押し目の深さを測る方法|トレンド継続と崩れを分ける

上昇トレンドの押し目の深さを説明する架空の成人日本人女性アナリスト。AI生成イメージ。 日本株・短期売買

上昇トレンドの押し目は、浅ければ強い、深ければ弱いと単純化できません。浅過ぎれば高値づかみになり、深い押しでも支持で需給が切り替われば再上昇します。直前上昇幅、ATR、出来高、時間を使い、押しの深さを再現可能な基準へ変えます。

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押しの深さを計算する

安値1,900円から高値2,000円へ100円上昇し、1,960円まで下げたなら押し幅40円、押し率40%です。起点と高値を後付けで変えず、直近の明確な上昇波を使います。同時に40円÷日足ATR80円=0.5ATRも記録します。

価格だけで判断しない

40%押しでも、下落出来高が減り、支持で安値更新が止まり、再上昇で出来高が増えれば健全な候補です。20%の浅い押しでも、売り出来高が増えVWAPを割るなら弱い可能性があります。深さ、速度、出来高、支持を一組で見ます。

上昇波に対する浅い押し標準的な押し深い押しを比較する図解
押し幅を直前上昇幅とATRで標準化する

三つのゾーン

過去検証の仮例として、20〜35%を浅い押し、35〜55%を標準、55%超を深い押しとします。一般的な黄金比を無条件に当てはめず、銘柄と時間軸の履歴から調整します。日足と5分足の押し率を混ぜません。

具体例と株数

支持1,958円で反転し2,970円ではなく1,970円で買い、無効化1,954円、滑り2円なら実効18円です。許容9,000円÷18円=500株です。深い押しほど損切り位置が遠くなる場合は、数量を落として金額リスクを一定にします。

押しの時間

価格が浅くても長時間戻らなければ資金が拘束されます。上昇に20分、押しに90分かかりVWAPが横ばいなら、勢いは鈍化しています。価格押し率と、押し時間÷上昇時間の時間比率を併記します。

指数と業種

個別だけ押し、業種指数が高値を維持するなら固有の弱さかもしれません。市場全体が同時に押し、個別の下落率が小さければ相対的な耐性があります。地合いを理由に価格ストップを広げず、株数調整に使います。

早過ぎる押し目買いを防ぐ

下落途中で値ごろ買いせず、安値切り上げ、直前足高値超え、VWAP回復など反転条件を決めます。支持へ触れただけでは発注せず、反転により損切り位置を確定してから株数を計算します。

押しの深さと出来高変化から発注量を決める図解
深さだけでなく下落の質を株数へ反映する

失敗例

起点を都合よく変える、押し率だけで買う、材料による急落を通常の押しと扱う、ナンピンで平均価格を下げる、時間軸を混ぜることが典型です。最初の反転が失敗した場合の再試行上限も決めます。

まとめ

押し目の深さは直前上昇幅とATRの両方で測ります。出来高、押し時間、支持、相対強度を組み合わせ、反転確認後に価格構造から株数を計算します。浅いから強いと飛び付かず、深いから割安と決めつけないことが再現性につながります。

実践シナリオを事前に作る

上昇波の起点1,900円、高値2,000円なら、35%押し1,965円、50%押し1,950円、60%押し1,940円を候補帯として先に計算します。線へ触れたら買うのではなく、各帯で必要な反転条件を定めます。浅い帯では出来高再増加、深い帯では日足支持と業種回復も要求するなど、深さで確認の厳しさを変えます。

押しの形も分類します。小さな陰線が連続する整然とした押し、大陰線一本の急落、横ばいで時間を使う調整では、同じ40%でも意味が違います。急落は滑りを大きく見込み、横ばいは時間ストップを使います。チャート画像を同じ縮尺で保存し、形と結果を比較します。

複数回の押しでは二回目、三回目ほど支持が弱くなる場合があります。初回反発で買い板が消費され、再訪時に支えが残っていない可能性があるためです。支持への接触回数を記録し、三回目以降は通常の半分または見送りなど、回数を株数へ反映します。

利確は直前高値だけでなく、押しからの戻り効率を見ます。反転後15分で0.5R進まず、出来高も増えないなら半分縮小します。直前高値へ到達しても相対強度が低下していれば一部を確定し、高値更新と出来高増加が一致する場合だけ残りを伸ばします。

検証では成功した押しだけを集めません。支持へ届かず上昇した未約定、反転条件が出ず見送った急落、損切り後に上昇した例も残します。浅い・標準・深いの各群で約定率、平均R、最大連敗を比較し、自分が実行できる帯へ絞ります。

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