出来高プロファイルの山は支持線になる?価格別出来高を売買判断へ使う条件

価格軸に沿った出来高の厚薄と取引参加者の受容を表すチャートイラスト。AI生成。 市場構造

通常の出来高棒は「いつ売買されたか」を示す。出来高プロファイルは期間内の約定を価格帯へ配分し、「どこで多く売買されたか」を見る。最も厚い価格帯をPOC、厚い山をHVN、薄い谷をLVNと呼ぶことがある。

スポンサーリンク
【DMM FX】入金

出来高の山は含み損益の地図ではない

1,000円で100万株取引されても、現在の保有者が全員1,000円で買ったとは限らない。同じ株が何度も回転し、買い手と売り手が必ず同数いる。したがって「山には大量の買いがある」と断定せず、過去に価格が受け入れられ長く往来した区域と読む。

ローソク足の横に価格別出来高の山と谷を配置した出来高プロファイル図
HVNは滞在しやすい区域、LVNは速く通過した区域として仮説を立てる。

支持線になるには現在の反応が必要

価格が過去のHVNへ戻ったとき、反発する場合も貫通する場合もある。判断材料は、そこでの約定増加、スプレッド、安値更新の停止、終値の位置だ。線へ触れた事実だけで注文せず、「戻った後に受容されたか」を確認する。

LVNを抜けると値が走りやすいという仮説も、注文が本当に薄い場合に限る。過去の出来高が少なくても、現在の板に新しい注文が並べば状況は変わる。プロファイルは履歴、板は現在の供給である。

計算設定で形が変わる

100円刻みか10円刻みか、20日か200日かで山は変わる。例として980〜1,020円を一つにまとめれば大きなHVNでも、10円刻みでは複数の峰に分かれる。比較するときは期間、価格刻み、時間外取引、出来高調整の有無を固定する。

同じ約定データを粗い価格刻みと細かい価格刻みで集計した比較図
ビン幅を変えると、支持帯の見え方も変化する。

検証ルールを文章化する

「HVNで反発」を、接触後5本以内に1ATR上昇、損切りは帯の外0.5ATR、出来高が20本平均以上など観測可能な条件へ直す。過去チャートで都合のよい山だけ選ばず、その時点で利用可能だった期間だけで毎日再計算する。売買コスト込みの期待値を確認して初めて戦略になる。

POCの移動から受容を確認する

価格上昇とともにPOCも切り上がるなら、高い価格帯で新たな取引が積み上がっている。価格だけ上がりPOCが下に残る場合は、薄い領域を一時的に通過しただけかもしれない。ただしこれは観察であり、反転を保証しない。

週次と日次を重ねる場合、長期帯を背景、短期帯を執行判断として役割を分ける。同じ価格に複数期間の山が重なることを、独立した二つの根拠として二重計上しない。

売買計画の例

1,000〜1,010円をHVN、980〜990円をLVNと定義し、終値が1,010円を上回った翌日に買う。損切りは990円割れ、利確は次のHVNである1,050円と事前に固定する。エントリー1,015円ならリスク25円、目標35円で、費用前の比率は1.4倍だ。

この比率だけで採用せず、全シグナルを抽出して勝率、平均利益、平均損失、最大連敗を確認する。帯を見てから都合のよい期間を選ぶと、検証結果は簡単に過大化する。

実務チェックリスト

  • 集計期間と価格刻みを固定
  • 時間外取引を含むか明記
  • POCと現在値の距離
  • 帯での現在出来高と滞在時間
  • エントリー・損切り・利確を数値化
  • 全シグナルを時系列で検証

帯の中心を一本の線として扱わず、1,000〜1,010円のように幅を持たせる。損切りを帯のすぐ内側に置くと往来だけで外されるため、過去の平均振幅も加える。

記録は売買前の予測値と売買後の実績値を分ける。後から説明を書き換えず、想定と実績の差を次回の数量・条件へ反映する。単一指標だけで発注せず、価格、数量、時間、流動性、最大損失を一つの取引計画として管理する。

p-nuts

お金稼ぎの現場で役立つ「投資の地図」を描くブログを運営しているサラリーマン兼業個人投資家の”p-nuts”と申します。株式・FX・暗号資産からデリバティブやオルタナティブ投資まで、複雑な理論をわかりやすく噛み砕き、再現性のある戦略と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ実践できること、そして迷った投資家が次の一歩を踏み出せることを大切にしています。

p-nutsをフォローする
市場構造
スポンサーリンク
【DMM FX】入金
シェアする
p-nutsをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました