連続陽線の押し目買いで伸びを取る:短期資金の再流入を読む実践ガイド

株式投資

今回のテーマは「連続陽線銘柄の押し目:短期的な調整後の再上昇を狙う」です。いわゆる“強い銘柄の押し目を拾う”手法ですが、初心者が雑にやると一番負けやすい分野でもあります。なぜなら、連続陽線の直後は熱が入りやすく、押し目に見える下げが「ただの天井打ち」へ変化する局面が混ざるからです。

この記事では、連続陽線(例:3〜6本以上の陽線)が出た銘柄に対して、どの押し目を“買っていい押し目”として扱い、どこで撤退し、どこで利益を伸ばすのかを、板・歩み値・VWAP・出来高の視点も含めて具体的に説明します。短期売買の話ですが、前提は「小さく負けて、伸びる局面だけで大きく取る」です。

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  1. 連続陽線とは何か:ただの連騰と「資金が寄っている連騰」は別物
  2. なぜ“押し目”が有利になりやすいのか:期待値の源泉を言語化する
  3. 押し目の種類を3つに分ける:拾うのは「買いが残る押し目」だけ
  4. タイプA:浅い押し目(上昇トレンド継続の“息継ぎ”)
  5. タイプB:普通の押し目(利確と買い直しが交錯する調整)
  6. タイプC:深い押し目(トレンド崩壊手前の危険地帯)
  7. 押し目買いの“条件”を固定する:初心者が迷わないための最小ルール
  8. 分足VWAPで「買い方がまだ強いか」を判定する
  9. 板と歩み値で「押し目が吸収されているか」を見る
  10. エントリー位置の作り方:3つの実践パターン
  11. パターン1:前日高値ブレイク後の押し戻し(順張り寄り)
  12. パターン2:VWAP再奪回→押し戻し→再上昇(王道)
  13. パターン3:日足の5日線(または10日線)タッチでの反発確認(スイング寄り)
  14. 損切りの置き方:押し目買いは“撤退ライン”が先、エントリーが後
  15. 利確の考え方:初心者は“分割利確”でトレードを壊さない
  16. 具体例1:ランキング常連の小型株での“2波取り”シナリオ
  17. 具体例2:中型株の「5日線押し」スイングで負けにくくする
  18. よくある失敗パターン:初心者が避けるべき“3つの罠”
  19. 監視リストの作り方:朝に迷わないための前夜の仕込み
  20. 市場環境フィルター:地合いが悪い日は“押し目”が刺さりやすい
  21. 押し目買いを“トレードシステム”にする:チェックリスト化
  22. まとめ:押し目買いは「再上昇の根拠」を積み上げるゲーム
  23. 補足:連続陽線の“質”を点数化するとブレが減る
  24. 補足:寄り付きのギャップで戦い方を変える
  25. 補足:ポジションを持ち越すなら「翌日の想定」を必ず置く

連続陽線とは何か:ただの連騰と「資金が寄っている連騰」は別物

連続陽線は、ローソク足が連続して前日終値を上回る(または始値から終値が上)状態です。大切なのは“本数”そのものではなく、その間に出来高が増えているか上昇の形が素直か参加者が増えているかです。

たとえば、出来高が細りながらの連騰は、買い手が少ないままジリ上げしているだけで、押し目で支える主体が薄いことがあります。逆に、連続陽線の途中で「出来高が段階的に増える」「押し目(小さな陰線)で一度出来高が落ち、次の陽線で出来高が再び増える」ような形は、短期資金がローテーションしながら参加している可能性が高いです。

なぜ“押し目”が有利になりやすいのか:期待値の源泉を言語化する

連続陽線銘柄の押し目買いが機能しやすい理由は、次の3点に整理できます。

含み益勢が多い:上昇の途中で買った人が多いほど、少し下げても「含み益が残るので売りにくい」層が増え、下値が支えられやすくなります。

監視人数が増える:連騰はランキング上位に載りやすく、SNSや証券アプリの通知で見られます。押し目の場面で“買い直し”が起きると、再上昇が加速しやすいです。

上値の目標が分かりやすい:直近高値、節目(ラウンドナンバー)、日足レジスタンスなど、利確・ブレイク判断の基準が作りやすいのが特徴です。

ただし、これらが成立するのは「上昇の質が保たれている」間だけです。押し目買いを“作業”にすると、質が崩れた局面でも買ってしまい負けが増えます。次章で、押し目の種類を分解します。

押し目の種類を3つに分ける:拾うのは「買いが残る押し目」だけ

押し目は大きく3タイプに分類できます。初心者はまず「タイプ分け→対応ルール固定」から始めるのが安全です。

タイプA:浅い押し目(上昇トレンド継続の“息継ぎ”)

特徴は、下げ幅が小さく、出来高が減りやすいことです。分足で見ると、売りの勢いが弱く、下げてもすぐ下ヒゲを付けて戻します。日足では、5日線〜10日線付近で止まりやすい形です。

このタイプは再上昇が早い反面、エントリーが遅れると置いていかれます。よって、「押し目の終わりの合図」を待ちつつも、躊躇しすぎない設計が必要です。

タイプB:普通の押し目(利確と買い直しが交錯する調整)

最も多い形です。連騰後に「1日〜3日程度の陰線」や「上髭の長い足」が混ざり、いったん下げます。出来高は高止まりするか、初日にドンと出て、次の日から落ちることが多いです。

このタイプは“買い直し勢”が入るタイミングを掴めると取りやすい一方、天井打ちへ変化しやすい地帯でもあります。だからこそ、下げ止まりの根拠(価格×出来高×VWAP)が必要です。

タイプC:深い押し目(トレンド崩壊手前の危険地帯)

連騰後、ギャップダウンや大陰線が出て、前日安値を割り込み、出来高が急増します。この時点で“押し目”と呼ぶのは危険で、実態は「分配(利確・撤退の売り)」であることが多いです。

タイプCは、初心者が無理に触る必要はありません。見て学ぶだけで十分です。どうしても触るなら、極端な投げ売り(出来高クライマックス)を確認し、反発の初動だけを小さく取る別戦略になります。この記事の主軸はタイプA/Bです。

押し目買いの“条件”を固定する:初心者が迷わないための最小ルール

ここからは、タイプA/Bを対象に、具体的な条件を作ります。初心者のうちは「例外」より「再現性」を優先してください。

条件1:日足で連続陽線が3本以上(理想は4〜6本。ただし途中に小さな陰線が1本混じっても、実質連騰なら可)

条件2:連騰期間の出来高が、直近20日平均より明確に多い(目安:平均の1.5倍以上が2日以上)

条件3:押し目の局面で出来高が減る、もしくは売りの出来高が伸びない(下げ足で出来高が連日増えるなら撤退優先)

条件4:押し目の下げが、直近上昇の半分以内に収まる(フィボナッチ云々より、単純に“上げの半分を吐いたら別物”と考える)

分足VWAPで「買い方がまだ強いか」を判定する

初心者が押し目で負ける最大要因は、“下げ止まり”を雰囲気で判断することです。そこで使えるのがVWAPです。VWAPは、その日の平均約定価格(出来高加重)で、デイトレの参加者が損益分岐として意識しやすい指標です。

押し目買いで見るべきは「価格がVWAPの上に戻れるか」「VWAPを割ってもすぐ取り返すか」です。連続陽線銘柄の強い日は、押し目でVWAPを割っても買いが入り、すぐ上に戻ります。逆に、VWAPの下に居座る時間が長いほど“買い方の含み損”が増え、戻り売りが出やすくなります。

実務的には、5分足VWAPを基準に、1回目の反発では飛びつかず、VWAP再奪回→押し戻し→再度支えのような「2段階確認」をすると、だましが減ります。

板と歩み値で「押し目が吸収されているか」を見る

日足や分足だけでは分からないのが、押し目での“吸収”です。ここで板と歩み値が効きます。

歩み値の見方:下げている最中に、売り約定が連発しているのに価格があまり下がらない(同じ価格帯で止まる)なら、買いが吸収している可能性があります。逆に、売り約定の量がそこまで多くないのに、スルスル下がるなら、買い板が薄く支持が弱いです。

板の見方:押し目で重要なのは“厚い買い板が本物かどうか”より、「一段下の買い板が増えているか」です。上の板は見せ板の可能性もありますが、一段下(次の価格帯)に継続的に買いが積まれるのは、逃げずに拾う意志があるサインになりやすいです。

エントリー位置の作り方:3つの実践パターン

押し目買いは「どこで買うか」で成績が決まります。ここでは、初心者でも再現しやすい3パターンを提示します。

パターン1:前日高値ブレイク後の押し戻し(順張り寄り)

連続陽線の押し目が浅く、当日も強い場合、前日高値を更新して走ることがあります。ただし、ブレイクの瞬間に飛びつくと、逆回転(だまし)で最悪の位置を掴みます。

そこで、前日高値を一度ブレイク→一旦押し戻される→その押し戻しが前日高値付近で止まるという形を待ちます。ここで買うと、損切りが「前日高値割れ」に置け、リスクが限定できます。

パターン2:VWAP再奪回→押し戻し→再上昇(王道)

寄り付き直後に下げてVWAPを割り、しばらくしてVWAPを上抜けた後、再びVWAP付近まで押す。そこで売りが続かず、下ヒゲや小さな陽線で止まるなら、買い直しが入っている可能性が高いです。

このパターンは“遅いようで勝ちやすい”。なぜなら、VWAPを上に戻す過程で弱い買いが落ち、残った買いが強いからです。初心者はまずこれを磨くのが近道です。

パターン3:日足の5日線(または10日線)タッチでの反発確認(スイング寄り)

デイトレだけでなく、数日持つスイングを狙うなら、日足の短期移動平均線への押し目が機能しやすいです。ただし、線に触れた瞬間に買うのではなく、触れた翌日に陽線で切り返すなど、反発の事実を確認します。

初心者は「当てにいく」より「確認して乗る」方が、精神的にも運用しやすいです。スイングでは手数料よりも、無駄な損切り回数が成績を壊します。

損切りの置き方:押し目買いは“撤退ライン”が先、エントリーが後

押し目買いは、利益が伸びると気持ちいい反面、崩れると一気に損失が膨らみます。だから、損切りは「買う前に固定」します。

基本形は次のどれかです。

直近押し安値割れ(分足なら直近の安値、日足なら押し目の安値)

VWAP明確割れで撤退(VWAP下で推移が続く、戻りが弱い、出来高増で売られる)

前日高値(支持にしたい価格帯)を割ったら撤退(ブレイク後の押し戻しで使う)

重要なのは、損切り幅に合わせてロットを決めることです。たとえば「1回のトレードで許容する損失を口座の0.3%」と決め、損切り幅が2%なら、建てるロットは口座の15%相当になります。ここを曖昧にすると、勝ち負け以前に運用が崩れます。

利確の考え方:初心者は“分割利確”でトレードを壊さない

押し目買いは、伸びるときは想像以上に伸びます。しかし、初心者は伸びる前に利確してしまいがちです。そこで、最初から分割を設計します。

例:エントリー後、直近高値到達で30%利確高値更新後の1回目の押しで30%利確、残りはトレーリング(直近安値割れで手仕舞い)。こうすると、伸びない相場でも利益を残し、伸びる相場では取り逃しが減ります。

具体例1:ランキング常連の小型株での“2波取り”シナリオ

仮に、株価1,200円の小型株Aが、材料(業績上方修正など)で4連続陽線、出来高が通常の3倍に増えたとします。5日目は寄り天気味で上髭、引けは1,260円。翌日、朝は利確売りで1,220円まで下げるが、出来高は前日ほど増えず、1,230円付近で下げ渋った。

ここで見るべきは「下げているのに出来高が増えない」「歩み値で売りが出ても価格が抜けない」「VWAPを奪回した後の押し戻しで崩れない」です。具体的には、1,235円でVWAPを上抜け→1,232円まで押して下ヒゲ→再び1,240円へ。そこで1,241円でエントリーし、損切りは押し安値1,228円割れ(-1.0%程度)に置く。

利確は、前日高値1,280円到達で一部。もし出来高が増えながら1,280円を抜けるなら、次の節目1,300円、1,333円(端数のラウンドも意識)まで伸びる可能性がある。ここで重要なのは“当てる”ことではなく、損切りが小さい位置で仕掛け、伸びたときだけ大きく取れる構造を作ることです。

具体例2:中型株の「5日線押し」スイングで負けにくくする

次に、株価3,800円の中型株Bが、セクター全体の追い風で6連騰したケースを考えます。出来高は段階的に増え、機関も触っていそうな形。7日目に陰線で調整し、8日目にさらに下げて5日線付近(3,720円)へ。出来高は7日目より減っている。

この場合、8日目の引けで無理に買わず、9日目に「寄り付きで下げても3,700円台を割らず、陽線で引ける」など、反発確認を入れます。たとえば9日目、寄り付き3,710円→一時3,695円→反発して3,760円引け。ここで引け買い、損切りは3,690円割れ(-1.8%程度)。

利確は直近高値3,980円到達で一部、残りは10日線割れや、日足で大陰線が出たら撤退。スイングでは「連騰の余熱が残る間に、押し目で入り、伸び切る前に降りる」だけで十分です。欲張って天井を狙う必要はありません。

よくある失敗パターン:初心者が避けるべき“3つの罠”

失敗は型があります。先に知っておくと、同じ失敗を減らせます。

罠1:押し目に見える“分配”を拾う:出来高が下げ足で増え続け、戻りが弱いのに「安くなった」と買ってしまう。対策は、押し目で出来高が増える場合は一旦見送り、VWAP再奪回などの“回復の事実”を待つことです。

罠2:損切りが遠いのにロットが大きい:押し目は“底”ではないので、想定より深く押すことがあります。損切り幅が広いならロットを落とす。これだけで致命傷が避けられます。

罠3:ランキングの熱量だけで買う:上位だから強い、ではありません。上位でも「出来高が枯れている」「連騰の途中で大陰線が混ざる」「上髭連発」なら、押し目買いに向きません。強い銘柄の“質”を見ましょう。

監視リストの作り方:朝に迷わないための前夜の仕込み

押し目買いは、朝の判断速度が勝負です。前夜にやることを固定します。

当日値上がり率ランキングを確認し、連騰している銘柄を抽出(3連騰以上)。

出来高が平均より増えているかを確認。材料があるならニュースも確認(ただし“理由探し”はしない)。

③日足で「直近高値」「5日線」「10日線」「ラウンドナンバー」をメモしておく。

④当日のシナリオを2つ作る:強く寄るならVWAP押し弱く寄るならVWAP奪回待ち。これだけで朝の迷いが激減します。

市場環境フィルター:地合いが悪い日は“押し目”が刺さりやすい

個別が強くても、指数が崩れると押し目が深くなります。初心者は次のどちらかだけでも見てください。

・日経先物(またはTOPIX先物)が寄り前に大きく下げている

・前場に指数がVWAPを割って推移している

地合いが悪い日は、押し目買いの“勝率”は下がります。その代わり、押し目が深くなって損切りが遠くなるので、ロットを落とすか、そもそも触らない判断が合理的です。チャンスは毎日あります。

押し目買いを“トレードシステム”にする:チェックリスト化

最後に、実戦で使うチェックリストを文章でまとめます。これを満たすほど期待値が上がります。

・日足で3本以上の陽線が連続し、連騰中に出来高が増えている

・押し目の下げ足で出来高が減る、または売り出来高が伸びない

・VWAPを奪回できる、奪回後にVWAP付近が支持として機能する

・歩み値で売り約定が出ても価格が抜けず、吸収の気配がある

・損切り位置(押し安値割れ等)が明確で、許容損失内にロット調整できる

・利確は直近高値、節目、そして残りはトレーリングで設計している

まとめ:押し目買いは「再上昇の根拠」を積み上げるゲーム

連続陽線銘柄の押し目は、“強い銘柄を安く買う”という直感に反して、実際は強さが残っていることを確認してから買う手法です。確認が増えるほど遅れるように見えますが、だましが減り、トータルでは安定しやすいです。

初心者は、まずタイプA/Bだけを対象にし、VWAP再奪回パターンを主戦にしてみてください。勝ち方より先に、負け方(損切り・ロット)を固定する。それだけで、押し目買いは“怖い手法”から“再現できる手法”に変わります。

補足:連続陽線の“質”を点数化するとブレが減る

慣れてくると「強そう」「弱そう」を感覚で判断しがちですが、初心者のうちは点数化するとミスが減ります。たとえば次の5項目を各0〜2点で合計10点満点にします。

①連騰中の出来高:平均比1.5倍以上が複数日なら2点、単発なら1点、増えていないなら0点。

②日足の形:陽線の実体がしっかりして上髭が短いなら2点、上髭混在なら1点、上髭連発なら0点。

③押し目の深さ:上昇分の3分の1以内なら2点、半分以内なら1点、それ以上なら0点。

④VWAPの挙動:VWAP上に早く戻り支持になるなら2点、奪回できるが不安定なら1点、下で推移が長いなら0点。

⑤板・歩み値:下げで吸収の気配があり、買い板が下で増えるなら2点、判断難なら1点、薄く抜けるなら0点。

合計が7点以上のときだけ仕掛ける、と決めると、無理なトレードが減ります。点数は完璧でなくて構いません。目的は“迷いを減らす”ことです。

補足:寄り付きのギャップで戦い方を変える

連続陽線銘柄は、翌朝にギャップアップ(窓開け)しやすいです。ギャップが大きいほど、寄り付き直後は利確売りが出ます。ここで初心者がやりがちなのが「強いから寄りで買う」。これは事故りやすいです。

ギャップが大きい日は、最初に“売りが出る前提”で待ちます。具体的には、寄り後の最初の押しでVWAPまで落ちるか、VWAPを割ってから奪回するかを見ます。押しが浅くてVWAPまで来ないなら、無理に買わず見送る。置いていかれるのは正常です。

逆にギャップが小さい、またはギャップダウンから始まる場合は「VWAP奪回」が強い合図になりやすいです。朝に想定外の値動きが出ても、“VWAPを軸に戻りの強さを見る”という一本のルールがあると、対応が安定します。

補足:ポジションを持ち越すなら「翌日の想定」を必ず置く

押し目買いはスイングにもなりますが、持ち越しは“翌日のギャップリスク”が乗ります。ここで重要なのは、持ち越す前に「明日こうなったら降りる」を決めることです。

例:引けで持ち越すなら、翌日寄り付きでVWAPを割って戻らない場合は撤退、前日安値を割ったら即撤退、などです。持ち越しは“祈り”が混ざると危険です。ルールがあるなら持ち越しは戦略になります。

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