資本効率も上がる企業は、複数年で評価が変わる可能性があります。
チェックリスト:決算で必ず確認する“7行”
初心者が迷わないように、決算資料で探すべきポイントを文章として整理します。数字そのものより、会社が何を強みとして語っているかに注目します。
(1)受注がどの地域・どの製品で増えているか。
(2)受注残が増えている理由は需要増か、供給制約による納期長期化か。
(3)価格改定が実現しているか、いつ反映されるか。
(4)素材高・労務費高への対策(契約条項、調達、設計変更)があるか。
(5)サービス・保守・ソフトの比率が伸びているか。
(6)設備投資(生産能力増強)でボトルネックを解消できるか。
(7)大口案件の採算や遅延リスクをどう説明しているか。
この7行が揃って前向きなら、テーマの追い風を利益に変える体質があると判断しやすいです。
想定シナリオ別の立ち回り:金利上昇・景気後退・素材高
送電網更新は長期テーマですが、マクロ環境で短期の株価は揺れます。3つのシナリオで考えると、慌てずに済みます。
金利上昇:グロース株が売られ、設備投資株も巻き込まれやすい。一方で、規制投資や公共性の高い更新は止まりにくく、受注残が厚い企業は相対的に耐性があります。押し目での分割買いが有効です。
景気後退:民間設備投資が減ると、周辺領域(工場向け電設など)が鈍ります。送電網純度が高い企業ほど影響が小さいため、純度で入れ替える判断が合理的です。
素材高:短期で利益が振れるため、価格転嫁力の差が株価差になります。粗利率が維持できる企業に寄せ、転嫁が遅い企業はポジションを軽くします。
結論の再確認:テーマ株は「構造」と「採算」を同時に追う
送電網更新という構造的需要があっても、採算が悪ければ株価は伸びません。逆に、採算が改善している企業は、構造需要が長いほど複利的に効きます。あなたが追うべきは、派手なニュースではなく、受注残と粗利率です。ここに徹すれば、送電網という地味なテーマからでも、十分に“儲けのヒント”を引き出せます。


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