債券ETFは「利回りが高いものを選ぶ」より先に、いつ使う資金の値動きをどこまで許容するかを決める商品です。債券価格は金利と逆方向に動く傾向があり、金利変動への感応度を示す目安がデュレーションです。デュレーションが長いほど、金利変動で基準価額が大きく動きやすくなります。
目的から3つの箱に分ける
- 待機資金・近い支出:価格変動を抑えることを優先し、短期中心で検討する。
- 値動きの緩衝材:株式との値動きの違いを期待し、中期の比率を検討する。
- 金利低下局面への感応度:長期債の大きい値動きを受け入れられる部分だけに限定する。

利回りだけでは比較できない理由
表示利回りは、信用リスク、残存年数、通貨、経費率、分配方針を含んだ結果です。高い利回りの背景に、低格付け債の比率や長いデュレーションがあるかもしれません。比較シートには「国債・社債・ハイイールド債の比率」「平均デュレーション」「経費率」「通貨と為替ヘッジ」「分配頻度」を並べます。
金利が1%動いたときの概算
デュレーション7年のETFなら、ほかの条件を一定とした単純化では、金利が1%上がると価格はおよそ7%下がる方向、1%下がると上がる方向に動きます。実際は利回り曲線、クーポン、信用スプレッドなどで異なりますが、「債券だから安全」と決めつけないための感覚として有効です。
買付前チェックリスト
- この資金を使うまでの年数は何年か。
- 金利が上がった場合の評価損を許容できるか。
- 円換算の変動を抑える必要があるか。
- 分配金を生活費に使うのか、再投資するのか。
- 同じ債券リスクを投信や年金商品ですでに持っていないか。
債券ETFは相場予想の道具にもなりますが、初心者ほど「資金の役割」と「デュレーション」から選ぶ方が、途中で売り急ぐ失敗を減らせます。


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