不祥事発表後の「寄らずストップ安」で底打ちを見極める:出来高クライマックスと需給転換の実戦手順

株式投資

不祥事(会計不正、品質検査不正、重大事故、情報漏えい、粉飾疑義など)が出た直後の日本株は、ニュースの中身以上に「需給の崩れ方」で動きます。とくに“寄らずのストップ安”は、買い手が板にほとんど出てこない状態で、売りが雪崩れ、価格が値幅制限に張り付いたまま取引開始(寄り付き)が成立しない現象です。初心者が最も損をしやすい局面でもあります。

ここでは、無理に底を当てに行かず、底打ちの“兆候”が出てから反発を取りにいくための、実務的な観測ポイントと発注手順を整理します。テーマは「底打ち時の出来高を確認」です。出来高は“誰がどれだけ投げたか/吸収したか”の唯一の客観データだからです。

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  1. 1. まず理解すべき前提:寄らずストップ安は「価格形成が止まる」イベント
  2. 2. 不祥事の種類で“下げ方”が変わる:まずはダメージの分類をする
    1. 2-1. 一過性寄りの不祥事(底打ちが早いことが多い)
    2. 2-2. 構造的な不祥事(底が分からない)
  3. 3. 典型シナリオ:寄らずストップ安→連続ストップ安→寄って急反発…は“条件付き”で起きる
  4. 4. 底打ちの核心:出来高クライマックスを「3つの窓」で観測する
    1. 4-1. 日足の窓:過去20日平均出来高に対して何倍か
    2. 4-2. 分足の窓:寄り付き〜最初の30分で出来高が集中しているか
    3. 4-3. 歩み値の窓:大口約定が“下で連発”した後に下げ止まるか
  5. 5. 「寄り方」でリスクが変わる:寄ってから買うためのパターン分類
    1. 5-1. 寄り底(寄った瞬間が最安値)
    2. 5-2. 寄り後にもう一段安(“二番底”形成)
    3. 5-3. 寄っても崩れ続ける(底打ち未確認)
  6. 6. 具体的なエントリー手順:初心者が再現しやすい「2段階エントリー」
    1. 6-1. 監視条件(当日朝まで)
    2. 6-2. 1回目の買い:寄り後の“最初の戻り”で追わない
    3. 6-3. 2回目の買い:VWAP回復 or 戻り高値ブレイク
  7. 7. 損切り設計:不祥事銘柄は“値幅制限”があるのでルールが要る
    1. 7-1. 価格の撤退条件:直近安値割れ(分足)
    2. 7-2. 時間の撤退条件:反発が出ないなら時間で切る
    3. 7-3. 追加悪材料が出たら即撤退(ルール化)
  8. 8. 罠:初心者が“底打ち”と勘違いしやすいサイン
    1. 8-1. 出来高が少ないのに反発している
    2. 8-2. ストップ安が剥がれた=安心、ではない
    3. 8-3. 掲示板やSNSの『材料出尽くし』
  9. 9. ケーススタディ(架空例):寄らず2日→3日目に寄って反発を取る
  10. 10. 実務のチェックリスト:見る順番を固定して迷いを減らす
    1. 10-1. 前日夜〜当日朝
    2. 10-2. 寄ってから最初の30分
    3. 10-3. エントリー後
  11. 11. さらに勝率を上げる視点:需給を悪化させる制度要因を知る
    1. 11-1. 信用規制・増担保の可能性
    2. 11-2. 投資信託・指数要因は基本弱い(小型の不祥事では)
    3. 11-3. “強制売り”の連鎖(追証・担保割れ)
  12. 12. 利確設計:反発は“短期勝負”が基本
    1. 12-1. 分割利確:戻り高値・VWAP割れを使う
    2. 12-2. 翌日のギャップアップは“利確優先”
  13. 13. まとめ:底を当てに行かず、“底打ちの証拠”で入る
  14. 14. 取引ルールを支える基礎知識:特別気配・値幅制限・寄らずの仕組み
    1. 14-1. 値幅制限(ストップ高・ストップ安)とは
    2. 14-2. 特別気配とは
    3. 14-3. 寄った瞬間は「圧縮された注文」が一気にぶつかる
  15. 15. 銘柄選別:同じ不祥事でも“触っていい銘柄”と“触らない銘柄”がある
    1. 15-1. 流動性(出来高・売買代金)は最優先
    2. 15-2. 価格帯が低すぎる銘柄は避ける
    3. 15-3. 事業の“連想売り”が広がるテーマは注意
  16. 16. 発注の実戦:成行を減らし、指値を“逃げられる位置”に置く
    1. 16-1. エントリーは指値が基本(約定を急がない)
    2. 16-2. 損切りは「板の逃げ道」を前提に組む
    3. 16-3. 1回のミスで致命傷にならないサイズにする
  17. 17. 反省と改善:トレード後に残すべき3つの記録
    1. 17-1. 出来高倍率(当日÷20日平均)
    2. 17-2. 反発の質(VWAPの上に滞在した時間)
    3. 17-3. 追加材料のタイミング

1. まず理解すべき前提:寄らずストップ安は「価格形成が止まる」イベント

通常の下落は、売りと買いがぶつかり合いながら価格が下がります。しかし寄らずストップ安では、値幅制限の下限(ストップ安値)に売りが溜まり、買いが極端に薄いので、寄り付きが成立しません。板は「売り気配のまま」固定され、出来高も基本的に出ません。

この状態で初心者がやりがちな失敗は2つです。①『安いから』と根拠なく指値を置く(下がり続ける恐怖で約定しても投げられない)。②信用買いで拾う(追加の悪材料や規制で逃げ道が塞がれる)。ここを避けるだけで生存率が上がります。

2. 不祥事の種類で“下げ方”が変わる:まずはダメージの分類をする

不祥事は一括りにできません。市場が嫌うのは『将来キャッシュフローの毀損』と『信用の毀損(説明不能リスク)』です。底打ちを狙うなら、どちらの毀損が強いかを先に分けます。

2-1. 一過性寄りの不祥事(底打ちが早いことが多い)

例:限定的な製品不良でリコール規模が見える、子会社の不正で連結影響が軽い、過失事故だが賠償上限が推定できる、など。こうしたケースは『悪材料の定量化』が早く、投げが出切ると反発が起きやすいです。

2-2. 構造的な不祥事(底が分からない)

例:粉飾疑義、監査意見の不確実性、規制当局の処分が見えない、経営陣の関与疑惑、反社・贈収賄など。これは“いつ追加爆弾が出るか”が読めません。寄らずストップ安が連続しやすく、底打ち判定が難しい領域です。初心者は基本回避が合理的です。

3. 典型シナリオ:寄らずストップ安→連続ストップ安→寄って急反発…は“条件付き”で起きる

SNSでは『寄らずストップ安の翌日はリバる』のような雑な格言が流れますが、実際は条件付きです。反発が強いのは、売り圧力のピーク(投げの一巡)を“誰かが大量に吸収した”痕跡が残るときです。その痕跡を読むのが出来高と板です。

寄らずの間は出来高が出ないので、重要なのは『初めて寄った日』と『寄った後の値動き』です。そこで“出来高クライマックス”が出るかが勝負になります。

4. 底打ちの核心:出来高クライマックスを「3つの窓」で観測する

出来高クライマックスとは、短時間に通常の何倍もの取引が成立し、投げが大量に処理される現象です。これを確認するために、時間軸を3つに分けます。

4-1. 日足の窓:過去20日平均出来高に対して何倍か

最初の目安は『当日の出来高が、直近20日平均の5倍以上』です。銘柄の流動性にもよりますが、不祥事直後にこれが出る日は“投げの集大成”になりやすい。逆に出来高が伸びないまま下げ続ける銘柄は、まだ投げが終わっていません。

4-2. 分足の窓:寄り付き〜最初の30分で出来高が集中しているか

『寄った瞬間』は、損切り成行の売りと、逆張り資金の買いが衝突します。底打ち候補の日は、最初の5〜30分で出来高が突出し、その後は出来高が細っても価格が崩れにくくなります。これは“売りが一巡して、残りの売りが薄い”状態です。

4-3. 歩み値の窓:大口約定が“下で連発”した後に下げ止まるか

板よりも歩み値(約定履歴)が効く局面があります。下方向に叩き込む成行売りが連続しても、価格が一定水準で踏ん張り、同価格帯で大きな約定が何度も出るなら“吸収者”がいる可能性が高い。反発は『吸収→売り枯れ→買い上げ』の順に起きます。

5. 「寄り方」でリスクが変わる:寄ってから買うためのパターン分類

寄らずが解消して寄った瞬間、あなたの画面には“情報”が一気に増えます。ここでパターン分類をすると、無駄なトレードが減ります。

5-1. 寄り底(寄った瞬間が最安値)

強い吸収があり、寄った瞬間に売りが尽きるタイプ。最も取りやすそうに見えますが、初心者が寄りの成行で突っ込むとスリッページで高値掴みしやすい。狙うなら『寄り後の押し(最初の戻り高値からの浅い調整)』を待つ方が再現性が上がります。

5-2. 寄り後にもう一段安(“二番底”形成)

寄ってからいったん戻すが、再度売られて安値更新し、その後に反発するタイプ。実戦ではこの形が多いです。理由は、寄りで約定した買いが“含み損”になり、戻りで投げが再発するからです。二番底は出来高が減りやすいので、『安値更新したのに出来高が伸びない』がサインになります。

5-3. 寄っても崩れ続ける(底打ち未確認)

寄った後も売りが途切れず、分足で戻りが弱い。これは“まだ悪材料が織り込めていない”か“需給の主体が投げ切っていない”状態です。初心者はここで戦わない。見送りが最大のリスク管理です。

6. 具体的なエントリー手順:初心者が再現しやすい「2段階エントリー」

底当ては難しいので、条件を満たしたら小さく入り、値動きが味方したら追加する方式が安定します。以下は現物(信用を使わない)前提の手順です。

6-1. 監視条件(当日朝まで)

①不祥事の追加情報が出ていない(“追撃材料”が止まっている)。②PTSが極端に崩れた後、下げが鈍る。③当日寄る見込みがある(特別気配の更新が進む、板に買いが出てくる)。この3つが揃わないなら、寄っても乱高下しやすいです。

6-2. 1回目の買い:寄り後の“最初の戻り”で追わない

寄った直後の急騰に飛び乗るのは危険です。狙うのは『寄り後に一度戻してから、押し目で止まった場所』です。具体的には、5分足で高値→安値の押しが入り、安値を割らずに陽線で切り返す場面。ここで小さく買います(例:予定資金の30%)。

6-3. 2回目の買い:VWAP回復 or 戻り高値ブレイク

次に『買い方が優勢になった証拠』を待ちます。初心者が使いやすいのはVWAPです。分足VWAPを明確に上抜き、押してもVWAPがサポートになるなら、需給が反転しています。ここで残りの70%を入れるか、半分ずつ追加します。

7. 損切り設計:不祥事銘柄は“値幅制限”があるのでルールが要る

不祥事後の反発狙いで一番大事なのは、利確より損切りです。値幅制限があるため、想定外に動くと『売りたいのに売れない』が起きます。だから、入る前に撤退条件を固定します。

7-1. 価格の撤退条件:直近安値割れ(分足)

1回目の買いは『押し目の安値割れで撤退』が基本です。割れた瞬間に成行ではなく、板の状況に応じて“逃げられる指値”を置くのがコツです(例:割れたら1ティック下に指値)。

7-2. 時間の撤退条件:反発が出ないなら時間で切る

不祥事銘柄は“戻りが遅い”とジリ安で削られます。例として『前場でVWAP回復できないなら一旦撤退』『大引けまでに高値更新できないなら撤退』など、時間条件を入れると損失が拡大しにくい。

7-3. 追加悪材料が出たら即撤退(ルール化)

場中に追加報道が出ると、板が一瞬で消えます。初心者は内容を精査するより、『追加報道=一旦撤退』の方が現実的です。戻りで入り直せばいいだけです。

8. 罠:初心者が“底打ち”と勘違いしやすいサイン

8-1. 出来高が少ないのに反発している

出来高が少ない反発は“買いが少ない”反発です。戻り売りで簡単に潰れます。底打ち狙いは、基本的に出来高を伴う必要があります。

8-2. ストップ安が剥がれた=安心、ではない

剥がれは“ただの注文の出し直し”でも起きます。剥がれて上がったのに、歩み値が小口で薄いなら信用できません。大口約定が連続し、下で吸収しているかを見ます。

8-3. 掲示板やSNSの『材料出尽くし』

材料出尽くしは結果論になりがちです。あなたが信じるべきは“出来高と価格の関係”です。主観情報は参考程度に留めます。

9. ケーススタディ(架空例):寄らず2日→3日目に寄って反発を取る

ここでは架空の小型株A社を例に、手順を具体化します。

【状況】月曜夜に不祥事報道。火曜は寄らずストップ安。水曜も寄らず。木曜にようやく寄る見込み。

【観測】木曜の寄り前、特別気配の更新が進み、買い板が徐々に厚くなる。PTSでは前夜に急落したが、終盤は下げが鈍い。追加報道はない。

【当日】寄り付きで大量の出来高が成立(20日平均の6倍)。寄り直後は乱高下するが、最初の30分で投げが出切り、その後は安値を割れない。5分足で二番底を作り、出来高は二番底の方が明確に減る。

【エントリー】二番底の反転陽線で資金の30%を買う。直後にVWAPを回復し、押してもVWAPで支えられるのを確認して残りを追加。

【撤退】押し目安値割れで全撤退の指値を置く。結果として引けにかけて高値更新し、翌日ギャップアップ。翌朝は窓埋めの押しを待って分割利確。

ポイントは『寄った日』の出来高クライマックスと、『二番底での出来高減少』です。これがないなら見送ります。

10. 実務のチェックリスト:見る順番を固定して迷いを減らす

初心者は“見るものが多すぎて判断がぶれる”のが敗因になりがちです。順番を固定します。

10-1. 前日夜〜当日朝

  • 追加報道の有無(追撃材料が止まっているか)
  • PTSの下げが鈍っているか(投げのピークアウト)
  • 特別気配の更新が進むか(寄りやすさ)

ここで1つでも怪しければ、その日は“観察だけ”に切り替えます。

10-2. 寄ってから最初の30分

  • 出来高が突出しているか(20日平均比)
  • 安値を更新しても出来高が増えないか(二番底の兆候)
  • 歩み値に大口吸収の連続があるか

この30分は情報量が最大です。焦って発注せず、条件が揃うまで待つのが上手いやり方です。

10-3. エントリー後

  • VWAPの上下(買い方優勢の維持)
  • 押し目で出来高が細るか(売り枯れ)
  • 安値割れ撤退が機能する板か(逃げ道)

この段階で“逃げ道がない”と判断したら、建てない、またはサイズを極小にします。

11. さらに勝率を上げる視点:需給を悪化させる制度要因を知る

不祥事銘柄は、ニュース以外の制度要因で売られます。これを知らないと反発が続かない理由が分からず、利確が遅れます。

11-1. 信用規制・増担保の可能性

急変動銘柄は、信用取引の規制(委託保証金率の引き上げ等)が入ることがあります。これは買い手を減らし、戻りを鈍らせます。規制が入ったら“反発は短命”になりやすいので、利確を優先します。

11-2. 投資信託・指数要因は基本弱い(小型の不祥事では)

大型指数採用銘柄の不祥事は機関の売りが長引くことがあります。一方、小型株は個人主体で反発が速いことがある。あなたが触るなら、どちらの需給なのかを把握します。

11-3. “強制売り”の連鎖(追証・担保割れ)

急落局面では追証が発生し、損切りが損切りを呼びます。出来高クライマックスは、この強制売りが一気に出る日でもあります。つまり、その日を取れれば反発を取りやすいが、取れないなら触らない方がいい。

12. 利確設計:反発は“短期勝負”が基本

不祥事後の反発は、長期投資というより短期の需給トレードになりやすいです。欲張ると再下落に巻き込まれます。

12-1. 分割利確:戻り高値・VWAP割れを使う

例:前日高値や寄り付き付近は戻り売りが出やすい価格帯です。そこに近づいたら半分利確。残りはVWAP割れや直近安値割れで手仕舞い。こうすると“取り逃し”と“戻りでの損失”が両方減ります。

12-2. 翌日のギャップアップは“利確優先”

反発翌日にギャップアップしたら、寄りで利確を検討します。理由は、前日買った短期勢が一斉に利確しやすく、窓埋めの押しが起きやすいからです。追いかけず、押しで再エントリーの方が合理的です。

13. まとめ:底を当てに行かず、“底打ちの証拠”で入る

寄らずストップ安は、情報ではなく需給の崩壊イベントです。初心者が勝つには、①寄らずの間は触らない、②寄った日に出来高クライマックスを確認する、③二番底で出来高が減るなど“売り枯れの証拠”を待つ、④2段階で入り、撤退条件を先に固定する——この4点で十分です。

最重要は『生き残ること』です。不祥事銘柄は当たれば大きい反面、外すと逃げられない。だから、根拠(出来高・価格の関係)が弱い日は見送る。見送れる人が、最終的に勝ち残ります。

14. 取引ルールを支える基礎知識:特別気配・値幅制限・寄らずの仕組み

寄らずストップ安を“怖いもの”から“理解できる現象”に変えるために、仕組みを最低限押さえます。ここが曖昧だと、板を見ても判断できません。

14-1. 値幅制限(ストップ高・ストップ安)とは

日本株は1日で動ける値幅が決まっています。下限がストップ安で、そこに売りが殺到すると価格はそれ以上下がれません。『下がれない=安心』ではなく、『価格形成が止まって売りが溜まる』状態になりやすいのが問題です。翌日も下限が切り下がって続落することがあるため、連続ストップ安になり得ます。

14-2. 特別気配とは

売り買いの不均衡が大きいとき、取引所は価格を段階的に更新しながら“均衡点”を探します。これが特別気配です。寄り付き前や急変時に表示されます。売り超過なら気配が下へ更新されますが、買いが十分に出てこないと均衡せず、寄らないまま時間だけが進みます。これが『寄らず』です。

14-3. 寄った瞬間は「圧縮された注文」が一気にぶつかる

寄らずが続いた分、投げたい注文が蓄積されています。寄るときは、それらがまとめて約定し、分足で異常な出来高が出ます。ここが出来高クライマックスの発生点です。逆に言うと、寄ったのに出来高が伸びない場合は、まだ売りが板に残っていて、今後も下げやすいと考えられます。

15. 銘柄選別:同じ不祥事でも“触っていい銘柄”と“触らない銘柄”がある

反発狙いは全銘柄で同じ手法が通用しません。初心者が事故りにくい選別軸を提示します。

15-1. 流動性(出来高・売買代金)は最優先

売買代金が小さい銘柄は、板が薄く、1回の成行で数%飛びます。反発を取る以前に“逃げられない”が起きる。目安として、平常時でも売買代金が日次で数億円以上ある銘柄を優先します。

15-2. 価格帯が低すぎる銘柄は避ける

低位株は値幅制限の刻みが粗く、ギャップが大きくなります。短期資金が集まる一方で、値動きが荒く、初心者には難易度が上がります。まずは中価格帯の方が発注ミスが致命傷になりにくい。

15-3. 事業の“連想売り”が広がるテーマは注意

不祥事が業界全体の規制強化につながる場合、同業にも売りが波及し、資金が戻りにくいことがあります。個別の反発より、セクター全体の地合い確認が必要です。

16. 発注の実戦:成行を減らし、指値を“逃げられる位置”に置く

寄らずストップ安明けはスプレッドが広がりやすく、成行が不利になりやすい局面です。初心者ほど“成行多用”で損をします。

16-1. エントリーは指値が基本(約定を急がない)

狙うのは押し目なので、指値で待つ方が合理的です。『約定しなかったら見送り』くらいの感覚が安全です。

16-2. 損切りは「板の逃げ道」を前提に組む

ストップ注文が使える口座でも、急変時は滑ることがあります。現実的には、撤退価格を決めたら、1ティック下(または板がある価格)に指値を置くなど、板状況に合わせた逃げ方が必要です。

16-3. 1回のミスで致命傷にならないサイズにする

不祥事銘柄は“想定外”が起きます。だから、1回のトレード損失上限を資金の0.5〜1.0%程度に抑えると継続できます。逆に、勝てそうに見えるからとサイズを上げると、寄らず再発で一撃を食らいます。

17. 反省と改善:トレード後に残すべき3つの記録

短期手法は、検証して改善しないと再現性が出ません。初心者ほど“感想”ではなく“数値”を残すべきです。

17-1. 出来高倍率(当日÷20日平均)

底打ち候補だったのか、ただの途中だったのかを後で判定できます。

17-2. 反発の質(VWAPの上に滞在した時間)

反発が本物なら、VWAP上に居る時間が長くなります。下に戻るのが早いなら、吸収が弱かった可能性が高い。

17-3. 追加材料のタイミング

追加報道が出た時刻と、その直後の板・価格の反応を記録すると、“次回の撤退判断”が速くなります。

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