メジャーSQ当日の「寄り付き30分 高安ブレイク」だけで戦う:指数主導の需給を味方につける手順

日本株
スポンサーリンク
【DMM FX】入金

この記事で扱う戦略のコア

メジャーSQ(3・6・9・12月のSQ)当日の東京市場は、通常営業日よりも「指数主導の発注」が増えやすく、寄り付き直後から30分程度の値動きに、先物・オプションの清算や裁定取引のフローが混ざります。そこで、寄り付きから30分間の高値・安値(レンジ)を定義し、そのブレイク方向にのみ機械的に追随します。狙いはシンプルで、“SQ由来の一方向フローが出た側に乗る”ことです。

一方で、SQは乱高下も起きやすく「何となく飛び乗る」と簡単に焼かれます。本稿は、初心者でも迷わないように、当日までの準備、当日の観測ポイント、エントリー・損切り・利確のルール、失敗パターンの回避まで、手順として落とし込みます。

メジャーSQを最低限理解する:なぜ当日に歪みが出るのか

メジャーSQとは、日経225先物・オプションなどの清算価格(SQ値)が決まる日です。SQ値は、対象銘柄の寄り付き価格を用いて算出されるため、寄り付き周辺に発注が集中しやすい構造があります。加えて、先物と現物の価格差を埋める裁定取引、ヘッジを調整するオプション勢、指数連動運用(ETF・ファンド)の売買が同時に走ることで、寄り直後に“普段より大きい”フローが出やすくなります。

重要なのは「SQだから必ず上がる/下がる」ではありません。むしろ、方向は当日にならないと分からないことが多いです。だからこそ、方向予想を捨て、30分レンジのブレイクという事実にだけ反応するのが本戦略です。

この戦略が機能しやすい条件

以下は“当たりやすい地合い”の条件です。全部が揃わなくても構いませんが、揃うほど期待値は上がります。

① 先物主導の値動きが見えている:指数が小刻みに動くたびに、指数寄与度の高い大型株が同方向に反応する状態です。
② 9:00〜9:10の初動が強い(または弱い):寄り直後から買い(売り)が優勢で、押し戻しが浅い。
③ 30分レンジが“狭すぎない”:極端に狭いレンジはダマシが増えます。値幅が出る日はブレイクが伸びやすいです。
④ 出来高が通常より増えている:指数・大型株の出来高が膨らみ、板が厚いまま進むと、ブレイク後の追随が入りやすいです。

逆にやらない日:見送る条件を先に決める

初心者が勝率を上げる一番の近道は「打たない日を決める」ことです。SQ当日でも、次の条件なら見送ります。

・寄り付きから30分が往復ビンタ(上下に抜けて戻る):アルゴの振り回しが強く、方向フローが固まっていません。
・30分レンジが極端に広い:既に一方向に出尽くしており、ブレイクしても利幅が取りにくいことがあります。
・指数は動いているのに、寄与度上位がバラバラ:指数の動きが“見かけ”で、裁定や個別要因が勝っている状態です。
・重要指標や会見が直後に控えている:10時台に大きなイベントがある場合、9:30ブレイクの伸びが途中で潰されやすいです。

前日までの準備:当日に迷わないためのチェックリスト

この手法は当日が勝負に見えますが、実際は前日準備で勝率が決まります。やることは多くありません。ポイントは「監視対象を絞る」ことです。

1)指数の“どれ”を主戦場にするか決める

日本株は日経225、TOPIX、グロースなど、指数ごとに癖が異なります。SQは日経225関連の影響が色濃く出やすいので、まずは日経225先物を軸に考えるのが無難です。個別株で攻める場合も、日経225寄与度が高い銘柄群(値嵩株を含む)に寄せると、指数フローの恩恵を受けやすくなります。

2)監視銘柄は“指数寄与度上位+高流動性”に限定

ダマシを減らすには、板が厚く、スプレッドが狭いものに限定します。寄与度上位(例:値嵩・大型)と、先物に反応しやすいセクター(半導体、銀行など)を中心に、10〜20銘柄程度に絞ってください。小型株で同じことをやると、SQのフローよりも個別の需給が勝ってしまい、再現性が落ちます。

3)当日のシナリオは2つだけ

「上ブレイクしたら買う」「下ブレイクしたら売る」以外のシナリオは持ちません。予想は捨てます。代わりに、損切りポイントを先に決めることだけに集中します。

当日の観測:寄り付き〜9:30の“レンジ作り”の見方

本戦略は、9:00〜9:30で高値と安値を確定し、その後にブレイクを待つ構造です。ここで重要なのは、レンジ内の“質”を見て、ブレイクの成功確度を上げるフィルタを入れることです。

フィルタA:9:00〜9:10の最初の方向感

寄り直後10分で、指数が明確に上(下)へ向かい、押しが浅い場合は、その方向が優勢な可能性が上がります。逆に、10分で上げてもすぐ全戻しするなら、まだ方向フローが固まっていません。

フィルタB:VWAP近辺の攻防

寄り直後のVWAPは、短期勢の平均取得コストとして機能しやすい水準です。上目線なら「押してVWAPで下げ止まる→再び買いが入る」、下目線なら「戻してVWAPで上げ止まる→再び売りが入る」形が出ると、ブレイクの伸びが出やすくなります。

フィルタC:先物の板・歩み値の“連続性”

先物が1〜2ティックで上下に振れるだけの状態は危険です。逆に、同方向の成行が連続し、価格が段階的に進む(いわゆる“押してもすぐ戻る/戻してもすぐ売られる”)状態は、ブレイク後に伸びる確率が上がります。

エントリールール:30分高値・安値ブレイクの具体手順

定義

レンジ:9:00〜9:30の高値(H30)と安値(L30)。
ブレイク:価格がH30を上抜ける(ロング)またはL30を下抜ける(ショート)。
確定条件:初心者は「1分足の終値が抜けた」で判定するのが安全です(ヒゲだけの抜けはダマシが多い)。

エントリー

ロング:1分足終値がH30を上回った次の足で成行(または指値成行に近い価格)。
ショート:1分足終値がL30を下回った次の足で成行。

損切り(最重要)

損切りは“構造”で置きます。おすすめは次の2択です。

(基本)レンジ内への回帰:ロングならH30を再び割り込み、1分足終値でレンジ内に戻ったら即撤退。ショートも同様に、L30を回復してレンジ内に戻ったら撤退。
(保守)中間値(M30)割れ:レンジの中間(M30=(H30+L30)/2)まで戻ったら撤退。レンジが広い日に有効です。

注意点は、損切り幅を“金額”で先に決めてからロットを合わせることです。「ロットを固定して、損切りが遠くなる」状態は破綻しやすいです。

利確

利確は2段階に分けると、初心者でもブレにくくなります。

利確1:レンジ幅の1倍(R):R=H30−L30。ブレイク方向にR進んだら半分利確。
利確2:トレーリング:残りは5分足の安値(ロング)/高値(ショート)割れで手仕舞い、またはVWAP再タッチで一部手仕舞いなど、機械的に伸ばします。

ポジションサイズの決め方:負けを小さく固定する

この戦略は“当たると伸びるが、ダマシもある”タイプです。したがって、損失を小さく固定し、当たりの日だけ大きく取る設計が向きます。

具体的には、1回のトレードで許容する損失(例:資金の0.3〜0.5%)を先に決め、損切り幅(ティック数)で割ってロットを算出します。これにより、レンジが広い日でもロットが小さくなり、破綻確率を下げられます。

具体例:3つのケースで“手順”を再現する

ケース1:上ブレイクが素直に伸びる日

9:00〜9:10で指数が上昇し、押しが浅い。9:10〜9:30は小さな押し戻しを挟みながらも高値を切り上げ、H30付近で何度も叩かれるが割れない。9:32に1分足終値でH30を明確に上抜け。次足で成行ロング。損切りは「レンジ内回帰」。上抜け後に一度H30へ戻るが割れず再上昇。レンジ幅R到達で半分利確し、残りは5分足安値割れで手仕舞い。こういう日は、取るべきは“最初の一撃”です。押し目を待ちすぎると置いていかれます。

ケース2:最初は下ブレイク、しかし反転する日

寄り直後は売りが強く、L30を割って下へ走るが、指数寄与度上位の一部が下げ渋り、先物の戻しが早い。1分足終値でL30を割ったためショートするが、数分でレンジ内へ回帰。ルール通り即損切り。ここで意地を張って粘ると大怪我します。その後、9:45にH30上抜けが発生しロング転換。SQ日はこのような“フェイク”があるため、損切りの速さが生存条件です。

ケース3:レンジが狭すぎてダマシが多い日

9:00〜9:30の値幅が小さく、上下ともに薄い抜けを繰り返す。こういう日は見送るのが正解です。どうしても参加するなら「出来高増加」や「先物の連続約定」など、追加フィルタを強める必要がありますが、初心者は触らない方がトータルで勝ちやすいです。

ダマシを減らすための実務フィルタ:初心者が追加すべき3つ

ブレイクは単体だとダマシが出ます。初心者は次の3つだけ追加してください。複雑な指標は不要です。

1)出来高フィルタ:ブレイクの瞬間に1分出来高が直前5本平均を上回ること。
2)先物同調フィルタ:個別株で入るなら、同じタイミングで先物が同方向に動いていること。
3)“抜け幅”フィルタ:H30(L30)を1ティックだけ抜けたら即入るのではなく、終値で明確に抜けるまで待つこと。

応用:個別株、FX、暗号資産に落とし込む

個別株に落とす場合

指数寄与度が高い銘柄に限定し、指数(先物)と同方向のブレイクだけを取ります。個別株の30分レンジを使う方法もありますが、初心者は「指数の30分レンジブレイクに同調する銘柄」を選ぶ方が簡単です。たとえば、先物上ブレイクの瞬間に、値嵩株が同時に寄り後高値を更新するなら、同調性が高いと判断できます。

FXに落とす場合

FXにはSQそのものはありませんが、イベント日の“時間帯ブレイク”として考えると応用できます。重要指標(例:米雇用統計)の直後に、最初のレンジ(例:最初の5〜15分)の高安を定義し、ブレイク方向へ乗るという構造です。日本時間の“東京オープン”でも、30分レンジは機能しやすい場面があります。

暗号資産に落とす場合

暗号資産は24時間市場で寄り付きがありませんが、「ボラが集中する時間帯」を寄り付きの代替として使えます。たとえば、米国時間の株式市場オープン(日本時間23:30前後など)や、経済指標の発表直後に同じ発想でレンジを作り、ブレイク方向へ追随します。注意点は、スプレッド拡大と急変が株より起きやすいことなので、損切りはさらに速く、ロットも小さくします。

検証のやり方:再現性を“数字”で掴む

この戦略は、過去のメジャーSQ日だけを抜き出し、同じルールで検証するのが最短です。難しい分析は不要で、次の項目だけ記録してください。

・30分レンジ幅R
・ブレイク方向(上/下)
・レンジ内回帰で損切りになったか
・Rの1倍到達したか
・最大伸び(ブレイク後の最大有利幅)

これだけでも、「見送るべきレンジ幅」「ダマシが多い地合い」「伸びやすいセクター」が見えてきます。初心者は、いきなり全日で検証せず、まずメジャーSQ日だけを10回分集めて癖を掴むのが良いです。

よくある失敗と対策

失敗1:ブレイクのヒゲに飛び乗る → 1分足終値で抜けるまで待つ。
失敗2:損切りが遅れて“レンジ内で粘る” → レンジ内回帰は即撤退。
失敗3:レンジが狭い日に無理に回す → 見送る。チャンスは年4回ではなく、似た構造の日が他にもある。
失敗4:利確が早すぎて伸びを取れない → R到達で半分利確し、残りは機械的に伸ばす。

まとめ:SQ日は“予想”より“手順”で勝つ

メジャーSQ当日は、寄り付き周辺にフローが集中し、30分レンジのブレイクが機能しやすい局面があります。ただし、ダマシも多いので、勝つために必要なのは相場観ではなく、レンジ定義→確定条件→損切り→利確→ロット管理の手順です。

最初は「指数(先物)だけ」「1日1回だけ」「終値抜けだけ」「レンジ内回帰で即損切り」まで絞ってください。余計なことをしないほど、SQ特有のフローを素直に取りやすくなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました