騰落レシオ120%超えの過熱局面で崩れを取る:利確・空売り・撤退判断の実戦マニュアル

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今回のテーマは「騰落レシオ(とうらくレシオ)120%超え」のような過熱局面で、利益確定のタイミング短期の空売り、そして何より重要な撤退判断を具体的に組み立てる方法です。騰落レシオは「上がっている銘柄が増えすぎていないか」を測る指標ですが、使い方を間違えると“過熱=すぐ暴落”と早合点して踏まれます。ここでは、初心者でも再現しやすい手順に落とし込みます。

騰落レシオとは何か:まずは意味を誤解しない

騰落レシオは、一定期間における「値上がり銘柄数」と「値下がり銘柄数」の比率を百分率で表したものです。たとえば25日騰落レシオなら、過去25営業日を対象に、値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数×100で計算されます(計算方法の細部はデータ提供元で微差がありますが概念は同じです)。

重要なのは、これは“指数のテクニカル”というより、市場の地合い(需給の偏り)を測る体温計に近いことです。過熱の数字が出たら、あなたのやるべきことは「即ショート」ではなく、利益確定・建玉圧縮・逆回転の準備です。

なぜ120%が意識されるのか:実務で役立つ解釈

120%という水準は、「値上がり銘柄が値下がり銘柄を大きく上回り、買いが広範囲に波及している」状態を示します。ここで起きやすいのは次の3つです。

1)利確の連鎖が起きやすい
上昇が広がるほど、短期勢・スイング勢の含み益が増え、どこかのニュース(指標、要人発言、決算)をきっかけに「一斉に利益確定」が出ます。
2)押し目が浅くなり、損切りが遅れがち
強い地合いだと、下げてもすぐ戻る経験が増えます。そのため、下げ始めた時に「どうせ戻る」と握りやすくなります。過熱局面の損切り遅れは致命傷になりやすいです。
3)指数連動の機械的売りが効きやすい
先物主導の下げ、リバランス、海外要因のリスクオフが来ると、銘柄の良し悪しより“まとめて売られる”形になります。過熱局面ほどこの衝撃が大きいです。

初心者がやりがちな失敗:騰落レシオ単独で逆張りする

騰落レシオ120%超えを見て、個別株を「上がりすぎ」と決めつけて空売りするのは危険です。なぜなら、騰落レシオが高い局面は「上昇トレンドの真っ最中」であることが多く、踏み上げを食らう条件が揃っているからです。

具体的には、上昇トレンド中は「押したら買い」が機能しやすく、空売りの含み損が増えたところで買い戻しが入り、さらに上がるという循環が起きます。騰落レシオは“高い=危険”ではなく、高い=手仕舞いを計画する局面と理解してください。

実戦フレーム:過熱局面の意思決定は3段階で分ける

ここからが本題です。騰落レシオ120%超えを起点に、あなたの行動を次の3段階に分解します。

第1段階:利確の設計(ポジションを軽くする)

過熱局面で最初にやるのは、建玉の整理です。ポイントは「全部売る」ではなく、ルールで売ることです。例えば次のように決めると、感情が入りにくくなります。

ルール例A:分割利確
・含み益があるポジションは、まず30%を利確(利益の“確保”)
・残りは、前日安値割れ、もしくは5日移動平均割れで追加利確(トレンドの崩れで“減らす”)
・それでも強い銘柄は、最後まで残す(“強者の残し”)

ルール例B:指数で逃げる
個別の判断が難しい人は、指数(TOPIXや日経平均)に連動しやすい大型株ほど先に軽くする方法が有効です。過熱局面での急落は指数主導で起きやすく、個別の強さが無視されやすいからです。

利確の実務で大事なのは「利確=勝ち確」ではないことです。利確は、次の局面で勝つための資金回収です。過熱局面はチャンスでもありますが、同時に“取り返しのつかない負け”が出やすい局面でもあります。

第2段階:空売りをやるなら条件を絞る(やらなくてもいい)

初心者に最初に言っておくと、空売りは必須スキルではありません。過熱局面でやるべきは「逃げる」ことで、空売りは“上手い人の追加戦術”です。ただし、やる場合は条件を厳密にします。

空売り候補を選ぶ3条件

条件1:直近の上昇が“材料より需給”である
例えば、明確な業績上方修正や新規大型契約より、テーマ物色やSNS拡散で上がった銘柄は、熱が冷めると落ちやすい傾向があります。

条件2:上髭が増え、出来高だけが膨らむ
高値圏で「上に行くが引けで戻される」形が続くと、買いの勢いが鈍っているサインです。出来高が増えているのに上がらないのは、売りを吸収できていない可能性があります。

条件3:指数が弱い日に相対的に弱い
地合いが悪い日に踏ん張れない銘柄は、崩れ始めると下げが速いです。逆に、地合い悪でも強い銘柄を空売りすると踏まれます。

エントリーは“崩れ”を確認してから

空売りのエントリーは、騰落レシオではなく、価格の崩れで行います。具体例として、次のような形が初心者にも判断しやすいです。

・前日安値を割って戻りが弱い(戻り売りが優勢)
・寄り付き直後に高値更新できず、5分足で下落方向の出来高が増える
・VWAP(出来高加重平均価格)を下回ったまま戻れない

ここで重要なのが、空売りは「当てに行く」のではなく、損切り幅が小さい形だけを狙うということです。崩れを確認して入れば、上に戻ったらすぐ切れます。これが空売りの生命線です。

損切りルール:空売りは“損切りが先、利益は後”

空売りで一番ダメなのは、踏まれているのに「過熱だから落ちるはず」と祈ることです。騰落レシオが高い局面は、踏み上げが起きる土壌でもあります。だから、損切りは機械的に決めます。

損切り例
・エントリー後、直近戻り高値を明確に上抜いたら撤退
・VWAPを上回り、5分足が陽線連発になったら撤退
・逆指値(ストップ)を入れ、指値で逃げない

第3段階:撤退判断(“負けない”ための最重要パート)

過熱局面で初心者が勝てない最大の理由は、相場が崩れ始めた時に撤退できないことです。撤退判断は、テクニカルよりも行動のチェックリストに落とし込むと強いです。

撤退チェックリスト(3つ揃ったら危険度が跳ね上がる)

チェック1:指数が寄り天・後場崩れになっている
日経平均やTOPIXが、朝だけ強くて後から落ちる日は、短期資金の利確が優勢になっています。過熱局面では“朝の強さ”が罠になりやすいです。

チェック2:値上がり銘柄数が減り、上げているのが一部だけ
騰落レシオは遅行性があるため、数字が高いままでも内部は崩れ始めます。上げている銘柄が減り、指数だけが保たれている状態は警戒です。

チェック3:前日高値更新ができない銘柄が増える
上昇局面では高値更新が連鎖します。それが止まると、買いが続かなくなっています。

この3つが揃ったら、あなたがやることは「当てる」ではなく、建玉を軽くして守るです。勝ち続ける人は、こういう局面で一気にキャッシュ比率を上げます。

具体例:指数主導の過熱→崩れを想定したシナリオ

ここで、初心者にもイメージしやすいように、よくある一日の流れを文章で再現します。

朝:海外市場が強く、先物が上。寄り付きから日経平均が上昇し、値上がり銘柄が多い。騰落レシオは既に120%を超えており、SNSでは強気一色。
あなたの行動:ここで新規の買いを増やすのではなく、含み益銘柄の一部を利確し、逆指値を引き上げる。

前場後半:指数は高値圏だが、個別は上髭が増える。値上がり率ランキングの入れ替わりが激しく、上がる銘柄が固定されない。
あなたの行動:“上がらないのに出来高だけ増える銘柄”を観察リストに入れる。空売りはまだ我慢。

後場:昼休みに米金利や為替のニュースが出て先物が下落。指数がVWAPを割り込み、主力株が崩れる。
あなたの行動:残していたポジションを追加利確。空売りをやるなら、前日安値割れ→戻り弱い局面だけに限定して短期で。

大引け:指数は結局マイナス転換。強かった銘柄も引けで売られ、翌日の信用評価損悪化が意識され始める。
あなたの行動:翌日に備え、ポジションサイズを落とし、現金を確保。勝ちを守る。

騰落レシオを“トレード手順”に落とす:毎朝のルーチン

初心者が上達する最短ルートは、毎日の判断をルーチン化することです。騰落レシオ120%超えの局面では、次の順番で確認するとブレにくくなります。

Step1:騰落レシオ(25日など)を確認し、過熱ゾーンかどうかを把握
数値は“警戒レベル”として扱い、売買のトリガーにはしない。

Step2:指数の位置(前日高値・安値、VWAP、移動平均)を確認
指数が強いなら空売りは抑制。指数が崩れて初めて「守り」や「短期ショート」を検討。

Step3:自分の保有銘柄の“利確ルール”を実行
分割利確、逆指値の引き上げ、弱い銘柄の整理を機械的に。

Step4:監視銘柄で“崩れの形”が出たものだけを短期で触る
過熱局面での短期売買は、触る銘柄数を絞るほど成績が安定します。

初心者が選ぶべき取引スタイル:おすすめは「利確+見送り」

過熱局面で初心者に最も期待値が高いのは、派手な空売りではなく、利確して見送ることです。市場は、過熱してからさらに上がることもあれば、突然崩れることもあります。どちらも起きるから難しいのです。

だからこそ、騰落レシオ120%超えは「攻めのサイン」ではなく、「守りのサイン」として使うのが合理的です。相場で長く勝つ人は、勝てる局面で大きく取り、危ない局面では“やらない”を選びます。過熱局面は後者です。

よくある質問:どの市場で使えるのか

日本株:使いやすいです。銘柄数が多く、地合いの偏りが数字に出やすい。
米国株:指数が強すぎる局面では高止まりが長く、騰落レシオの“高いまま”が続くことがあります。過熱でも即崩れない前提で、利確中心に。
FX・暗号資産:銘柄数の概念が異なるため、同じ指標のままでは使いにくいです。FXや暗号資産では、別の“内部指標”(例:資金調達率、建玉、出来高の偏り)で代替するのが現実的です。

まとめ:120%超えは「勝ちを守る」合図

騰落レシオ120%超えは、相場の熱が高いサインです。ここで大事なのは、次の3点です。

第一に、騰落レシオ単独で逆張りしないこと。第二に、利確と建玉圧縮をルール化して淡々と実行すること。第三に、空売りをやるなら“崩れを確認して損切り優先”で短期に徹すること。
過熱局面で生き残れれば、次の押し目や次のトレンドで、精神的にも資金的にも優位に戦えます。相場は常に続きます。最優先は、次のチャンスまで資金を残すことです。

補足:騰落レシオが効きにくい局面(例外パターン)

騰落レシオは便利ですが、万能ではありません。特に次のような局面では「過熱なのに下がらない」「過熱なのにむしろ上がり続ける」ことがあります。ここを理解しておくと、早すぎる撤退や無駄な空売りを減らせます。

例外1:金融相場の初期(流動性が主役の上昇)
政策金利や金融環境が緩和方向に傾いた直後は、業績の裏付けよりも「資金が入りやすい」ことが上昇理由になります。この局面は、騰落レシオが高止まりしやすく、過熱指標が“警戒の役割”に留まりやすいです。ここでやるべきは、空売りではなく、利確ルールを緩めずにトレンドの終わりを待つことです。

例外2:指数入れ替え・リバランスなどの需給イベント
特定日に買い需要が集中するイベントが近いと、地合いが過熱しても買いが続きます。騰落レシオは市場全体の体温なので、イベントの“買い圧力”のほうが勝つと、数字が高くても押しが浅いまま推移します。対策は、イベント日程を把握し、当日までの「利確と軽量化」を淡々と進めることです。

例外3:一部の巨大主力が指数を押し上げる相場
指数寄与度の高い銘柄が上がり続けると、指数は強く見えますが、実は広範囲では弱いということもあります。このとき騰落レシオが高いか低いかで相場感がブレます。対策は、指数だけでなく「値上がり銘柄数」「売買代金上位の顔ぶれ」「セクターの広がり」をセットで確認することです。

上級者がやっている“過熱→崩れ”の早期検知(初心者向けに簡略化)

本来は板・歩み値・先物の気配なども見ますが、初心者が真似しやすい形に簡略化すると、次の3点が早期警戒として機能します。

1)高値更新銘柄の“翌日寄り弱”が増える
強い相場では、高値更新→翌日も高く始まりやすいです。それが「高く始まるがすぐ売られる」形に変わると、短期勢が利確モードになっています。あなたは新規買いを減らし、利確優先に切り替えるべきです。

2)出来高のピークが前倒しになる
上昇が続くと、出来高の山が「後場」から「前場」へ、さらに「寄り直後」へと前倒しになることがあります。これは“買いたい人が朝に殺到している”状態で、買いが尽きると反転しやすいです。寄り直後の出来高が突出し、後が続かない日は過熱終盤のサインになりやすいです。

3)ニュースへの反応が鈍る
良い材料が出ても上がらない、あるいは上がっても引けで戻される。これは「材料は織り込んだ」というサインです。過熱局面では、材料の良し悪しより、需給の偏りが価格を決めます。

“見送り”を正当化する:やらないことが利益になる局面

初心者ほど「毎日トレードしないと成長しない」と思いがちですが、過熱局面はむしろ逆です。ここで無理に勝ちを積み上げようとすると、1回の崩れで大きく持っていかれます。見送りを決断するための考え方を3つ提示します。

考え方1:勝率より“最大損失”を管理する
相場で資金を増やすには、勝率よりも「大負けしない」ことが効きます。過熱局面は、普段よりギャップや急落が起きやすく、最大損失が膨らみます。勝ちやすさではなく、負けた時の損失の大きさで判断すると、見送りが合理的になります。

考え方2:期待値の高い局面に集中する
あなたの資金・時間・集中力は有限です。過熱の終盤はノイズが増えます。むしろ崩れた後の押し目、出来高が落ちた後の再上昇など、形が綺麗な局面のほうが期待値が高いことが多いです。

考え方3:キャッシュは“次の武器”
過熱局面で現金比率を上げると、崩れた日に買いに回れます。多くの人が下げで恐怖になる中、あなたは現金を持っている。これが次のチャンスの源泉です。

最低限のリスク管理:初心者が守るべき3つのルール

最後に、過熱局面に限らず、初心者が必ず守るべきルールを3つに絞ります。ここを守るだけで、致命的な損失の確率が大きく下がります。

ルール1:1回の取引で失う上限を先に決める
エントリー前に損切りラインを決め、そこで切った時の損失が許容範囲に収まるように数量を調整します。「損切りをどこに置くか」ではなく「損失をいくらにするか」を先に決めるのがコツです。

ルール2:持ち越しは“理由”がある時だけ
過熱局面はギャップが出やすいので、根拠が弱い持ち越しは危険です。どうしても持ち越すなら、逆指値を入れ、想定外の下げで致命傷にならないようにします。

ルール3:一度崩れたら“取り返そうとしない”
崩れた日に負けると、取り返したくなります。しかしその日はボラが荒く、判断が狂いやすい。負けた日はサイズを落とすか撤退する。これが生き残るためのルールです。

次の一手:過熱が解消した後に狙うポイント

騰落レシオが高い局面が終わると、相場は「押し目」か「下落トレンド」かに分かれます。ここで初心者が狙いやすいのは、押し目の初動よりも、一度下げて落ち着いた後の反発です。

例えば、指数が下げ止まり、値下がり銘柄数が減り、出来高が落ち着いたタイミングで、強かったセクターが再び買われ始めることがあります。ここは“守り”から“攻め”に戻す局面で、期待値が上がりやすいです。過熱局面で現金を確保していれば、この局面で優位に戦えます。

p-nuts

お金稼ぎの現場で役立つ「投資の地図」を描くブログを運営しているサラリーマン兼業個人投資家の”p-nuts”と申します。株式・FX・暗号資産からデリバティブやオルタナティブ投資まで、複雑な理論をわかりやすく噛み砕き、再現性のある戦略と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ実践できること、そして迷った投資家が次の一歩を踏み出せることを大切にしています。

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