流動性スイープの見分け方|安値割れ後の反転を検証する

安値割れ後の反転を分析する架空の成人日本人女性トレーダー。AI生成イメージ。 日本株・短期売買

直近安値を一瞬割った後に急反発する動きは、流動性スイープと呼ばれることがあります。ただし長い下ヒゲだけを見て買うと、本当の支持割れを逆張りしてしまいます。安値下の約定、回復速度、終値位置、出来高から、単なる下落と反転候補を区別します。

スポンサーリンク
【DMM FX】入金

なぜ安値の外へ動くのか

直近安値の下には損切りや新規売り注文が集まりやすく、そこへ到達すると約定が増えます。その後、売りを吸収して価格がレンジ内へ戻る場合と、買いが不足して下落が継続する場合があります。他者の意図を断定せず、価格反応を観察します。

反転候補の4条件

  1. 安値割れ幅が事前上限内
  2. 短時間で旧安値を回復
  3. 足の終値がレンジ内
  4. 回復時の買い約定が増える

一条件だけでは買わず、少なくとも三条件と上位足支持を組み合わせます。

直近安値を一時的に割ってレンジ内へ回復する流動性スイープの図解
安値割れそのものではなく回復の質を確認する

割れ幅をATRで測る

支持2,000円を1,992円まで割り、5分ATRが16円なら0.5ATRのスイープです。1,960円まで40円割れば2.5ATRで、同じ下ヒゲ扱いはできません。過去の成功例から許容割れ幅を決めます。

具体例と発注

1,992円から反発し2,003円でレンジ回復、次足高値2,006円を超え2,007円で買うとします。無効化1,991円、滑り2円で18円、許容9,000円なら500株です。下ヒゲの途中ではなく、回復と高値更新を待って発注します。

出来高の読み方

安値割れで大出来高が出ても、それだけでは反転しません。売り約定後に価格が下へ進まない、買い板が補充される、回復足でも出来高が維持されることを確認します。売り出来高が増え続け安値更新するなら支持割れです。

上位足位置

日足支持や前日安値と重なるスイープは注目されますが、下落トレンド中の中間価格では反発余地が小さい場合があります。次の抵抗まで1.5R以上あるか、業種指数も回復しているかを確認します。

逆指値狩りと断定しない

チャートだけで特定参加者の意図は分かりません。「狩られた」と考えると損切りを外す原因になります。注文集中による値動きとして扱い、自分の無効化水準へ到達したら計画どおり退出します。

支持回復後の買い価格損切り価格株数計算を示す図解
回復確認後に無効化幅から株数を逆算する

失敗時の再試行

一度回復して再び安値を割った場合、同じ支持で何度も買いません。再試行は一回まで、出来高減少と二度目の回復など別条件を要求します。初回損失を取り返す目的のナンピンを避けます。

まとめ

流動性スイープは長いヒゲの名称ではなく、安値外の注文を処理した後に価格帯を回復する過程です。ATR割れ幅、回復時間、終値、出来高、上位足位置を確認し、回復後の構造から株数を計算すれば、支持割れへの無計画な逆張りを減らせます。

実戦での確認手順

寄り前に前日安値、週足支持、出来高の多い価格帯を候補線として固定します。取引中に下ヒゲができてから都合のよい支持を探さないためです。候補線へ接近したら板の厚さではなく、売り約定に対する値下がり幅と、約定後の買い板補充を記録します。

支持2,000円を割って1,994円、1,990円、1,987円と下げる間に売り約定が減らず、戻りも1,995円で止まるなら回復は未成立です。反対に1,992円で大量売りを処理した後、30秒以内に2,002円へ戻り、次の押しが1,999円で止まれば候補になります。回復価格と時間の両方を条件にします。

買い発注はレンジ回復だけでなく、回復後の最初の押しを利用できます。2,003円回復、2,008円高値、2,001円押し安値なら、2,009円超えを買い、2,000円割れを無効化する方法です。安値1,992円を損切りにするより幅を短くできますが、未約定率も記録します。

市場全体が急落中なら個別の回復が短命になりやすいため、指数が安値更新中か、騰落銘柄が改善しているかを確認します。個別だけ回復しても通常株数の半分にし、指数もVWAPを回復した場合に限り追加するなど、地合いを段階発注へ反映します。

検証表には支持の種類、割れATR、支持外滞在秒数、回復終値位置、売買出来高比、再テスト安値、1R到達時間を残します。成功例だけを見ると下ヒゲが万能に見えるため、回復せず下落した例を同数程度集め、違いを探します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました