決算サプライズ銘柄の「2日目」を獲る:初動の熱狂と利確の押し目を分解して再上昇に乗る方法

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なぜ「決算サプライズの2日目」が狙い目になるのか

決算で株価が大きく動くのは、単に数字が良かったからではありません。市場参加者の「想定」と「現実」のギャップが一気に埋まることで、価格が新しいレンジへジャンプします。ところが、そのジャンプの翌日(2日目)は、参加者が入れ替わり、売買動機が混在します。ここに短期トレードの「取りやすい歪み」が生まれます。

1日目の上昇は、ニュースを見て反射的に買う短期資金、アルゴ、決算を事前に仕込んでいた資金の上乗せが重なります。2日目に入ると、①前日に買った短期勢の利確、②前日に置いていかれた人の押し目待ち、③機関の見直し買い、④空売り勢の踏み上げや再参入が同時に起きます。「同じ上昇でも、買い手の質が変わる」ため、値動きの癖がはっきり出ます。

結論から言うと、2日目は「寄り付きで飛びつく」よりも、「利確売りが一巡して、買いが再点火する地点」を狙ったほうが再現性が高い局面が多いです。逆に、需給が弱いケースでは、2日目は“天井確認”になりやすく、触らない判断も重要になります。

2日目の参加者を4種類に分ける:値動きの正体は誰か

2日目の値動きを読むときは、価格チャートより先に「誰が何の理由で売買しているか」を整理するとブレません。実務上は次の4種類で考えると、ほぼ説明がつきます。

① 前日仕込んだ短期勢(利確側):決算を跨いだ、あるいは発表直後に入った資金。2日目の朝は「勝ち逃げ」が合理的なので、寄り付き〜前場に売り圧が出やすい。

② 置いていかれた短期勢(押し目買い側):前日買えなかった人。押したら買うが、押さなければ買えない。彼らが待っている価格帯が「下げ止まり候補」になる。

③ 中期目線の見直し買い(追随側):決算内容が構造的に強い場合、アナリストのレーティング変更や、ポジション調整で数日かけて買いが入ることがある。2日目はその初日になりやすい。

④ 空売り勢(需給の増幅装置):前日の急騰で高値警戒の空売りが入るが、需給が強いと踏み上げに変わる。2日目の上昇が“妙に速い”ときはこの影響が大きい。

2日目はこの4種類が同じ銘柄に同居します。だから「売りが出るのは当たり前」ですが、重要なのは売りが出た後に買いが続くかどうかです。買いが続く銘柄は、下げても戻ります。戻らない銘柄は、下げが“本物”です。

まず「決算サプライズ」を定量化する:大きく動く銘柄の共通点

決算サプライズという言葉は曖昧なので、2日目を狙う前提として「市場が本当に驚いた決算」を見分けます。ここが曖昧だと、単なる材料出尽くしの2日目に突っ込みがちです。

目安として、次の要素が重なるほど“2日目の再上昇”が起きやすくなります。

・ガイダンス(会社予想)の上方修正:過去よりも、将来見通しのほうが市場を動かします。今期見通しが上がると、複数日で買いが入りやすい。

・営業利益率などの質が改善:売上が伸びただけより、利益率や継続収益が改善しているほうが再評価が続きやすい。

・コンセンサスとの乖離が大きい:市場予想を大きく上回るほど、ポジションの作り直しが起き、2日目以降も需給が続きやすい。

・出来高が平時の数倍:材料が本物でも、流動性がなければ2日目は崩れやすい。出来高は「参加者の多さ」を表します。

数字をすべて揃えなくても構いません。実戦では「ガイダンス上方」「内容が構造的に良い」「出来高が明確に増えた」の3点が揃えば、2日目の監視候補に入れる価値があります。

2日目の基本シナリオは3つ:寄り付きで結論を急がない

2日目は、寄り付きの気配が強くても弱くても、そこで結論を出すのは早すぎます。なぜなら寄り付きは、PTSや夜間で作られた需給の残りカスが一気にぶつかる場で、ノイズが多いからです。実務上は、次の3シナリオに分けると判断が速くなります。

シナリオA:ギャップアップで始まり、前場で一度“押す”が戻る(王道)

最も狙いやすい形です。寄り付き直後は利確売りが優勢になりやすく、いったん下げます。ただし需給が強い銘柄は、一定の価格帯で下げが止まり、出来高を伴って反発します。この「下げ止まり→反発」のセットを取りに行きます。

このとき重要なのは、押し目の深さよりも“反発の質”です。具体的には、下げている最中は板が薄く、売りがスカスカで落ちやすい一方、下げ止まった瞬間に買い板が厚くなり、歩み値の連続約定が買い側に偏ることが多いです。チャートだけでなく、出来高と約定の連続性を見てください。

エントリーの実務例を一つ挙げます。寄り付き直後の高値を追わず、前日終値や当日寄り値からの押し幅を観察します。5分足で安値更新が止まり、次の足で安値を切らずに陽線が出た。さらに、その陽線で出来高が増え、VWAP付近を回復し始めた。このタイミングで「押し目の買いが入った」と判断し、最初のポジションを小さく建てます。損切りは直近安値の少し下(買いが否定される地点)に置きます。ここが近いから、リスクリワードが成立します。

利確は一発で全部ではなく、抵抗帯(寄り付き付近、前日の高値付近、上の節目価格)で段階的に行うと、逆行時のメンタルが安定します。2日目はボラが大きいので、分割利確は武器です。

シナリオB:寄り付きから強く、押さずに上へ走る(踏み上げ型)

2日目なのに押さずに上がる銘柄はあります。ただし難易度が上がります。理由は単純で、押し目がないので損切り位置が遠くなり、飛びつくと逆回転したときのダメージが大きいからです。

この形で勝つには、「押し目を待つ」のではなく、「押し目が来ないほど強い根拠」を確認してから入る必要があります。典型は、空売りの踏み上げです。板に売りが出てもすぐ食われ、歩み値が高速で上に連続する。上昇中に出来高が落ちない。こういうときは、短期勢が利確しても吸収されます。

実戦では、寄り付き後に一度上に走ったあと、浅い押し(例えば1分足で2〜3本程度の小さな調整)を作ったときに入るのが現実的です。いわゆる「高値更新→小さな揉み合い→再上昇」です。損切りは揉み合いの下限を割ったら撤退。ここも明確です。

ただし、こういう銘柄は“上がりながら突然死”もあります。トリガーは、板が薄いところでの大口の成行売り、あるいは指数の急変。だから、ポジションサイズを抑え、利確も早めに入れていく。2日目に強い銘柄ほど、最後は急落することを前提にします。

シナリオC:寄り付きは高いが、戻りが弱く、じわじわ崩れる(触らない)

2日目で最もやってはいけないのが、この形に“押し目買い”を当てはめることです。押したら買う、という発想自体は正しいのですが、需給が弱い銘柄の押し目は「落ちる途中」でしかありません。

見分け方はシンプルです。下げ局面で出来高が増え、戻り局面で出来高が減る。これは売りが主導しているサインです。さらに、VWAPを回復できず、VWAPが上から蓋になる。こうなると、買いの主体がいない可能性が高い。2日目は触らず、次の数日で落ち着くのを待つほうが合理的です。

初心者ほど「昨日上がったから今日も上がるはず」と考えがちですが、2日目の本質は「昨日買った人が売る日」でもあります。買いが続く銘柄だけが例外です。例外を狙うには、例外である根拠(需給の強さ)を確認する必要があります。

具体的な監視手順:前日の夜から当日朝までにやること

2日目の勝率は、当日のテクニックよりも“前準備”で決まります。やることを時間軸で整理します。

(前日夜)PTS・夜間の価格帯をメモする:PTSで大きく跳ねたのか、夜間で揉んだのかで、翌朝の売り圧が変わります。PTSで一方向に走った銘柄は、翌朝の利確が出やすい。

(前日夜)材料の性質を判定する:単発の好材料(特別利益、単発受注)より、構造変化(利益率改善、継続収益、ガイダンス上方)のほうが2日目以降も強い。ニュースを読んだら「これは翌年も続くのか?」を自問します。

(当日朝)気配値の位置を“前日高値”と比較する:前日高値を大きく超えて始まりそうなら、踏み上げ型の可能性が上がる。逆に前日高値付近で止まるなら、利確が出やすく押し目型になりやすい。

(当日朝)指数とセクターの地合いを確認する:個別が強くても、指数が急落すると2日目は崩れます。特に日本株は指数先物の影響が大きいので、寄り前の先物の向きは必ず見る。地合いが悪い日は、同じ銘柄でも“押し目が深くなる”前提で待つか、見送ります。

エントリーの「型」:2日目はトリガーを一つに絞る

2日目は情報が多く、判断が散りやすいです。初心者ほど指標を盛り込みたくなりますが、勝つためにはトリガーを単純化したほうが良い。ここでは、最も使いやすい型を一つに絞って提示します。

型:VWAP回復+直近安値を切らない

手順はこうです。寄り付きからの下げを待つ(シナリオA想定)。5分足で下げが止まったら、次の足で安値を更新しないことを確認する。さらに、その反発で価格がVWAPを上抜く、あるいはVWAPに張り付いて下げなくなる。ここで初回エントリーします。損切りは直近安値割れ。利確は、①寄り付き近辺、②前日高値近辺、③上の節目の順に分割。

なぜこの型が良いか。VWAPは「当日の平均取得価格」に近いので、ここを回復すると“買い側が優位”になりやすいからです。逆にVWAPの下で戻りが止まるなら、買いは弱い。2日目の押し目買いは、根拠の薄い逆張りではなく、「買いの優位が出た地点」を買うほうが安全です。

損切りの設計:2日目は“薄い損切り”が最大の武器

儲けるよりも先に、負けを小さくする設計を入れます。2日目は値幅が出るので、損切りが曖昧だと大損しやすい。だから「ここを割ったら自分の仮説が否定される」という一点に絞ります。

押し目買いなら、直近安値割れがそれです。踏み上げ型なら、揉み合い下限割れがそれです。これ以上複雑にしない。損切り幅が大きくなるなら、ポジションサイズを落とすか、入らない。これが2日目で生き残るルールです。

もう一つ重要なのは、損切りが連続した日の扱いです。2日目はノイズが多いので、同じ銘柄で2回損切りしたら、その日は撤退したほうが良い。相場が自分の想定と違う日です。取り返そうとすると、最悪の地点で大きく掴まされます。

利確の設計:2日目は「伸ばす」より「取り切る」

2日目の再上昇は伸びることもありますが、どこで止まるかは事前に決めにくい。だから、利確は“場所”で決めます。具体的には、以下の3点が機能しやすい。

・寄り付き価格:2日目の最初の壁になりやすい。ここで一部を落とすと心理的に楽です。

・前日高値:ここを超えれば強いが、超えられないと反落しやすい。ここも分割利確ポイント。

・キリの良い価格(ラウンドナンバー):板が厚くなりやすく、アルゴも反応しやすい。細かく取りに行くなら有効です。

「全部を天井で売る」発想は捨てます。2日目は、勝つ人ほど“平均で良い利確”を積み上げています。

よくある失敗パターン:2日目で負ける人の共通点

2日目で負ける典型は、ほぼ同じです。ここを避けるだけで成績が改善します。

・寄り付きの成行買い:利確売りの直撃を食らいやすい。気配が強いほど危ない。

・押したら何でも買う:需給が弱い銘柄の押し目は落ちる途中。VWAPの下で戻りが弱いなら撤退。

・損切りが“気分”:2日目はボラが大きいので、気分で切るとブレます。直近安値割れなど、一点で決める。

・利確を引っ張りすぎる:一瞬で反落するので、分割利確がないと利益が消えやすい。

これらは全て、「2日目は参加者が入れ替わる」という事実を無視した結果です。前日と同じノリで触ると負けます。2日目は別ゲームだと割り切ると、判断が整理されます。

ミニケーススタディ:日本株で起きやすい2日目の値動きを言語化する

ここでは架空の例で、値動きを具体化します。ある銘柄が前日終値1000円、決算で上方修正を出し、翌朝は1100円近辺まで買われました。引けは1150円、出来高は平時の8倍だったとします。

2日目の朝、気配は1170円。寄り付きは1180円で始まり、最初の5分で1200円まで上げたが、すぐに利確で1160円まで押しました。ここで大事なのは「1160円が安値で止まるか」です。出来高を伴って1160円で下げ止まり、次の足で1170円、1180円と戻し、VWAPを回復した。ここが押し目買いのポイントです。損切りは1155円割れ。利確は寄り付き1180円で一部、前日高値付近(1200円)で一部、さらに上の1250円の節目で一部。

もし1160円を割れて1140円まで落ち、戻りがVWAPの下で止まるなら、シナリオCです。その日は触らない。こういう分岐を、価格と出来高、VWAPで機械的に決めると、感情が入りません。

2日目を狙う銘柄の条件:最終チェックリスト

最後に、監視銘柄を絞るための条件を文章でまとめます。すべて満たす必要はありませんが、多いほど優先順位が上がります。

第一に、決算の内容が“将来”に効いていること。ガイダンス上方、利益率改善、継続性のある成長が含まれている。第二に、出来高が明確に増えていること。参加者が多いほど押し目が機能しやすい。第三に、前日に高値圏で引けていること。引けが弱い銘柄は、すでに売りが勝っている可能性があります。第四に、当日の地合いが極端に悪くないこと。指数先物が崩れる日は、良い銘柄でも2日目が難しくなります。

そして最も重要なのは、当日の値動きで「売りが一巡した後に、買いが続くか」を確認してから入ることです。2日目は、押したら買うのではなく、“買いが戻ってきたら買う”。この一文が、2日目を獲る最大のコツです。

まとめ:2日目は「熱狂の後の整地」を取りに行く

決算サプライズ銘柄の2日目は、利確売りが出るのが自然です。問題は、その売りを誰が吸収するか。吸収して再点火するなら押し目買いが成立します。吸収できずにVWAPの下で戻りが弱いなら、その日は触らないほうが良い。寄り付きの強さに惑わされず、前場の“売りの一巡”を待ち、買い優位(VWAP回復や安値切り上げ)を確認してから入る。この順番を守るだけで、2日目トレードは別物になります。

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