一目均衡表の三役好転で捉えるスイングの強い買いシグナル――ダマシを減らす実践ルール

テクニカル分析
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【DMM FX】入金
  1. 三役好転は「買いの大前提」を一枚で確認できる
  2. まず覚えるべき三役:転換線・基準線・雲・遅行スパン
    1. 転換線(9期間の高値安値の中間)
    2. 基準線(26期間の高値安値の中間)
    3. 雲(先行スパン1と2の帯)
    4. 遅行スパン(26期間前の終値と比較)
  3. 三役好転の定義:3つの条件を“同じ足”で判定する
  4. 最初の実践セット:日足三役好転×週足の方向でフィルターする
    1. ルールA:週足で雲の上、または雲を上抜け中の銘柄だけ触る
    2. ルールB:週足で基準線が上向き、または横ばいから上向きに変化している
  5. エントリーの型は2つに固定する:①ブレイク追随 ②押し目待ち
    1. 型①:雲上抜け確定の翌日(または翌足)で追随する
    2. 型②:三役好転後の“初回の押し目”を基準線・雲で拾う
  6. 損切りの置き方:基準線割れだけでは甘い、価格帯で決める
    1. 推奨ルール:終値ベースで判定し、かつ直近安値の下に置く
  7. 利確は“逆シグナル”より先に設計する:部分利確とトレーリング
    1. 利確ルール1:リスクリワード1:2で一部利確
    2. 利確ルール2:残りは基準線(または転換線)を終値で割るまで保有
    3. 利確ルール3:雲が薄い局面は早めに守る
  8. ダマシを減らす“現場のチェック項目”
    1. チェック1:雲抜けが“実体”で起きているか
    2. チェック2:雲のねじれ直後は慎重に
    3. チェック3:出来高が増えているか(最低限の需給確認)
    4. チェック4:上に“重い過去高値”が近すぎないか
  9. 初心者向け:銘柄スクリーニングの手順(迷わない順番)
  10. リスク管理:三役好転は“勝率”より“損益構造”で勝つ
    1. 1回の損失上限を決める
    2. “損切りを動かさない”ルールを入れる
  11. ありがちな失敗と、その場での対処
    1. 失敗1:三役好転が出たからといって、どの銘柄でも買う
    2. 失敗2:押し目を待ちすぎて乗れない
    3. 失敗3:利確が遅れて利益が消える
  12. まとめ:三役好転は“ルール化”すると武器になる

三役好転は「買いの大前提」を一枚で確認できる

一目均衡表は、相場の方向感(トレンド)と、そのトレンドがどれだけ「勢い」を持っているか(時間・位置・抵抗帯)をまとめて可視化するツールです。スイングでは「買いで入るべき局面」と「まだ早い局面」を間違えると、数日〜数週間の含み損を抱えやすくなります。そこで強力なのが三役好転です。三役好転は、単に“上がりそう”ではなく、上昇トレンドへ移行した可能性が高い局面を、3つの条件で機械的に判定できます。

ただし、三役好転は万能ではありません。レンジや材料相場ではダマシも増えます。本稿では、初心者でも再現しやすいように「三役好転を使う前提」「入る場所」「降りる場所」「避ける条件」を、具体的なルールとして落とし込みます。

まず覚えるべき三役:転換線・基準線・雲・遅行スパン

一目均衡表の要素は多いですが、三役好転だけに絞るなら、次の4つが分かれば足ります。

転換線(9期間の高値安値の中間)

短期の勢いを表します。転換線が基準線を上抜くと、短期の買い圧力が中期を上回った、という合図になりやすいです。

基準線(26期間の高値安値の中間)

中期の“基準”です。スイングでは基準線が押し目の目安・損切りの目安になりやすい反面、値動きが荒い銘柄だと簡単に割り込むので「どの足で見るか」を後述のルールで固定します。

雲(先行スパン1と2の帯)

雲は“未来の抵抗帯”として描かれます。株価が雲の上に出ると、上値が軽くなりやすい一方、雲が薄いと簡単に割り込むため、雲の厚みも判断材料になります。

遅行スパン(26期間前の終値と比較)

遅行スパンは「今の株価が、26期間前の株価より強いか」を視覚化します。遅行スパンが当時のローソク足を上抜けていれば、相対的に強い局面だと解釈できます。

三役好転の定義:3つの条件を“同じ足”で判定する

三役好転は次の3条件が同時に満たされた状態です(細部は流派がありますが、ここでは実務的な判定に統一します)。

条件①:転換線が基準線を上抜く(転換線>基準線)
短期が中期を上回り、上昇の初動になりやすいサインです。

条件②:株価が雲の上にある(終値>雲上限)
“抵抗帯を上抜けた後”であることを求めます。初動を逃したくない気持ちは分かりますが、スイングでは「抜けてから乗る」方が勝率が安定します。

条件③:遅行スパンがローソク足を上抜く(遅行スパン>26期間前の価格帯)
上昇が“相対的な強さ”を伴っているかの確認です。ここが弱いと、雲抜けしていても上値が重い局面が増えます。

注意点は、3条件をバラバラの足で見ないことです。日足で条件①だけ見て、雲は4時間足、遅行は週足…という混在は、シグナルの意味を壊します。初心者は「日足で三役好転」「週足で環境認識」の2段階に限定するとブレません。

最初の実践セット:日足三役好転×週足の方向でフィルターする

三役好転の弱点は、レンジで頻発する“ダマシ”です。これを減らす現実的な方法が、上位足フィルターです。

ルールA:週足で雲の上、または雲を上抜け中の銘柄だけ触る

日足で三役好転しても、週足が雲の下だと、上値に大きな抵抗が残りやすいです。初心者は「週足の雲の上」だけに絞ると、銘柄数が減る代わりに勝率が上がりやすくなります。

ルールB:週足で基準線が上向き、または横ばいから上向きに変化している

週足基準線の傾きは、長めの資金が入りやすい地合いかどうかの目安です。完全に上向きでなくても、「下向きが止まり横ばい→上向き」の変化点はトレンド転換の初動になりやすいです。

エントリーの型は2つに固定する:①ブレイク追随 ②押し目待ち

三役好転が出ても、どこで入るかを決めないと、毎回バラバラなトレードになります。初心者は型を2つに固定してください。

型①:雲上抜け確定の翌日(または翌足)で追随する

最もシンプルで、検証しやすい入り方です。日足で「終値が雲上限より上」で確定し、かつ転換線>基準線、遅行スパンが上抜け、まで揃っている翌日に成行または指値(前日終値付近)で入ります。

具体例:ある銘柄が長くレンジを続け、雲の中をうろついていたとします。決算でギャップアップして雲を上抜け、その日の終値も雲の上で引けた。翌日寄り付きが高すぎなければ(前日終値から+2〜3%以内など自分の許容範囲)、追随で入ります。ここで大事なのは「高値を掴むのが怖いから、3日待つ」などの感情ルールを入れないことです。待つほどにリスクリワードが悪化しやすくなります。

型②:三役好転後の“初回の押し目”を基準線・雲で拾う

追随が怖い人に向きますが、待つ分だけ条件を明確にしないと、ただの“押し目探し”になります。押し目の候補は次の順で考えます。

押し目候補1:基準線までの調整(終値が基準線近辺で止まる)
押し目候補2:雲上限までの調整(雲の上端で反発)
押し目候補3:転換線までの浅い調整(強い上昇の時に発生)

具体例:雲抜け後に3〜5本上昇し、短期勢が利確して2本下げた。下げ止まりが基準線付近で、ローソク足が下ヒゲを付けて終値が基準線の上で終わった。翌日、その下ヒゲの高値を上抜くタイミングで入る、という形です。ここでは「押し目の底を当てる」必要はありません。“止まったこと”を確認して入るのがスイングの基本です。

損切りの置き方:基準線割れだけでは甘い、価格帯で決める

初心者が最も迷うのが損切りです。三役好転トレードは「トレンドに乗る」設計なので、損切りは“トレンドが壊れたサイン”に置きます。ただし、基準線はザラ場で割れやすいため、単純に「基準線割れで損切り」はノイズ負けしやすいです。

推奨ルール:終値ベースで判定し、かつ直近安値の下に置く

型①(追随)の場合:エントリー前日の安値、または雲上限の少し下(例:0.5〜1.0ATR下)を初期ストップにします。
型②(押し目)の場合:押し目の下ヒゲの最安値の下、もしくは押し目形成の直近安値の下に置きます。

理由:トレンドフォローで最悪なのは「小さな損切りを何度も食らい、いざ伸びた時に乗れていない」状態です。終値基準にするだけで、ノイズで刈られる回数が減ります。

利確は“逆シグナル”より先に設計する:部分利確とトレーリング

三役好転は買いシグナルですが、売り側の明確な“同格シグナル”を待つと利確が遅れやすいです。スイングでは、利益を守りながら伸ばす設計が重要です。

利確ルール1:リスクリワード1:2で一部利確

例えば、初期ストップまでの距離が-5%なら、+10%で半分利確する、といった形です。初心者がメンタル崩壊しやすいのは「含み益が出たのに、全部戻されて微益or損」になるパターンです。一部利確はそれを防ぎます。

利確ルール2:残りは基準線(または転換線)を終値で割るまで保有

トレンドが続く限り保有し、崩れたら降りる。これを機械的に行うため、残りポジションは「終値で基準線割れ」または「転換線割れ」のどちらかを採用します。銘柄のボラが大きい場合は基準線、小さい場合は転換線、という使い分けが現実的です。

利確ルール3:雲が薄い局面は早めに守る

雲が薄い=支持が弱い可能性があるため、上昇中でも急落で雲を割り込みやすいです。雲が薄い銘柄は、トレーリングストップを少しタイトにする(例:基準線ではなく転換線基準)と、利益を守りやすいです。

ダマシを減らす“現場のチェック項目”

三役好転が出ても、負けパターンには共通点があります。初心者が最初に徹底すべきチェックをまとめます。

チェック1:雲抜けが“実体”で起きているか

ヒゲで雲を抜けただけで、終値が雲の中に戻っているケースは要注意です。雲は抵抗帯なので、実体で抜けてからが本番です。

チェック2:雲のねじれ直後は慎重に

雲のねじれは相場の転換点になりやすい一方、方向感が定まらず往復ビンタになりやすい局面でもあります。ねじれ直後の三役好転は、型②(押し目待ち)に寄せた方が安定します。

チェック3:出来高が増えているか(最低限の需給確認)

テクニカルは需給の結果です。雲抜けの日に出来高が増えていない銘柄は、上抜けが継続しにくいことがあります。出来高が急増しているほど良い、という意味ではなく、「抜けた日に参加者が増えているか」を確認する程度で十分です。

チェック4:上に“重い過去高値”が近すぎないか

雲を抜けても、すぐ上に強烈な過去高値(例:直近半年の高値)があると、そこが利確売りの壁になりやすいです。上値余地が小さいのに追随すると、リスクリワードが悪化します。

初心者向け:銘柄スクリーニングの手順(迷わない順番)

日々の作業を固定すると、トレードが上達します。おすすめの順番は次の通りです。

Step1:週足で雲の上にある銘柄をまず抽出(大型株・流動性の高い銘柄中心)
Step2:日足で三役好転が“直近5本以内”に発生した銘柄を抽出
Step3:エントリー型を選択(追随か押し目か)
Step4:初期ストップ位置を決め、許容損失(例:資金の1%)からロットを逆算
Step5:利確ルール(部分利確の目標、残りのトレーリング基準)を先に紙に書く

この順番にすると「買いたいから理由を探す」状態になりにくく、ルール主導になります。

リスク管理:三役好転は“勝率”より“損益構造”で勝つ

三役好転は、勝率が常に高い手法ではありません。むしろ、トレンドが出ない時期は負けが続くこともあります。それでもトータルで勝つためには、損益構造を整える必要があります。

1回の損失上限を決める

初心者は「資金の0.5〜1.0%」を1回の最大損失の目安にすると、連敗しても立て直せます。例えば100万円なら、1回の最大損失は5,000〜10,000円程度です。これを決めると、損切り幅が広い銘柄は自然にロットが小さくなり、破滅的な損失を避けられます。

“損切りを動かさない”ルールを入れる

エントリー後に不利になったからといって、ストップを遠ざけるのは禁物です。遠ざけた瞬間に、手法が別物になります。動かすのは有利方向(利益を守る方向)だけに限定します。

ありがちな失敗と、その場での対処

失敗1:三役好転が出たからといって、どの銘柄でも買う

低流動性銘柄はスプレッドが広く、雲抜けが“板の薄さ”で起きることもあります。初心者はまず、出来高が安定している銘柄(指数採用級、メジャー銘柄)で練習するのが現実的です。

失敗2:押し目を待ちすぎて乗れない

強いトレンドは押し目が浅く、基準線まで落ちてきません。型②を選ぶなら「転換線までの浅押しでも入る」代わりに、ストップも浅くし、損益構造で戦います。

失敗3:利確が遅れて利益が消える

部分利確を入れるだけで改善します。特に初心者は「勝った体験」が大事で、勝った体験がルール遵守を強化します。

まとめ:三役好転は“ルール化”すると武器になる

三役好転は、転換線・基準線・雲・遅行スパンの3条件で、上昇トレンドへの移行を判断するシンプルで強力な枠組みです。ただし、ダマシを避けるには、週足フィルター、エントリーの型固定、終値ベースの損切り、部分利確とトレーリングといった“運用設計”が不可欠です。

最後に、今日から実行できる最小セットを置きます。
・週足:雲の上の銘柄だけに絞る
・日足:三役好転が出たら、追随か初回押し目のどちらかで入る
・損切り:終値基準+直近安値の下
・利確:1:2で半分利確、残りは基準線割れまで保有
この4つを守るだけで、三役好転は“分かった気になる指標”から“再現可能な戦略”に変わります。

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