Lombard Financeとは?
Lombard Financeは、DeFi領域においてBTCをトークン化(wBTC, tBTC等)するのではなく、独自のブリッジ技術を通じてネイティブビットコイン(BTC)をそのままDeFi圏で活用可能にするプロトコルです。これにより、通常のDeFiよりもセキュリティと透明性が高い設計となっています。
LBTCとは?
LBTCとは、Lombard Financeが発行する、BTCを1:1で裏付けたステーブルトークン的BTC資産であり、EthereumやzkSyncなどのEVM互換チェーンで利用できるように設計されています。
- 1 LBTC = 1 BTC
- 発行にはBTCのブリッジが必要(ユーザーのBTCを担保)
- 対応チェーンでUSDTなどとの取引やファーミングが可能
ステーキングの仕組み
LBTCのステーキングとは、自身のLBTCをLombard Financeのステーキングコントラクトにロックし、報酬(利回り)を得る仕組みです。
参加手順:
- BTCをLombardへブリッジしてLBTCを取得
- MetaMaskなどEVMウォレットにLBTCを受け取り
- ステーキングUIまたはコントラクトでステーキング実行
- 報酬はUSDTまたはLBTCで支払われる
利回り(APR)
- 2025年8月現在、想定年利は約8〜12%(変動制)
- 利回りはステーキング残高とプロトコル収益に応じて変化
メリット
- BTCを手放さず利回りを得られる
- 安全性:BTCはマルチシグで管理、スマートコントラクトリスク軽減
- 柔軟性:LBTCはDeFi運用やレンディングにも使用可能
リスク
- スマートコントラクトハッキング
- ペッグ乖離リスク(LBTCとBTCの価格が乖離する可能性)
- ブリッジ障害による償還遅延
- 流動性リスク(LBTCの売買が困難になる可能性)
他のBTC運用との比較
運用手法 | リスク | 収益性 | 柔軟性 |
---|---|---|---|
Lombard LBTCステーキング | 中程度 | 8〜12% | 高い |
中央集権型レンディング(例:Nexo) | 高 | 6〜8% | 中 |
自己管理+デリバティブ(例:CEXのBTC建て先物) | 高 | 可変 | 中 |
ノンカストディアルなwBTC運用(Aave等) | 中 | 3〜5% | 高 |
実際の使い方(簡易ガイド)
- Lombard公式(https://app.lombard.finance)にアクセス
- BTCアドレスからブリッジ申請
- ウォレットでLBTCを確認
- ステーキングセクションからLBTCを選択・ロック
- 利回りはダッシュボードで確認可能
まとめ:BTCを運用したい投資家に最適
Lombard FinanceによるLBTCステーキングは、BTCを売却せずに利回りを得たい中長期保有者にとって理想的な選択肢です。特に、「現物BTCを持ちつつDeFiを活用したい」という投資家には、従来のwBTCなどよりもシンプルかつ安全に運用できる可能性を提供します。
今後、LombardがzkRollupや他チェーン対応を広げることで、さらに流動性とユースケースは拡大する見込みです。
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